大人気ないかも知れないが
こんな事ばっかり言ってる自分はとっても情け無いと思うがそれでも どうしようもないモノはどうしようも無い。あんまりショックで今まで書けずにいたけど以前にも書いた通りウチの事務所には私の実父が働きに来ている。今は養父が倒れ 事務所内に資格を持った人間が居なければならないので実父に来て貰わないと正直困る。でも 養父が倒れる前に実父は事務所に働かせて欲しいと言いに来ていて私の知らない間に突然来てしまった。私は実父が来るまで何一つ知らずに鳩が豆鉄砲状態だった。前々から実父とは年に1~3回程交流があり実父と新しい嫁さんとの間に出来た5人の異母弟妹とも交流が有った。5人の異母弟妹は私が異母姉だとは全く知らない。恐らく父親が3回目の結婚をしている事すら全く知らないだろう。私は不倫の末に出来た子供で私がお腹の中に居る時は父は同級生の女性と結婚していて私が出来た事を切っ掛けに別れる事になった。略奪する形で父と結婚した母だが私が4歳半の頃 原因は良く判らないが離婚し養育権を放棄した。要は 再婚する時に邪魔だからだ。父も半年位私を育てたが男一人では無理と言う理由で 私を手放す事にし 結果 子供の居なかった父の姉夫婦が私を引き取ってくれた。そこまでは良い。でも養子に行ってからも実父が頻繁に家に来る環境に有り私はいつ迎えに来てくれるのかと期待しながら過ごしていた。でもそれを養父母の前で言ってはいけないのは何となくわかっていたので養父母の前で言う事が無かった。(私の覚えてる限りでは)幼稚園に行ってる当事 共働きの為迎えが遅く 最後まで居残りする事が多かったのでその度に また捨てられるんじゃないか誰も迎えに来てくれないじゃないのか等と思っていつもいつも物凄く不安で半泣きだった。でもそんな事を言って嫌われたりまた捨てられるのはとても怖かったので言えなかった。そのウチ4年程年月が過ぎ実父は長年付き合っていた女性と結婚し直ぐに異母妹が産まれた。異母妹が生まれると 何度かウチで預かる事が有り私も子供は大好きだったので可愛がった。でも 妹は私と違って 父親に必要とされているというのがとても良く判って正直辛かった。私を父が迎えに来る事は永久に無いのだとも悟った。養父母は私を育ててくれたけど私の話をきちんと聞いてくれる事は無く反抗すると 養子のくせにと言われる事も有りその言葉に打ちのめされた。自分が全く必要とされずただ生まれて来ただけだという事は正直辛かった。それでも 私は何処かで 少しは自分が望まれて生まれて来たのでは等と二十歳位までは思っていたのだが二十歳の誕生日実父から何の言葉も掛けられなかった事で私はふと悟った。「ああ 子供って望まれなくても生まれるんだな… 実父に取って私は過去の過ちで 子供 と言う存在ですら無いんだ」そう思うと 無性に虚しくって自分の存在に全く自信が持てなくなってしまった。だって 養父母には 私が何を言っても きちんとは聞いて貰えなかったから。ただ いつでも聞いて欲しかっただけなんだ。言い方が悪かったりしたのも有ると思うでもキチンと受け止めて欲しかった。こんなにすれ違いながら過ごすのは 本当に虚しくて何度も 自分はこれが嫌とか こうしたいとか言ってみたけどケンカになるだけで言う事にも疲れ果てた。だから 本当に自分の家族が欲しかった。そして 自分は決して子供を捨てたりしないとも思った。どんな事が有っても 捨てられたというだけで子供は 心を殺されてしまう。私が感じたような想いを 私より弱い存在に味あわせたくなかった。実際には 私にまだ子供も居なく養母の辛さや大変さはわからない。それでも やっぱり 同じ轍は踏みたく無いと思う。養父母がどんな思いで 実父との交流を図っていたかは知らない。でも 正直 私は嫌だった。言えなかったけど 目の前で繰り広げられる幸せな家庭を見るのはとても嫌だった。自分が実父の中からどんどん消えて行くのを見るのは苦しかった。妹達が成長しだすと 交流も減って行ったけどその存在を私は一日として忘れた事は無い。年に何度かしか会わないからどんなに辛くても 耐えられた。忘れた振りが出来た。でも去年の11月 突然一緒に働く事になり養父母に対しても不信感が募った。それ以来 毎日不安定で ひっちゃかめっちゃかになり正月も 怖くて実家に顔を出す事が出来なかった。怖いだけじゃなくて 養父母に対して怒りも有ったけど実父が実家に出入りしているのを知っていたからって言うのも有る。2月頃 養母に正月の挨拶をしなかった事をなじられて 私は爆発して養父母の前でぶちまけたけど理解される事は無く 嫌だったら 敷居を跨ぐなとか仕事を辞めれば良いと言われた。私は一体ナンなんだろうと思った。それでも とりあえずある程度仕事を片付けてから仕事を辞めようと思ってるウチに4月22日がやって来て 養父が倒れ資格を持っている実父が事務所を仕切る事になった。以前は週に1~3回程の遭遇で済んだものが毎日顔を合わせる事になり精神状態は どんどんオカシクなって行った。自分では 何とも思ってないつもりでも突然涙が流れたり事務所に近づくと 立てなくなったりとにかくメチャクチャで叫び出したくなったり 暴れたくなったりバランスが取れなくなって行った。だけど 実父がこんな状態だしみんな無理しながら頑張っているのだから協力しなきゃと思いながら過ごして来た。昨日 お客が来た時名前の一部に異母妹の名前が入ってる人がいて実父はとても嬉しそうに 「この名前はとても言い名前だ。俺の娘の名前もこの字なんだからな」と言っていてそれを聞いた途端 涙が溢れてどうしようも無くなった。頭が一杯になって グルグルして 訳が判らなくなった。それでもその日は何とか我慢した。でもね 私の名前を付けたのは実父なのだけど私の名前は 希望って名前で(本当はちょっと違うけど)私はこの名前が大嫌いだった。望まれても居なかったくせに 私はこの皮肉な名前を一生背負わなきゃならないから。自分がこんなにメチャクチャになるなんて今まで思って居なかったけどこれを見て 他の人は 育てて貰っただけで感謝するべきと思うかも知れないけど目の前で見なきゃならない事は本当に辛い。 大人気無いっちゃそれまでだけどね。