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逆襲のtransit

逆襲のtransit

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2013/08/17
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このブログ再開にあたり、その伏線としてまず、Facebookにエントリーしたこの記事を掲載しておくべきだろう。
時期十周年を迎えるブログを封印し、何故情報発信をFacebook一本に絞るに至ったのかは、また次の記事で。

以下、本文。








平成25年8月現在…今のところ狙った夢は全て叶えてきている俺だが、その実情は逃げまくりの人生であった。

9000kmを歩いて日本一周
全くの無名からの商業出版に雑誌連載
免許を取った5日後にバイクで日本一周
一日30kmしか進まない電気自動車を道々充電しながら2500km走破

そして今現在も次なるチャレンジに闘志の目を凝らしてるワケだが。
同時に僕は常に逃げることを最優先に考えている。
正確にはそうでなかったら、これらの夢はどれも叶わなかっただろう。
以下無駄に長い駄文は俺が

『逃げる』

という行為に抱いている感想である。
無論中林あきお個人の考察であり、他の誰かに共感を求めたり強制したりするものでは無い。
人や場合によっては強い怒りすら覚える恐れもあるので、個人的には決して読み進めない事を強くオススメする。

では、どうぞw



↓↓↓↓↓↓↓↓




「…中林君、それは逃げだよ」

そんな風に言われることが多い。
そしてそう言われる時は大抵自分にも、今まさに全力で逃げているという確かな実感がある。
と言うか常に『逃げる』ことを第一に考えている。
むしろ幾つかの『逃げ道』を同時に用意しながら行動していると言った方が正確かもしれない。


何故か?


日本は初等教育よりもっと以前の情操教育の時点で、この

『逃げる』

という行為をとかく後ろ向きなニュアンスで、しかも割りと入念に教え込む。
国土が狭く人口も限られ、どうしても逃げ切る事が困難だった島国日本として、これはある意味ナショナリズムと呼ぶべきものなのかも知れない。
イジメやリストラ、ブラック企業などの話題と、その不幸な顛末を見るにつけ、憐憫の情もさりながら、一方では逃げるのが遅かったのでは?との印象を拭い切れない(或いはそもそも逃げる気が無いのかも知れないが)。
これは緒戦優勢な項羽軍に押されっ放しだった劉邦軍や、主要拠点から駆逐された毛沢東麾下の八路軍など、逃げようと思えば軍隊丸ごとだって逃げきる事が可能だった大陸文化との大きな違いだ。
決戦に敗れ、撤退先の本拠地で自害を迫られた武田勝頼や柴田勝家、落ち延びの途上で農兵に討たれた明智光秀に代表される戦国武将、近代ならば五稜郭の戦いで討ち死にした土方歳三など、個人レベルですら逃げ切ることが困難を極めた島国では

「どうせ全滅を免れぬなら」

と自刃の露と消えたり、一か八かの玉砕戦に打って出て、文字通り玉砕してしまった例が、先の大戦を含む日本戦史の古今を問わず、枚挙暇無しだ。
一方しぶとく生き残る道を選んだ上述の劉邦は執拗に求められる決戦を避け、徹底的に逃げ回った果てに宿敵項羽を破り、重要拠点を追われゲリラと化した八路軍は装備と練度で圧倒する関東軍の精鋭を点と線に釘付けにして、しばしばその兵站線を分断しては日本帝国軍の自由な行動を阻害し、終戦のその日まで決定的な敗北を喫することなく、結果勝者となった事実は、歴史が雄弁に示すところである。



眼前の勝ち負けが生と死を分った血生臭い時代、逃げることを否定的に捉える事は、ある意味処世と呼べたのかもしれない。

追い傷を背に日陰で生きるよりは、潔い死を選び後世の名誉に思いを致す気高い精神に感銘を受けないワケでも決して無い。
しかし余程の事をしたって命まで持っていかれない現代日本に於いては、逃げずに自分を追い込む方が余計命を縮めてしまうのではなかろうか。
職場や学校でのイジメやストレスから

『逃げることができず』

踏ん張り頑張り、歯を食い縛った挙句命を落とすなんていうハナシは、食傷気味でもはやニュースにすらならない。
最近話題のブラック企業なんかもそうだ。
月のサービス残業が何十時間だとか言うふざけた雇い主には、コチラから三行半を叩きつけてやればそれでいい。
それは逃げでもなんでも無く、一つの生存戦略だ。
そんな劣悪な労働環境下で身も心も擦り減らし、命までもっていかれるのならば、一つの命という単位では戦時下となんら変わりなかろう。
この現代日本に於いてである。

『六韜』や『孫子』…孫子のヨーロッパ意訳版と言われるクラウゼヴィッツの『戦争論』、そのどこのページをめくっても一か八かの『玉砕戦法』など一行も出てこない。
どの兵法書も全て

