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言 い た い 放 題 !  アッキー 28 号

言 い た い 放 題 ! アッキー 28 号

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2008.09.08
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カテゴリ:子育て・親育ち
「アッキー、小さい秋が来たんだって~!」

台所で遅い夕食の支度をしてると、下の子が、
嬉しそうに報告してくれる。

「わぁ、そうなんだ、すごいねー。

じゃ、大きい秋が来たら? 中ぐらいの秋が
来たら、どーなるかなぁ??」

わぁっと大きく身振りをつけて、ふるふる
追っかけていってやると、下の子は大喜び。

「わぁ、大きい秋!? 中くらいってぇ。

きゃはははは、アッキー、おもしろいー!」

笑いをとれたか。

「そうだよね、今日は夕方特に涼しいねー」

「ぶるぶるー。ドア開けたら、外は寒いくらいだよー」

お前、それは大袈裟な。

と思いながらも、「小さい秋」とは。

ばあちゃんちのテレビで見たのか(我が家のテレビは、
相変わらず自閉症の兄ちゃんの専属で、アニメ
チャンネルオンパレードなんで)、そこそこ年齢相応の
知識で下の子が話してくれたことに、ほっと満足して
みたりする。

いや、本当に。

九月に入ってこのところ、下の子の様子は
ますます怪しい。

学校から持って帰る連絡帳の文字は、ぐじゃぐじゃの
殴り書き。宿題や持ち物の中身が判別できない!

おまけに。

学校に教科書やノートを置いてくる。

家で宿題ができないよーに。

そして。

夏休みの間増量したのが嫌だったのか、これまで
夜にやると決めて、ひとりでしゃかしゃかそれなりに
まじめに取り組んでいた公文の課題も、この頃は、
自分では、絶対やらない。

言われていやいややっても、表だけ二枚やって、
「やったー!」と言ってズルを決め込んだり。

「ちゃんとやるんだよ」

「えー、10枚もぉ?」

「この頃休んだりサボったりしていってないから、
国語のプリントなくなったでしょう。算数だけ、
10枚しておこう」

「やだー、5枚!」

「ほら、ここで。アッキーも見てるから。ちゃんと
やろう」

あげくの果てには、「見ないで! ちゃんとやるから」

プリントの上に覆いかぶさって、しゃこしゃこ
筆算の答を手際よく書いて、「できたよっ!」

見ると、答えを全部「58」にしてる。

なわけないだろ、筆算の答え、全部58なんて!

ここは一歩譲って、これまで夜にやってた宿題や
課題を、「どんどん遅くなってしっかり取り組めない
から、学校から帰ったらすぐ、休日は午前中に
やるんだよ!」と決めたのが、一昨日土曜日の夜の
ことでした。

そして、昨日日曜は、何とか午前中がんばって
ふんばってはりついて、公文の課題もやらせる
ことができました。

さて、今日はといえば。

「ただいまぁ!」と家に帰らず、隣のばーちゃんちに
ランドセルを持ったまま直行した下の子の声を
聞いて、すぐに母アッキー駆けつけて。

「お帰りー、Hちゃん! 声、聞こえたよー。
どうだった、学校? 連絡帳、出してくれる?」

作り笑顔を貼り付けて、ランドセルの蓋をあけ、
連絡帳を出させようとすると。

あれれ!? 

連絡帳と、プリント二枚、その他には、理科の
教科書とノートしか入ってない!!

「Hちゃん、どーしたの? ランドセル、がらんぽ
ちゃうの。

宿題は、と漢字ドリルと国語の本読み。

なかったらできないじゃん! 持って帰らないと
いけないと言ってるでしょう。

学校に行って、忘れ物、取ってきなさい!

