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土井中照の日々これ好物(子規・漱石と食べものとモノ)

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2022.01.13
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カテゴリ:夏目漱石
 最後にウィルソンという景色画家のことについて一口御話をする。この男は英国風景画の元祖といわれた人で、伊太利(イタリヤ)及び仏蘭西(フランス)に遊んで、大陸諸家の感化を受けたのだそうである。もっともラスキンの評によると、この人の画はプーサンやサルヴァトルなどをもじった者に過ぎぬとある。御承知の如く天然と十八世紀というのはすこぶる興味のある問題で、十八世紀の詩を論ずる人は必らず十八世紀の詩人の天然に対する態度を批評するのが例である。余は一歩進んで詩中にあらわれた天然とこのウィルソンやゲーンズボローの画いた自然を比較して見たらば、やはり両方とも一様な臭味に支配せられていることはなかろうかと思う。しかしながら余の如き浅薄な絵画の智識では到底充分な御話は出来ないからこれ位にして已めて置く。それよりも他日もし機会があったら、かの有名なターナーの山水とこれらの諸家を対照して御覧になったら非常に興味のある発見をせらるる事ことと信ずる。(文学評論 第二編)
 
 ここに出てくるウィルソンは、イギリスの風景画家リチャード・ウィルソンです。元々は、トーマス・ライトという肖像画家の弟子として肖像画家でしたが、1750年から1757年頃までローマを中心にイタリアへ滞在したことで、絵の傾向が大きく変わります。
 ローマでは同地の風景画家フランチェスコ・ズッカレッリやフランス人画家クロード=ジョセフ・ヴェルネと出会い、クロード・ロランやニコラ・プッサンなどの古典主義の画家らの作品に感銘を受け、肖像画を棄て風景画の制作に専念します。
 1757年に帰国し、英国でも風景画家として確固たる地位を築きましたた。1768年、ジョシュア・レノルズらと共にロイヤル・アカデミーの創設に参加しました。しかし、風景画の衰退とともに顧客を失い、生活苦の中で酒に溺れて不幸な晩年を過ごしています。






最終更新日  2022.01.13 19:00:06
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