「えー、言わなきゃいけないの？（笑）」

「いや、どうしてもって言う訳じゃないけどさ、で？」
「まだ、合ったばかりで良くわかんないよ」

「でも、さ、第一印象ってあるじゃん？」
「それならそういうあなたは？先に言ってよ（笑）」

「あっ、話しひっくり返された（笑）」
「やっぱね、人に聞くのならまず自分から言わないとね、ダメだね」

「じゃあ、言うよ（笑）叔父の言うとおりだね」
「それって、ずるい。ずるいぞ（笑）」

「言ったもんね（笑）聞かせて」
「しょうがないわね、あのね、スーツ着てこなかった人はじめて（笑）」

「それって第一印象？ずるいのはそっち（笑）」
「だってそうなんだもん、それが目に付いた」

「やっぱスーツ来てくれば良かったかな？」
「ｳｳﾝ」

「今、何て言ったの？声小さい」
「良いよ、気にしないで」

「またさ、話し戻すようで悪いけど、どういう人と合ったの？」
「えー！そう言うのも言わなきゃいけないの」

「いやいや、今後の何かの参考に（笑）断ったのだからいいじゃん」
「そうかな？余りよく覚えていないけど」

「数多すぎて？（笑）」
「さっきは多いって言ったけど、そんなに多くはないよ」

「少なくはないでしょ（笑）」
「そう（笑）今日ね、来るとき友達に偶然ばったり出会った、それでね『あんた、また見合いでしょ、何回すれば気が済むのよ、いい加減にしたら、ダメダメその髪飾りでバレバレだよ、まあ、頑張って』って言われてしまった（笑）」

「その派手な髪飾り、自分でやったの？」
「やっぱ派手かなあ？」

「いや、綺麗で似合っているよ」
「あっ、それって質問の答えになっていない」

「すいません、派手です（笑）はじめてみました、これで良い？（笑）」
「自分じゃ出来ないよ、美容院でシャンプーして貰って付けて貰ったんだ」

「今日なの？」
「そう、会社終わって直ぐに美容院寄って、忙しかった、友達にも会うし（笑）」

「それはそれはありがとうございます、女の人は大変だね」