先週からずっと、教科書ノート置いてきたらダメ、
置いてきたら取りに行かせるよ、と言ってたでしょ。

さぁ、今まだ3時過ぎだから、晴れてるし明るいし
大丈夫。

一人で学校に戻って、教科書とノート、取って
きなさい!!」

「えー、やだー! 絶対いやー!!」

「さぁ、行くの。学校には電話かけておいてあげる。

担任の先生に、教室の鍵開けて、忘れ物を取りに
いかせて、と言うから。

さぁ!!」

中身を出したランドセルを、背中にぽん! と
も一度背負わせて、ぎゃあぎゃあ泣き怒る息子の
手をやんわり引いて、一緒に外へ。

「さぁ、学校に行ってきなさい!」

「いやだー! なんで、行かなあかんねん!?」

「行くの! さぁ、早く!!」

駅まで百メートル弱の道を、じりじりと彼の後ろ
から、怒り顔と突き出した手で威嚇(いかく)、
空を押すようににじり寄って、踏切まで行くと、
ちょうど電車が来て踏切が降りた。

「何やってるの! 早く行きなさい!!」

「だって、踏み切りしまったもんー」

「だから、踏み切りの前まで行って。開いたら、
すぐに踏み切り渡って、学校に行くのよー!!」

「うぇーんん。アッキー、一緒に来てー」

「ダメ! 一人で行くの!!」

登校班の同級生が一人二人、踏み切りの向こうから
やってきて、不思議そうな顔をするので、
「わざと忘れ物してきてん。一人で取りに行かす
ねん」と言うと、「ふーんん」

恰好悪いけど、ここでひるんでいてはいけない。

何が何でも、こいつのため、矯正・修正、声の指示で、
手を出すわけじゃあない。必要な指示が入るよう、
大声で怒鳴るくらいは、たとえ公道であろうとも、
恥じ入ることではないっ!!

(まあ、ここまでこじらせずしっかり小さい時に
難しさを「修正」できればよかったんですけどね。

でも、普通よりかなり大変難しい子だったんで。

というより、もっと凄い上の子がいたから、こっちに
まで手がかけられなかったのよー)

自らの行動をそのように正当化しながら、ひるむこと
なく、眦(まなじり)決してびりりと威嚇。学校まで
20分あまり、子どもが一人で行けるよう、「母の怒り」
でしっかりと「動機付け」。

行けるよな、きっと行くだろーな。

踏み切りを渡って、くすんくすんと泣きながら、
学校への道をたどる息子の足取りをこっそり陰で
見ながら、家に帰ってきたのでありました。

そして。

約20分後、学校に電話をかけると、ちょうど下の子が
到着した時で。

たまたま整理係の子どもが、Hの忘れた本とノートを
「留守家庭児童会に行って子だから」と校庭の児童会まで
届けてくれて、でも、児童会は去年の冬で辞めてるから、
「辞めた」と言われて途方にくれて、職員室の担任の机の
上に届けてくれて。

担任のほうは6時間目の高学年のクラブ活動の指導の後、
図書室で仕事をしているところへ電話が入り、息子が
行ったので、一緒にクラスに戻ると、息子の机の中に、
教科書とノートがない!

どーしたのだろー!? 大変! 今日はまず、担任の
教科書とドリルを貸してあげるから、家で前のノートに
ドリルの宿題書いておいでなさい、また探しておくから。

そう言って、家に帰してくれたのだそうです。「机の中に
なかったので、べそをかいてました。自分でもまずかった
と思ったようです」担任からの電話で、そんなことも
分かりました。

で。

帰ってきて、ドリルをやって。本読みも、なんとかやって。

でも、公文に行くのは嫌がってて。

公文の先生が心配して迎えにきてくれて、よーやく久しぶりに
教室に行くことができたのですが。

そんな風に、下の子をめぐって、嵐のように過ぎた、今日の
午後。

「もうすぐ、冬がやってくるんだよー。雪だよー」

「本当だね、寒くなるねー。大きな冬がやってくるかなー」

ちょっと変なイントネーション、でも懸命にお話してくれる
下の子の話に合わせて、うなづきながら。

酷暑の次には、ほっこり小さな秋。

今日の午後から夜にかけて、本当にそんな感じだなぁ。

やがて、厳しい冬の寒さか、いや小春日和の日もあるはずだ。

なぁんて。

それでも、「小さい秋」という言葉で、何となくほっこり。

気持ちがほころんで、息子のこのところの行状を、ふっと
力を抜いて考えられたことでしたよ。

よかったね!






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Last updated  2008.09.09 09:43:34
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