酔いどれコアラの ♪Sunshine State♪

2010/09/26(日)14:26

ガタカ

映画大好き☆(26)

残酷なまでに美しい未来…愛だけでは君に届かない 原題:GATTACA(1997) 公開:1998年4月 監督: アンドリュー・ニコル 製作: ダニー・デヴィート、マイケル・シャンバーグ、ステイシー・シェア 脚本: アンドリュー・ニコル 出演: イーサン・ホーク ユマ・サーマン アラン・アーキン ジュード・ロウ (あらすじ) キャッチ・コピーすら泣かせる、SFドラマの最高傑作。遺伝子工学が発展した近未来。社会は遺伝子の優劣においてのみ人間の才能を判断していた。そのため、新生児は受精段階において遺伝子操作を行われ、遺伝子的に優秀な人材のみに選別されていた。そんな中、遺伝子操作をされることなく生まれてきたヴィンセントは、出生時に約30年の寿命と診断され、生まれた時から将来の見込みがない子供として育つ。やがて、ヴィンセントに遺伝子操作を受けた優秀な弟ができる。しかし、兄でありながら遺伝子の優れた弟には何をしてもかなわず、希望の無い生活を余儀なくされた。見せ付けられる差。やがて、ヴィンセントは宇宙飛行士を夢見るようになるが、その夢も劣性の遺伝子のため尽く断ち切られていった。しかし、そんな環境においても夢を追い続けたヴィンセントは、ある日、ずっと勝てなかった弟との度胸比べに勝ち、家を捨てて一人旅立つ。職を転々しながら下級クラスの生活を送った末、宇宙飛行士の施設“ガタカ”の清掃業についたヴィンセントは、ある日、闇業者の手配により、事故のため身障者となった元エリートに偽装し、“ガタカ”にエリート社員として潜り込む。しかし、そんなある日、ヴィンセントの正体を疑っていた上司が殺害され……。allcinemaより 近未来。 全ての子供が遺伝子操作により、あらゆる不安要素・・・ (病気や暴力性、依存症、近眼、ハゲにいたるまでw) ・・・を取り除かれて生まれてくる時代。 私たちと同じように両親の愛の結晶として、「自然な形」で 生まれたヴィンセント。 心臓疾患があり、寿命は30歳と宣告され、遺伝子操作により生まれた 優秀な弟に劣等感を抱き、自分の夢をかなえる道すら閉ざされた中で もがき続けます。 今のこの時代のように貧富の差や、階級、国籍、肌の色などではなく、 化学の力によって差別される時代。 自分の夢を手にするために闇のマーケットを利用して 「優秀な遺伝子」を自分の物にします。 それをもらう代わりに、その遺伝子の持ち主の生活を保障する という条件で。 はい、キタコレ!ジュード・ロウ!  今でも優秀かそうでないかで淘汰される傾向になりつつあるような 気がしますが、 それが化学の力も相まって顕著な時代。  でもその中で「劣勢」とレッテルを貼られた主人公が なんとかして、どんな手を使ってでも夢にまい進する姿は 「優劣」だけで人間は決められないというメッセージであり、 どれだけ優秀な遺伝子を持って生まれても、 かなえられないことがあるという現実。 ある事件が起こり、一部の人間にはヴィンセントの正体がバレてしまう。 でも真実を知った人間が彼を許し、見送るのは 彼が、「不適正」な彼の意思がどれだけ強いか、そして遺伝子がどうであれ、 誰にでも願えば叶う可能性があると示していったから。 居場所のない地球からどうしても逃げ出したかったヴィンセントは 自分の居場所を見つけて旅立ちましたが、 「優秀」なユージーンは・・・ 遺伝子を売り渡したことで公には居場所がなくなり、 ヴィンセントの行く末を見届けた後に 「体を貸す代わりに夢をもらった」と また彼も旅に出る。 証拠隠滅用の焼却炉で。 唯一の誇りを胸に。 皮肉な結末だと思います。 この時代にも、今の時代にも。 でもやっぱり「持ってるもの」だけでは叶わないものが あるんです。 夢を見る力、意思、努力・・・ 夢を叶えるのも夢見るだけで終わるのも 自分次第ってことですね。 未来の世界は宇宙に行くのもスーツだぞ、オイ!!

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