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あころじぃ。[ёcology]

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2004.10.10
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テーマ:F1 2004(287)
カテゴリ:diary (etc.)
朝3時、時計のアラームが鳴る。
宿がちょっと鈴鹿から離れていたこともあり、16万人という今まで見たことも囲まれたこともない数の人間と、噂の鈴鹿渋滞に立ち向かうべく、朝4時にホテルロビー集合と決めて昨夜は各自部屋に解散した。
アラームを止める。とりあえず、眠い・・・ヘタしたら、いつもは寝る時間かもしれないっちゅーの。
寝ぼけた頭を奮い立たせて身支度を整え、4時ジャストにロビーにおりる。ソファーに目をやると思わず眠気が吹き飛んだ。
なんと全員そろってる(*_*)あたし、ビリ。
昨日もそうだったが、このメンバで時間10分以内に集まること自体が奇跡的なのに、今日に至っては集合時間ジャストに全員お揃いですかい?!みんな、本当に寝たの???
とりあえず、気合はバッチリってことか。

4時といえど、空はまだ真っ暗な夜だった。昨日、夕飯から戻ったときにF1観戦らしきグループをホテルの駐車場で数組見かけたが、さすがにこの時間から動き出してないみたい。あたしら気合入りすぎ!?それともビギナーだから???
近くのコンビニで朝食を買い込み、いざ出発。鈴鹿へGO!GO!
鈴鹿までは、この企画の言いだしっぺ&取りまとめを率先して担当してくれていたN女史がハンドルを握ることに。
彼女は、ほんわかイメージの外見にそぐわぬファーストインファーストアウトのかなり男前な運転の腕前の持ち主だ。自分が運転する車で鈴鹿にアプローチすることで、気分を盛り上げたいのだと言う。これまた男前である。

順調過ぎるほど順調に高速を進む。まわりにそれらしい車が増えてきた。こんなに朝っぱらだというのに。
鈴鹿ICは出口渋滞していた。うひゃ~、まだ5時半前だよぉ???
10分ほど並んだのだけど、駐車場には亀山ICが近そうだということで、急遽、列を抜け亀山ICへ向かう。
これが結果的によかったらしい。結局、昨日の出発から鈴鹿の駐車場まで、あたしたちは渋滞知らずで到着してしまった。
(駐車場はサーキットではなく、少し離れたHONDAの工場の敷地内だったのが、実は帰りも功を奏していた。)

サーキットまではシャトルバスを使うことにした。
Staffの人かと思うようなHONDAのドライバーシャツ(っていうの?)を着込んで、チケットパスを首からさげた人たちが、ぞろぞろと道を歩いているのが窓越しに見える。(彼らはれっきとした一般人の方々であります、はい。)

 ぉぉぉぉうぉぉぉ・・・・ なんか盛り上がって来ましたよ~
 あたし、鈴鹿に来ちゃったんですね~ きゃぁ~

園内はもうたくさんの人たちで大賑わい! とても朝6時過ぎとは思えない・・・(^^;
オフィシャルグッズやお土産のお店や、チームブースなどを覗きながら観戦席を目指す。あたしたちの席はF2エリアのHONDA応援席。ちょうど第1&2コーナーを曲がったS字に続くストレートのあたり。歩くと意外と遠い・・・

 きゃぁぁぁ~~~~!!鈴鹿サーキットだぁ~!!!

スタンドに入ってコースを見たときは、やっぱり感動しましたねー。

午前9時、まだ路面が濡れている中、予選スタート。
ものすごい爆音。これが噂に聞いてたF1のエンジン音!! すごい、すごい、すごい!!それしか言葉が思いつかない。
マシンによってエンジン音が微妙に違っているのも、はっきりわかる。 とにかく、すごい、すごい、すごい!!

我らがB・A・R HONDA ニッポンのHERO 佐藤琢磨 
チームメイト、J.バトンを抑えて予選4位!! すごい、すごい、すごすぎる!!

予選途中、琢磨くんがトップタイムを記録したときは、思わず目が潤んでしまった。
目の前を走りすぎるたび、全身に鳥肌たてて見てました。
takuma

予選のあと少しして、ドライバーズパレードが行われた。F1ドライバー全員がオープンカーに乗って、にこやかに手を振りながらサーキットを一周してくれる。いわゆるファンサービス。
でも史上初の予選本戦同日開催の今日でも、やっぱりやらなくちゃならないんだ・・・まったくドライバーも楽じゃない仕事なんだね。
とりあえず、うちのメンバの女子チームはオペラグラスでかぶりついてた(笑)「いやぁ~ンっ、Kimiホントにかっこいぃ~よぉ~」だって。

本戦は2時半から。
午前中は薄曇だった空もだんだん晴れてきて、気づけば肌がジリジリ暑い。

 やった!本当に台風一過の晴天になった!!

チケットの特典でついてきた幕の内弁当をほおばりながら、本戦までの時間を過ごす。(期待してなかったのだけど、これが意外と美味しいお弁当だった)
それから、帰りの渋滞を危惧して、ちょっとだけ昼寝もしてみた。

午後2時。いよいよ本戦スタート準備。
場内に軽快なアナウンスが響き渡る。(そう、あのTV中継でよく聞いている声!)

