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テーマ:科学の芽(102)
カテゴリ:徒然なるままに
4月20日:カエルと子どもたち (何を食べるの?編)
4月21日:カエルと子どもたち (餌と水 編) 4月24日:カエルと子どもたち (生きていた!編) 4月25日:カエルと子どもたち (そろそろ限界?編) 4月26日:カエルと子どもたち (学習 編) 4月27日:カエルと子どもたち (GWを前に 前編) カエルと子どもたち (GWを前に 後編) 4月28日:カエルと子どもたち (やっぱり…編) 4月29日&30日:カエルと子どもたち (週末 編) 子どもたちが学校で飼い始めたアマガエル。 3匹は、何も食べないまま、月曜日を迎えました。 5月1日(月)。 学校から帰ってきた子どもにその日の出来事を聞くと、 とにかくみんなでハエやクモを捕り、アマガエルに与えたとか。 息子 「アマガエルはクモよりもハエのほうが 食べやすいみたいだよ。よく動くほうが見えるみたい」 またひとつ、アマガエルに教えてもらったみたいです。 母 「どうするか、話し合った?」 息子 「話はしたけど…。答えが出ない。別れたくないから…」 母 「5日間の間、学校に置いておくことは絶対にダメだよ。 誰かの家で世話をするのも、この間の週末のようになるだけ。 うちに持って帰ってくるのもダメ」 息子 「無理かな~」 母 「もしも餌が捕れなかったら、結局は逃がすことになるよ。 でも、逃がすならどこがいいかわかる?」 息子 「学校の池…」 母 「もともと住んでいたところが一番だよね。 家の近くで逃がすと、生きられないかもしれないから…」 息子 「……」 もう、これ以上、私から息子に言うことはありません。 あとは、息子とその友人たちがどうするかだけです。 そして次の日。5月2日(火)。 学校から帰った息子は、開口一番、次のように言いました。 息子 「アマガエルは逃がしたよ! 誰かが持って帰って、みんなで餌を運ぶとか、 いろんなことを考えたけど、どれも無理そうで。 だからアマガエルは逃がしたの」 それだけを言うと宿題を始めた息子。 まずは、ひと安心です。 でも、あとひとつ、大切なことを確認しないと―。 母 「GWが終わったら、また捕まえる??」 息子 「もう捕まえない。 餌があげられない生き物は飼うのは難しいわ~。 じゃあ、公園に行ってきます!!」 と、家を飛び出していった息子。 そうです。 私が最後に確認したかったのは、 アマガエルを放したのは今回限りのことか、 それとも、アマガエルの飼育の難しさを感じてのことか、です。 息子たちは、アマガエルを飼育することの難しさを痛感し、 「生き物を捕まえる=命を預かる」を知ることができたようです。 今回のアマガエル騒動。 おそらく、「そんなの飼ったらダメ! 早く逃がしなさい!!」 と私や学校の先生が逃がすことを強要すれば、 こんなに長引かなかったでしょう。 でも、それでは、子どもたちの頭のなかには、 「アマガエルは飼ってはいけない」としか残らなかったはず。 確かに、アマガエルの命を大切にするといった意味からすれば、 それもひとつの方法です。 でも、せっかくアマガエルに関心を抱いた子どもたちの心は―。 今回は、子どもの好奇心を優先しました。 とはいっても、アマガエルの生命力が強かったから、 誰も傷つくことなくジ・エンドを迎えられたにすぎません。 この辺りの判断は非常に難しいですね…。 そしてもうひとつ、今回、私が息子に話したこと。 それは、アマガエルが生きたハエやクモを食べるのと同じように、 ヘビやトカゲがアマガエルを糧としていること。 さらに、そのヘビやトカゲを食べる生き物もいるということ。 そして、私たちが牛や豚、鶏、魚の命をいただくのも同じこと―。 これらの命のつながりを説明しました。 カナヘビ?? これで、今回のアマガエル騒動はジ・エンドです。 最後にお願いがあります。 最終的には好奇心よりもアマガエルの命を優先した子どもたち。 しかし、そこに至る過程においても、 けして、子どもたちはアマガエルの命を弄んだのではありません。 私もそれを容認したのではありません。 それだけはご理解いただけますよう、よろしくお願いいたします。 人気blogランキングの「自然科学」に登録中! 気になるランキングは? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
こんばんは、こちらは今日はあいにくの曇り空です。
カエルクン、逃がしちゃったのね。でもそれが一番でしょうね。そこまでの過程がまたいいですね。 さすが、すてきなお母さん。.゜+:ヾ(@・Д・)ノ.:゜+。 (2006年06月02日 00時44分07秒)
