2008/01/04(金)23:21
首里城公園の「新春の宴」・朝拝御規式
首里城公園の「新春の宴」を2日に見てきました。
御座楽(うざがく)の演奏が9時から行われました。
三線や琴の他に見たことの無い楽器など、いろいろな種類の楽器で演奏されました。
御庭には、正月飾りが設えてありました。
10時から「朝拝御規式」(ちょうはいおきしき)という、琉球王朝時代
首里城で執り行われた元旦の儀式が再現されました。
参列の人が揃うと、正殿の扉がゆっくり開いて国王がおでましになります。
太鼓とラッパの大きい音が鳴り響きました。
「子之方御拝(にぬふぁぬうぬふぇー)」は、天の神様への拝みの儀式で、
北殿の前にある祭壇で国王が焼香を行い、新年の寿(ことほ)ぎ1年の平穏を祈念します。
北極星の事を沖縄の方言でにぬふぁぶし(てぃんさぐぬ花の歌詞にあります)というので、
北のほうを向いて儀式が行われたのでしょうか。
「ワンスイ」(万歳と言う意味)という唱和の掛け声や音楽が、
琉球が中国に近いことを感じました。
国王と王妃は、「中秋の宴」の時に選ばれた方で、綺麗な置物を着て
歩き方など優雅な感じでした。
国王のひげも立派です。王冠は正殿に飾ってあるものとそっくりでした。
朝拝御規式に本来は、王妃は参加してなかったそうです。
国王が正殿に帰るまで、役人など参列の人が、手を合わせてお辞儀をしていて
大変だなぁとおもいました。
三司官などのひげも立派でした。帽子や帯の色で位が分かれていたそうです。
「朝之御拝(ちょうぬうぬふぇー)」では、正殿二階の唐玻豊(がらはーふ)の
扉が開いて国王と王妃がおでましになります。
坊ちゃんは一生懸命儀式を見ていました。
私達も儀式に参列しているような気持ちになりました。
首里城は、沖縄戦による焼失などで現在の建物は復元されたものですが、
朱塗りの柱や龍などを見ると琉球王国の栄えていた時代にタイムスリップした気分になります。
普段見る事の出来ないとても華やかな儀式を、目の前で見る事が出来て感激でした。