『勝ち目の無い戦いからは、速やかに逃げろ』

と説いている。

死んで花実が咲くものか…一時は手痛い敗北を喫しようと、虜囚の辱めを甘受しようと、生きてさえいれば再起して、いずれまた形成逆転のチャンスを伺うことだってできる。

『逃げる』

という選択肢は決して敗北主義を意味しない。
むしろ彼我の戦力差を熟慮した上での適宜な撤退は、力を温存しつつ敵を疲弊させる積極的な攻め手にすら成り得る。



周知の如く不器用かつ無能を極めた俺が、職も住居もかなぐり捨て

「ええい!だまれ!だまれ!」

と、一目散に逃げ出す構えを見せる時は大抵、数ヶ月から一年は無職でも食いつなげる貯金を握り締め、更に次の打手を『幾つか』秘めている。

一つではダメだ。

最低でも二つ…緊急避難用に三つくらいのオプションを用意できれば、逃走準備完了だ。

『狡兎三窟』

という言葉がある

『ズル賢いウサギは逃げるための穴を三つ用意している』

そんな意味だが、つまり俺は平時はもとより逃げる最中にさえ、次の逃げ道を用意している。

それはなぜか?

まず前提として、今の職場が明日も安泰かどうかは分からない。
二十年前…地元の有力百貨店に就職の決まった友人を俺たちは

「おめでとう!これでもう一生安泰やね!」

と、諸手を挙げて祝福した。
しかしそれから十年もせず、同百貨店は突然閉店してしまい、戦災にも焼け残り、炭住長屋を城下の如く睥睨していた白い巨塔は今は更地となって、砂利の駐車場になっている。
安定安定と念仏の様に人は言うが、不安定極まりない生き方をしている俺に言わせればその安定は砂上の楼閣にも等しい。
一方俺は常に不安定なので、自律的に安定を保とうとバランスをとる。
巨大な何かに寄り添ってでは無く、自分の足で立ってはじめて安定だと思うのだ。



しかし闇雲に逃げればイイってモノでもない。
勝算無き突撃の果てが玉砕ならば、勝算無き逃亡は潰走に等しい。


幸運にも俺には歩いて日本を一周してこっち十年、ほぼ常に大小様々な目標が存在している。
これら目標には予め優先順位が設けてあり、基本的には手先の小目標を達成していく事が上位の目標達成を容易にするよう設計されている。
だから小目標が達成されたり(貯金が規定の額まで貯まったり)あるいは残念ながら現在着手中の短期目標がその上位である中長期の目標達成を阻害するような事態が発生(正社員に誘われたり、長期居住を求められたり)したら、俺は即座にその短期目標を切り捨て、次の目標へ移行するようにしている。
俺の短期目標しか知らない人からすれば、その行為は逃げだろう。

大丈夫、それはちゃんと自覚しているから。

しかし達成済みの目標や短期目標にかかずり、本丸である中長期目標の達成に支障をきたすのでは本末転倒だ。

そんなのヤなので、速攻逃げるのである。

ダラダラしない、動く時は一気に動く。

貴方が貴方でいれる時間が有限であるように

俺が中林あきおを演じることのできる時間も有限だ

じき40歳になる俺なら保ってあと30年…ガンガンイケるのはせいぜい頑張ったって向こう15年くらいだろう。
しかし今の俺にはここ5年くらいでやらなければ成らない事の更に向こうに、まだ信頼の置ける近しい人々にしか明かしていない、生涯の夢がある。
だから俺はどーでもイイ事やツマラナイ事からはさっさとケツを捲る。
自ら率先して脱兎の如く逃げる。

その先に燦然と輝いている、夢を目指して。

















重ねて言うが、戦略的撤退にこそ意味があると思っている

俺が逃げるのは、来るべき決戦に備えて力を蓄える為だ

準備がしっかりと整い

己の人生に天の時が来たならば

今度は生涯を賭すに足る夢との決戦から


ー 決して逃げてはならない ー


俺の生涯には、既に三回訪れた

『歩いて日本一周』

『出版』

『Meguruちゃんでの西日本縦断』

これらとの決戦に俺は、まさに死に物狂いで立ち向かった

なぜならこれらは俺が絶対に達成しなければならない

絶対の目標だったからだ

しかし断じて一か八かの玉砕戦法などではない

想像出来るあらゆる事態を想定し、可能な限り入念な準備をして五分

後は自分さえ諦めなければ(信念を貫けば)勝てると信じて、それぞれの決戦に臨んだ




『君主論』を上梓したマキャベリですら舌を巻いたリアリスト孫子は

『勝算が無くば戦わない』

と、自らの著書で鋭く喝破しているが

意外にも彼は同項で彼我の戦力を比しながら

五分の勝算に踏みとどまって夢と対峙する後世の若者を

以下のように、励ましている


『十なれば即ちこれを囲み(十倍ならば包囲せよ)』

『五なれば即ちこれを攻め(五倍ならば攻撃せよ)』

『倍なれば即ちこれを分かち(二倍ならば分断せよ)』


そして



『敵すれば即ちよく闘う(勝算五分ならば、勇戦せよ)』



とね 





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Last updated  2013/08/17 11:23:56 AM
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