始終ドキドキのドキュメンタリーでしたね。巷の教育番組なんかよりよほど学ぶことが多い様に思います。
五感をしっかり使った生の体験は、きっとこれから先の人生で美しい形となって影響していくことと思います。 ステキな大冒険でしたね(^^) (2006年06月02日 00時45分02秒)
lc120さん
日記に更新している時点でカエルはすでに池に開放されていました^_^; 「息子が学校でカエルを飼おうとしましたが、餌の確保が難しく、10日ほど頑張りましたが、逃がしました」 と、綴れば数行で終わってしまう内容ですが、子どもたちが「自分たちの好奇心」と「カエルの命」との間で揺れ動いたのがとても素敵だったので、10回近く、引っ張ってしまいました。 今回のお手柄は、何といっても生命力の強かったカエルクンたちです!! (2006年06月02日 00時50分22秒)
毎日寝不足さん
「カエルが死んじゃった~」の言葉をいつ聞くかと、毎日、ハラハラドキドキo(><;)(;><)o 毎日寝不足さんのネコちゃんもそうですが、「飼う=命を預かる」。これって大変なことですよね。 でも、粗末に命を扱ったりしないためにも、命を預かるのもひとつの勉強かなと…。 とにかく、カエルの生命力に感謝です\(^O^)人(^O^)/ (2006年06月02日 00時53分44秒)
子供達が自分達で考えて、逃がしてあげるところまで導いて行かれた事、とっても素晴らしいです!
ウチの子は何でも、採ってきても初めだけで・・ 私もそれを見て見ぬふり?!していました。 生き物によって分けている?私が?そんな気がしてしましました。自己嫌悪;;なんでも命は大事にしなきゃ・・・ (2006年06月02日 08時28分07秒)
あまがえる君達,無事お家に帰れて良かったですね。
逃がしたんじゃなくて,学校の自然な中で飼っていると考えましょう。ミニミニサファリかな。(*^。^*) (2006年06月02日 10時11分22秒)
きっと子供たちには良い経験に成った事でしょうね。
本当に、素晴らしい結果を子供たちは選んだと思っています。 この期間に良い友情も生まれたのでは・・・・。 写真のトカゲは、多分カナヘビではないでしょうか。カナヘビはひかっていますから直ぐ分かります。トカゲは背が茶色の物です。 (2006年06月02日 11時48分09秒)
放してあげる ということは、きっと子ども達には勇気のいる決断だったかもしれませんね。息子どの偉いです!
(2006年06月02日 14時49分08秒)
(別れ 編)と言う言葉にドキッ!もしや!と思いましたが無事な結末に
ホッとしました。 今回の、生き物を飼う大変さ、小さな命の大切さを子どもたち自ら学べて 本当に良かったです^^またカエルちゃんのたくましさにも驚きました^^; また学校の池で、会えるといいな♪ (2006年06月02日 15時40分29秒)
ちゅったん0912さん
何でも捕ってくるから、今回は考えさせたのです^_^; クワガタやカブトムシ、鈴虫のように餌が売っているものや、カタツムリ、コオロギなどのように餌がわかっているものはまだいいんですけど、カナブン、バッタなどなど、何を食べるの??ってものまで捕まえるでしょ。 だから、今回は生餌が必要なカエルの世話をさすことで、何でも飼えるわけではないことを知って欲しかったんです。 でも、本当にカエルが絶食に耐える生き物でよかったですo(><;)(;><)o (2006年06月02日 17時18分37秒)
さなちゃん02さん
さなちゃん02さんから伺ったカナヘビとヘビがカエルを食べるってこと、しっかりと教えておきました^_^; ちょっと(☆o◎)wガーンだったみたいです。 (2006年06月02日 17時19分46秒)
化密庵さん
子どもたちもそう考えているようで、今は、ときどき池に会いにいっているそうです。 本当に浅くて小さな池ですが、子どもたちにとっては魅力がいっぱいの池です。 (2006年06月02日 17時20分54秒)
Boby1968さん
これも十分に終わりが見えていたかと…。 でも結末が悲劇でなかったことが救いですね。 カエルたち、ダイエットというより、絶食です^_^; (2006年06月02日 17時22分03秒)
魔法使いさん
良い経験になればいいのですが…。 全然、懲りていない気もします。 それが子どもなんでしょうが、困ったもんです。 この写真、やっぱりカナヘビですよね?? そう思って先日写真に撮ったのですが、一抹の不安が…。 (2006年06月02日 17時23分32秒)
Greenleafさん
さすがに土日に餌を食べなかったのがショックだったみたいです。 何とかなると思っていたんでしょうね~。 お願いだから、飼えないものは捕らないで!!母の声でした(/_;) (2006年06月02日 17時25分54秒)
