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トラベルボデギータスタッフブログ

2010年12月02日
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うかうかしていたら、もう12月。12月と言えばクリスマス。
この国の主なる宗教はカソリックとアフリカ系宗教(サンテリアという名前に総称されるが)。
この2つの流れが微妙にフュージョンして、独特なキューバ風宗教界隈の形態を成す。


写真はキューバの守護神が祀られる聖母カリダーコブレ教会。
正式にはSantuario de la Virgen de la Caridad del Cobre
コブレ=COBRE=銅
ってな話で、教会のすぐ近くには銅脈があり、現在は掘り尽くされ閉山されたが
教会の名前はその地域的な特徴から皆がそう呼ぶようになり定着した。

写真を見て気がつくかな。。?黄色の洋服を身にまとっている人が多いのに。。
別にキューバで今、黄色が流行っているのではない。
アフリカ系の宗教には多くの聖人達が存在し、彼らは其々にテーマカラーを持つ。
奴隷貿易のあった時代、遠い祖国から引きずりまわされ連れて来られたアフリカ系の人々は

連れてこられた先々でスペインを中心とする白人世界のカソリック教会の聖人を崇める様、強いられた。

彼らはそこで、カソリックの聖人達に自分たちの聖人を重ね合わせ、
相似性を見出し、それが彼らの心の中で秘密裏に交じり合い、
クレオール風とでも言うべき、独自なスタイルとしての形成を見る。

さて、聖母カリダーはサンテリア風に当てはめると、それはオチュンという聖人になる。

オチュンのテーマカラーは黄色。そして自然のテーマは向日葵。
カリダー=オチュン=黄色
だから多くのこの教会を訪れる人々は、黄色の衣服をまとい、ひまわりを持ってくる。

毎週日曜日のミサには、カソリックの信者、サンテリアの信者と、
普段はにぎやかしいキューバ人も、神妙な聖なるひと時を過ごしにやってくる。








Last updated  2010年12月03日 05時06分04秒
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