 うひゃぁ~、なんか緊張してきたぁ~

近藤マッチがグリッドでスタート直前インタビューするという。佐藤琢磨選手の声が場内いっぱいに響き渡る。と、同時にすごい歓声。

 うわぁぁぁぁ~~~、ホンモノだぁぁぁ~~~
 今、あたしは琢磨くんと同じ空間にいる。
 そして、今、目の前でF1のレースが始まろうとしてるんだぁ~~

君が代の歌が響いた。
大多数の観客がチームキャップをかぶって応援しているのだけど、みな脱帽して君が代を静かに聴く。

いよいよスタート。

 ・・・緊張。

きれいなスタート。バトンに抜かれたものの、琢磨くんはグリッド順位の4位をキープ。いい感じだ。

速い。とにかく速い・・・!!
予選は1台ないしは2台以上は視界にはいることはないが、本戦は20台が一斉に目の前を次々と通りすぎてゆく。
そのエンジン音といったら・・・!!もうこれは、完全にクセになります。病みつきです。
体全体で感じる音。とにかく気持ちいぃぃぃぃ~~~!!!

周回を重ねていくと、やがてシューマッハ、独走体勢に。チームとドライバーがうる覚えのあたしには、どれが先を行く車で、どれが周回遅れの車なのか、皆目見当もつかなくなってくる。何度もしつこく順位を確認しちゃってすいませんでした(^^; お隣に座ってたOさん。

でもね、シューマッハは目でみてわかるくらい明らかに速いのである。前を通り過ぎるたびに、客席で思わず笑いが起こってしまうくらい。
「はははは・・・。わかったよ、あんたは速い!速いことはよぉっくわかった・・・!」
もう、笑うしかないって感じ。

絶対あれ、できてる成分が違うんだって。車もシューマッハも。 いや、マジで。

 今、何周目?!

順位もわかんないんだから、何周したかなんて当然数えてるわけない!
『現在51周目。残りあと2周です。』
エンジンの爆音をかき分けて、実況の声が聞こえてくる。

 えぇぇぇぇぇっっっ~~~!? 残り2周!?

約1時間半が1秒も飽きることなく、本当にあっという間に過ぎてしまった。
いつもTVで見るF1の最後のほうの記憶は、必ずといっていいほどないのに(爆)放送時間が悪いって話もあるが。

まさに手に汗握りっぱなし。
琢磨くんは順位をキープして4位でゴール。残念ながら表彰台には届かなかったが、堂々の入賞。立派な成績だ。
最終周、あたしたちは彼とマシンに精一杯の拍手を贈った。

suzuka

帰り道、ひどく落胆した様子だったメンバの一人が呟く。
「なんか知らないうちに私は物凄く(琢磨くんに)期待してたんだなって、よくわかった。でも、1年前なんて、完走しただけでも大喜びだったし、入賞したときにはそれこそ嬉しくて大騒ぎしてたんだよね・・・それが、今じゃ表彰台にあがれなかったと落ち込んでる私がいるんだ。勝手だよね・・・」

「でも、それだけ凄い選手に成長したってことだよね!」
彼女は最後に明るく笑顔でそう締めくくった。
来年も鈴鹿に観に来るって心に決めたな、絶対あれは。

さすがに帰りの激混ぶりは凄かった!応援席から出口まで、前を見ても後ろをみても大量の人、人、人・・・。恐るべし16万人の人間。サーキットを出ても周辺の道路の車は両斜線とも1ミリも動いてない。これが噂に聞いてた鈴鹿渋滞ってやつか・・・確かに歩いたほうが早い。
あたしたちの車がある駐車場まで30分くらい歩いたけど、その間、1台も車に抜かれなかったし。
帰りも激渋滞している鈴鹿ICを避けて亀山ICに向かったらかなりすんなり高速に乗れた。
鈴鹿ICに集中するのは絶対カーナビマジックだと思う。
ただ、事故渋滞もあったりして行きよりは時間がかかって、深夜2時に横浜到着。それからメンバ全員の家をぐるりとまわって、あたしがレンタカーを返しに行ったのが午前4時。
さすがに疲れました・・・。
最後、レンタカー屋につきあってくれた若手ドライバーSくん。本当に感謝です。

ともあれ、今回のF1観戦は素敵な経験だったな。
最後まで楽しく無事に過ごすことができた、素敵な仲間達にも感謝。

F1観戦。お金もかかるし時間もかかるし労力使うし、決して楽チンなイベントでは、ない!
でも、それ以上に感じるものが大きいんだ!!何を隠そう、あたしも来年もまた観に行きたいぞ。

どうぞ機会があれば、あの空気を感じてきてください。
世界最速の男達を、自分の目で見てきてください。
絶対、それだけの価値、ありますから。 

---
最後までお読みいただいて、本当にThanks!!





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Last updated  2004.10.19 09:26:57
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