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テーマ:心のトラブル110番(82)
カテゴリ:心・旅
この世の中、性格も境遇も思想も感受性も、それぞれ
異なる人たちがひしめき合って生きている。だから、当 然、摩擦が起きる。口論が起きる。とくに最近は、些細 なことで、すぐケンカになったり、裁判ざたになったり する傾向がないでもない。権利意識は、一段とすさまじ い。何かと言うと、すぐ「権利」を持ち出す。もちろん、 正当なものもあるが、ちょっと「???」と思うものも 少なくない。 我慢が足りないというか、辛抱をしないというか、と にかく短絡的に行動を起こす。「こんな世の中だもの、 少しぐらい嫌なことがあっても、黙って我慢しなければ …」なんて考えは、もう古いらしい。 権利意識に目覚めることは、大いに結構なことで、文 句を言う筋合いはない。でも、黙って我慢すれば、より 平和に暮らせる場合だってある。ギリギリまで沈黙して、 限界まできたら行動を起こすとか、ちょっと一歩だけ、 後ろに下がって考えてみるとか、そんな心の余裕も欲し いものだ。 私の関係する食養の世界だって、そうだ。「これを食 べたら、どのくらいで効果が表れますか?」といった類 の質問を、今でもする人がいる。即決で効果を期待する のだ。食養によって、すぐに効果が表れるケースも、中 にはあるかもしれない。しかし、もしあるとしたら、そ れは食品ではなく、薬品の範疇に入るものだ。 食養というものは、辛抱強く食べ続けて、体質の改善 を図るもので、即効的なものではない。肩の力を抜いて、 気楽に、のんびりとやっていけば、いつかは光が差して くる…そう信じて、実践することだ。 人生なんて、しょせん、我慢の連続でしかない。短絡 的な行動を起こす前に、ちょっとだけ思考を切り替えて、 さらに前に進むことも必要なことではあるまいか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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