東京フリー・メソジスト教団付協力牧師 甲斐慎一郎 説教要約

2016/10/16(日)20:10

説教要約 1016

「永遠に存在する人間」  2016年10月17日 インターネットのテレビ局CGNTV(Christian Global Network Television)の番組「みことばに聞く」に当教会の牧師が出演しました。2015年7月29日放映「被造物が証明している神の存在」  説教要約 963  情報が物質を造る(1)  「永遠に存在する人間」               甲斐慎一郎               マタイの福音書10章28節   現代は、いのちを重さを知らず、いのちを軽視する風潮があるように見えますが、一昔前の戦争をしていた時代も同じではないかと思われます。それで人のいのちはどのようなものかについて考えてみましょう。   一、人のいのちの重さについて   パウロは、「聖霊は、神がご自身の血をもって買い取られた神の教会を牧させるため」と述べています(使徒20章28節)。この箇所にはキリストのことは記されていませんが、実際に血を流されたのはキリストです。父と子と聖霊なる神は、ご自身のいのちを捨てるほど私たちを愛し、私たちの救いのために贖いのわざを成し遂げてくださいました。言い換えれば、このみことばは、私たちのいのちは、三位一体の神がいのちをかけるほど重く、尊いということを教えているのです。   二、人間の不滅性について               なぜ人のいのちは、それほど重くて尊いのでしょうか。それは神によって造られた計り知れないほど価値のあるもので、決して消滅することなく、永遠に存在するからです。  人間がほかの動物とは異なる根本的な特徴を述べるなら、次のような三つです。  1.自由意志――人間は選択と決断をする自由を持っています。 2.自己批判――人間は自分で自分を批判することができます。 3.継続性――人間は永遠に存在し、消滅することはありません。   自由意志を持ち、自己批判ができる人間は、責任をとるべき自己というものが消滅することはありません。墓は、人が来世に行くために通過するトンネルのようなものです。私たちの来世の運命は、私たちがキリストの贖いのわざを信じるかどうかによって決まります。「御子を信じる者は永遠のいのちを持つが、御子に聞き従わない者は……神の怒りがその上にとどまる」のです(ヨハネ3章36節)。 霊が不滅であることについては次のような四つの証明があります。  1.本能的な証明――正常な人間は本能的に霊が不滅であることを自覚しています。 2.心理学的な証明――霊は非物質的な存在で、分割することはできず、不滅です。エネルギー不滅の法則は、物質であるエネルギーが不滅であることを教えています。まして霊が不滅なのは当然ではないでしょうか。 3.目的論的な証明――人間は、この世においては、その人の持っているすべての可能性や将来性、すなわち品性や人格、能力や賜物などがすべて花を開くということはありません。それがすべて十分に開花するためには、次に来る世(来世)の存在と継続が必要なのです。 4.道徳的な証明――この世は、悪人が栄え、義人が苦しむことが多く、常に正義の取り扱いを受けているとは限りません。それで、次に来る世(来世)においてすべての善と悪とが公平にさばかれることがどうしても必要なのです。   三、人間の不滅性を教えているみことば   神のことばである聖書は、次に来る世(来世)が存在し、人は永遠に消滅しないことを教えています。  ヨブは、「私は裸で母の胎から出て来た。また、裸で私はかしこに帰ろう」と述べ(ヨブ1章21節)、「私は知っている。私を贖う方は生きておられ、後の日に、ちりの上に立たれることを。私の皮が、このようにはぎとられて後、私は私の肉から神を見る」と告白しています(同19章25、26節)。     イエスは、「からだを殺しても、たましいを殺せない人たちなどを恐れてはなりません。そんなものより、たましいもからだも、ともにゲヘナで滅ぼすことのできる方を恐れなさい」と言われました(マタイ10章28節)。 ヨハネは、「死んだ人々が、大きい者も、小さい者も御座の前に立っているのを見た。そして、数々の書物が開かれた。また別の一つの書物が開かれたが、それは、いのちの書であった。死んだ人々は、これらの書物に書きしるされているところに従って、自分の行ないに応じてさばかれた」と神からの啓示を記しているのです(黙示録20章12節)。 甲斐慎一郎の著書→説教集 次回は2016年10月24日「忙しさの克服」です。

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