2006/08/29(火)20:41
これってホメことば?
NHKの「みんなのうた」で、こんな歌が流れている。
世代間の言葉のギャップの歌だ。
上司が新入社員をカラオケにつれていって
「なにげに、歌、うまいですね」
娘を寿司屋に連れて行って
「普通に美味しいね」
ってな、感じなのだ。
なにげに=かなり
ふつうに=わりと
って会話の中で使うことばに
「それってホメことば?」と歌うわけだ。
言葉は、同じ想像だったり、設定だったりが前提で使わないと、お互いに正確な意思の疎通は難しいと思う。
「自分たちが使って理解できているなら、それでいいやん」
って言う理屈も分からなくもないが、はたしてちゃんと通じているのだろうか?
電車の中や街角で小耳に挟む会話では、
「そんなわけないやろ~」
って、突っ込みたくなる内容なのに
相手は、
「ふ~ん、そうなん?」
と、答えるのを良く聞く。
そんな受け答えを耳にするたび、ボクは心の中でズッコケている。
時代を反映する「流行言葉」は、造語だったり新語だったりして欲しい。
意味を勝手に変えられると、非常に分かりづらいことになる。
そして、気になるのは、最近の流行は、プラス思考の言葉が無いことだ。その上、同じ言葉をいろんな意味で使っている気がしてならない。
語彙の違いによる、意味の違いを細かい段階で分けることはないようだ。
先生にため口叩いたり、円周率が3だったり、運動会はみんな一斉にゴールしましょうなんていうのは、どう考えてもダメでしょう。
それは、ゆとり教育でも何でもない。
そんな、曖昧な教育では、「はやく大人になりたい」なんて思わなくなって当然といえば当然なのだ。
「これって、ホメことば?」
この歌も、そんな疑問を投げかけているのかな?