2009/06/05(金)23:20
西本願寺御影堂の大修復
400年前にたてられた木造建築。
今年3月末、1999年から始まった世界遺産の大修復が10年かけて終了した。
11万5千枚の瓦が乗る、3,000トンの大屋根を持つ、この木造建築の技術の粋に感嘆した。
補修に使う材木探しや、耐熱性に優れた土塀の土作り等々、職人技だけでは説明出来ないくらいの素晴らしい技術が使われている事が分かる。
曲がった大木を探すくだりは、色々な事を考えさせられる。
自然の中で、色々な試練をくぐり抜けて来た樹が強く育つ。
昔から雪国の屋根などに曲がった木を使って丈夫にする技術が育まれたそうだ。
人間でもそうだ。若い頃に苦労した方が、強く行きて行けるのでしょう。
2年も3年もかかって、根曲がりの木(生えている時から曲がった木)を探す事の大変さを知った。
この丈夫な根曲がりノ木と、軒柱という雪国で使われている手法で、ねじれの少ない地震にも強い構造で、幾多の地震にも堪えて来た耐震構造を400年前から採用していることにも驚く。
焼き討ちにあっても大丈夫なように考えられた、土壁の土作り。再現するには、藁を混ぜた土を3年間も寝かせたそうだ。
当時の技術力の高さに再度驚く。
このNHK特集を見て、修復された御影堂をじっくり見たくなった。
今回の修復には10年かかりましたが、400年前に建てた時は、3年で建てたそうだ。
クレーンもトラックも無い時代にあれだけの建物を短期間で作った昔の技術力を知恵はすごい。
次の修復は、いつになるか分からないけれど、今回調査した過去の技術を後世にも残さないといけないですね。
10年間を追跡レポートしていたNHK。
今後も良い記録を残してください。
世界遺産 密着!世紀の大修復
http://www.nhk.or.jp/wonder/program/7/index.html
本願寺御影堂平成大修復
http://www.hongwanji.or.jp/goeidou/
西本願寺
http://www.hongwanji.or.jp/
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