あれこれ Mix with タイムドメイン & Bike

2006/04/19(水)22:17

タイムドメイン理論は自然の法則だ!(2)

TimeDomain(52)

タイムドメイン理論で一番大事なのは、時間と共に音は変化していくという事なのですが、一般的には分かりにくいかも知れません。 そこで、ボクなりに勝手な解釈をしてみることにしました。(由井さん※、間違っていたらごめんなさいm(__)m) ボクが思うに、ここが大事です(^^ゞ(笑) そう、これは完全なる私見です。しかし、自信を持って言いたいことでもあります。(^_^) まず、CDを聴く上で、一番大切なのは、その再生装置が、そのCDに記録された情報(音楽等)を正しく、聞き手に伝達出来るかなのです。 これでも、難しく思いますよね。もっと、簡単に言うと、 歌っている人が切なく歌った歌が、まったく同じように切なく聞こえるかどうか。 音色にこだわったピアニストが最高のピアノで奏でた最高の演奏をそのままの音で聴くことが出来るかどうか。 ところが伝言ゲームのように、最初に発せられた言葉すら、最後には全く違ったものに変わるなんて現象もありますが、今までの再生装置(オーディオ)では、この伝言ゲームと変わりないような事が、おこっていたように思うのです。 「あ~ぁ~♪」の最初の「あ」は、より感情豊かに表現した方が伝わりやすいから、もっと強調しよう! みたいに、聞き手に伝わる前に、勝手にいじくり返した挙げ句、元の音を見失うなんてことが起こるのです。伝言ゲームと一緒でしょ(^_^) 音色を作るこだわりは、アーティストのこだわりです。 これも一種の職人技というか、天才的資質というか、凡人にはまねできない素晴らしい才能なのです。 その才能に溢れた音楽をまるでシャワーのように浴びることができたら、しあわせな気分にならないわけがないのです。 人のしあわせを、勝手に取り上げる権利は誰にもないのです。 では、どうしたら、元の音に限りなく近い音で聴くことができるのか? 音は、空気やものの振動で伝わります。ですからその音以外の音を無くせばいい。 と、まぁ簡単に言っても、実際はそう簡単じゃないわけです。 CDに入っている(記録されている)音をスピーカーで鳴らすと、スピーカーの箱も振動して、その振動が逆流して、本来の再生音に混じって、耳にきこえるわけです。 要するに、きこえなくてもいい音まで聞こえてしまうのです。 タイムドメインのスピーカーは、音が出る部分(スピーカーユニット)が、ケースにビス止めされていません。ゲルと呼ばれるぷにゅぷにゅした素材(耐震素材などにも使われいる)で挟んで、ケースの形態と相まって、不要な振動が音に混じらないようになっているのです。 ホントは、もっと複雑な対策がなされているのですが、どれも、シンプルな事なので大した対策と見られないことが多いです。実はそれらが重要なのですが。 そして、この方法を画期的により確かなものにしたのが、仮想グランドと名付けられたスピーカーユニットと一体型の重りです。ちょうどビデオカメラに一脚を取り付けたような形になっているその重りが、しっかりと支えますが、そのスピーカーユニット自体は、円柱の淵にゲル(ぷにゅぷにゅの素材)に挟まれているので、不必要な振動もおきず、しっかりと振動板だけが動くという仕組みになっているのです。 その上、筒状の本体は、筒の持つ高堅性で殆ど振動しないと言うわけです。 これがYoshii9という画期的なスピーカーなのです。 つまり音を出すための作業が、何物にも邪魔されず、しっかりと出来る仕組みが出来上がったといえます。 この、仮想グランドの役割の大事なことは、しっかりと固定しているが、何処にも固定されていないというところです。 これが、なぜ重要な役割を果たすのか、考えてみました。 自分なりに納得のいく考えがなかなか得られなかったのですが、ここで説明したビデオカメラと一脚(三脚の一本足のもの)との関係がその理由を教えてくれたのです。 まず、最近の薄型で計量なビデオカメラで撮影したことがある方でしたら、すぐに理解できるでしょうが、小さくて軽いカメラは、手持ち撮影をするとカラダの振動がカメラにつたわって、安定した映像を撮ることが難しいのです。 そのカメラに、一脚(三脚でもいい)を付けて、手持ちで撮影すると、ぶれが少なく安定した見やすい映像が撮りやすくなります。 そして、映し出された映像はよりリアルに映っている情報を見る者に伝えやすくなるのです。 それじゃ、三脚しっかりと固定して撮影した方が、より安定して撮れるじゃないかと思われるかもしれませんね。確かに安定した映像にはなります。しかし、それは人間の目ではない、不自然さがあることが否めません。なぜなら人間の目は何かに固定されてはいないからです。 もし、しっかりと大地に固定されて微動だにしない台に取り付けられたカメラで地震が起きた映像を撮ったとします。そのとき揺れる大地とビデオカメラは同じ動きをするはずですから、地震が起こったことをリアルに映し出すことは出来ません。 何物にも左右されない安定した視線こそが、自然を自然として自然に伝える重大な要素なのです。 タイムドメイン理論には、そういった素晴らしさがあります。 身の回りにあるホントのものを見直させてくれる力があります。 そしてボクたちワタシたちに大きなプレゼントをくれたのです。 それは、「音楽の楽しさ!」なのです。 遙か昔に録音された、最高の音楽を目の前で再現してくれるのです。 それは、タイムマシンを手に入れたかのような、不思議な思いにさせられる一瞬なのです。歴史に残るアーティストたちは、もう教科書や本の中だけにいるのではなく、ボクたちの身近に生き続けているのと同じことなのです。 カラダにしみ込むような音のシャワーを浴びて、しあわせを感じない人はいないでしょう! それは、タイムドメイン理論が自然の法則にかなっているからです。 ※タイムドメイン理論を考えたすごーい方

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る