街。の声

2009/01/04(日)09:04

弱者の虚像

政治(26)

「派遣村」、寝場所を厚労省に再要請 講堂5日で期限 >「派遣切り」などで仕事と住居を失った人に寝場所と食事を提供する東京・日比谷公園の「年越し派遣村」をめぐり、労働組合や市民団体でつくる実行委員会は3日夜、厚生労働省に、同省が緊急開放した講堂の使用期限となる5日朝以降の寝場所や食事の確保などを要請した。 ほらほら、こういうことになってきた。「このままじゃ年を越せない」「凍死する人も出てくる」ってことで期限付きで一時的に開放したんだけど、【貧困】で書いたように5日の9:00に「はい時間です、皆さん順番に出てください」と言ったって出て行くわけないんだよ。誰がどう想像したって「次はこれしてくれ」ってなる。追い出したら非道な感じになるから強制的には追い出せないでしょ。 いったん開放したらどこまでもいくって。 別に開放するなってわけじゃないけど、最初に期限はあったわけだからさ。この間何してたんだろうと思うんだよ。親類縁者、友人知人に頭下げて何とかしてくれってお願いしたんかな。それこそ血眼になって転職活動に勤しんでたんかな。お互いで情報交換をしながら状況を打破するようなことしてたんかな。生きるか死ぬかって、切羽詰ってるってことだったんだからさ。 現状に文句ばっか言ってたってダメなんだよ。 職場でも文句ばっか言って手を動かさなかったんじゃないかとさえ思っちゃうよ。期限があるってことを踏まえて開放してもらったわけでしょ。とりあえず開放させちゃえば後は何とかなるって思ってたんだろうけど、これじゃ下手すりゃ全員の就職先が決まるまで面倒見なくちゃいけないってことになりかねない。政府与党側も、そのあたりまで考えて対策を打たなくちゃダメなんでさ。 「それどころじゃなかった」とか「年末年始くらいゆっくりさせてくれ」とか言うのかもしれないけど、とんでもなく切羽詰ってたわけでしょ。「このままでは死ぬしかない」「死ねってことですかっ?!」って迫ったんだからさ。そりゃ、この寒空の中、路上で寝ろとは言わないし、だからこそこうやって開放されたわけで。寝る場所が何とか確保されてるうちに、それこそ死ぬ気でこの後どうするか行動するのがホントじゃないのかと思うんだよ。観てて何とかしてあげてほしいと思えるのは、身体に障害を持った人達やら身寄りの無い人達だけだよ。 非正規雇用社員の代表みたいな顔してる人達もさ。TVカメラの前で政府与党に要求ばっかしてないで、派遣村でゴロゴロしてる人達に「こらこら、何寛いでんの、アンタらにはそんな余裕ないでしょうが」ってケツ叩かなくちゃいかんだろ。それが中長期的に見れば彼らにとっての救済になるわけで。目的は、政府を叩く(倒す)ためじゃなくて、この元非正規雇用社員たちの処遇や、果ては雇用問題をどうするかってことでしょ。何だか、政府与党と渡り合ってる自分達に酔ってやしないか、とさ。 どうも政府与党に要求ばかりしてるようにしか見えないんだよ。派遣切りされた彼らのためというより、自分らの(主義・主張を訴え叶える)ためのツールってか運動、みたいなさ。だから、労働組合やら市民団体やらの共産系が闊歩してるわけだろ。薬害訴訟なんかの時に感じる、何だかわからない違和感に似てるんだ。言ってることは正論なんだけど、どうにも拭いきれない違和感。あそこに集まってるのが全部派遣切りに遭った元非正規雇用社員だなんて誰も思ってない。 市民団体の仲間に招集かけてどうするんだって。 そんなことやってるからパンクしちゃうんだろう。本当にその施設を利用したい人が困るわけだろう。これをサクラに各地方からどんどん無職者を集めてる。本当の元非正規雇用社員から単なる市民団体の友達の輪!までゴッチャ混ぜ。「TVに映れるかもしれない」とか「どうせ年末年始の予定ないから」なんてのもいるんじゃないか。もうね、本当はパンクさせたいんじゃないかとすら思える。パンクさせて混乱させて政府与党に要求を呑ませる。 何だかな、なぁ。 マックじゃないけど、まさかフルキャストなんて派遣会社に依頼してないだろうな。「寝袋持って寝るだけで時給1000円!」とか。派遣切り被害者(?)の権利主張のために派遣社員が動員されてたなんて笑えないぞ。ってかさ、今度は派遣村が落ち着いてきてこういう人がまた派遣切りに遭ったりしてね。まぁ、もしかしたら5日になれば多少人数が減るかもしれないんでさ。 中には仕事始めの正社員もいるだろうからw

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