ぴのっぴろさん
カエルのタフさ。これだけが救いでした。 そうでなかったら、早々に悲劇になっていましたから。 ときどき、カエルに会いにいっているそうですよ。 「区別がつかん」と嘆いていますが(*^^)v (2006年06月02日 17時27分45秒)
ただ、「いけません!」と言うことではなく、飼ってみて飼う事の難しさを体験していけたのは 先生やお母さんのおかげですね。犠牲者(?)が出る前に開放できてよかったですね。
家の子が‘だんご虫’を捕まえて むしかごへ。「見てごらん、猫の糞食べてるよ。」と 言ったら、「だんごむしさん、おやつですよ~。」と言って放していたのを 思い出して笑ってしまいました・・・。 (2006年06月02日 21時33分54秒)
あいさん
ダンゴムシは猫の糞を食べるのですか!! そういえば、うちの息子が幼稚園児の頃、公園で他のお母さんと一緒に子どもたちが遊んでいるのを観ていたら(その頃はさすがに公園にもついていってました(*^^)v)、「ママ、手を出して!」と息子。 フッと手を出したら、息子が自分の手から私の手に放したもの…。それは山盛りのダンゴムシ(☆o◎)wガーン 払いのけることもできず、そのまま息子の手に戻し、「元のところに返しておいで…」と言ったのを思い出しました。 横に座っていたお母さん方が飛びのいたのは言うまでもありませんo(><;)(;><)o (2006年06月02日 22時12分11秒)
よく理解できます。私も子どもたちと同じような
経験があります。 (2006年06月02日 22時24分43秒)
さすがです♪
ちゃんと導いていらっしゃいます♪ 教育っていう意味の education … その語源は導くとか引き出すという意味の educe なんだそうですね☆ 今回のカエル騒動… そこにこの意義を感じました♪ うちの息子も今まで何度も命を犠牲にしています。 カエルになり始めのオタマを水死させたり 逆にミイラにしてしまったり…。 カエル飼育の難しさを十分承知の上でチャレンジしている今年は 是非去年までの体験を活かして欲しいと思っています。 (2006年06月03日 00時45分40秒)
・・・・(^^)・・・・
自分たちで考えて、立派な結論を導き出しましたね(^^) これは子供たちにとって、とっても価値のある出来事でしたね♪これは学校では学べない大きな大きな財産になりましたね(^^) 何だか幸せなハッピーエンドのドラマを見たような気持ちになりましたよ(^o^) (2006年06月03日 06時52分58秒)
SALA0914さん
カエルになりかけたオタマって水死するのね(☆o◎)wガーン 今回はたまたまうまくいっただけ。いつカエルが天に召されてもおかしくなかったですから^_^; 命を大切にしたい!って気持ちがあるならば、ある程度いろんな生き物と触れ合いさせ、もしもその先に死があれば、それもきちんと考えさせる―。 そうすれば、命のリセットなど、怖いことを考える大人にならないような気がするのですが…。 SALA0914さんとこのベビーヒキガエルくん、元気に育つのを楽しみにしていますヽ(*^‐^)人(^-^*)ノ (2006年06月03日 10時57分00秒)
うみはらおやまさん
ありがとう。 親からすれば喜劇だったような…。 でも悲劇にならなかってよかったですo(><;)(;><)o まぁくんももうすぐ、うちの子の仲間入り。 頑張ってね~。 (2006年06月03日 10時58分15秒)
結局カエルたちを逃したのですね。
息子さんたちもたくさんのことを学びましたね。 それをじっくり見守ることが出来たAKIKOさん、本当に尊敬します。 うちはカエルなんて、話し聞くのがせいいっぱいです。 本当にすてきなおかあさんですね。 (2006年06月04日 06時56分01秒)
haruharu318さん
できれば私も話を聞くだけのほうが…^_^; でも、毎日の報告、だんだん楽しみになっていたのも事実です。 男の子って大きくなるとあまり学校の話をしませんからね~。 できれば、カエルは遠慮したいものですo(><;)(;><)o (2006年06月04日 23時44分41秒)
雨の日に車道で跳ねている蛙を思い出しました。
ひかない様にしてますが、もうちょっと気をつけようと思いました。 (2006年06月25日 22時40分55秒)
初めまして。
一昨日蛙を捕まえた子供に代わって蛙のことを調べていたら、たどりつきました。7年の時を経て ハラハラドキドキしながら読ませていただきました! ハッピーエンドで何よりです。 (2013年08月15日 23時12分41秒) |
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