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ユーカリの木陰で、里の行

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[マックあつこ・AKO MAKの著書]


『Tamago―39歳の不妊治療』
 マックあつこ著
 電子書籍Kindle 390円


『インスタント・ニルヴァーナ1』
 マックあつこ
 電子書籍Kindle版 250円


『インスタント・ニルヴァーナ2』
 マックあつこ著
 電子書籍Kindle 250円


『インスタント・ニルヴァーナ3』
 マックあつこ著
 電子書籍Kindle 250円


『Tamago』
 マックあつこ著
 単行本 1,200円(税抜き)


"Someday, IVF at 39"
by Ako Mak
Kindle電子書籍 250円 


"SOMEDAY BABY: IVF at 40"
by AKO MAK
単行本 2,572円

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2018.12.07
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カテゴリ:チベット仏教




もう一月以上前の話になるけれど、

829日から1028日まで2か月間のリトリートに入っていた。

このときのことをブログに書いたものか迷っていた。

リトリート中は後回しにしていたやることが山積みになってしまって、

滅茶苦茶忙しかったということもあるのだけれど、

それ以上に密教だし秘儀だしで、どれだけ書いていいのかわからなかったから。

書かずにおこうかとも思ったのだけれども、

自分にとっては大切なことだし、

興味を持ってくださる方もいるかもしれないので書いておくことにした。

 

「リトリート」とは「退却、避難、休養の場所」などを意味する英語で、

一般には「仕事や家庭などの日常生活を離れ、

自分だけの時間や人間関係に浸る場所などを指す」とされている。

チベット仏教では俗世を離れて、

一つの行を集中的に行うことだといえるだろうか。

 

20156月にオーストラリアのブルーマウンテンで開催された

ダライラマ法王のリトリートに参加したことはブログに書いたけど、

今回のリトリートは、そのときにご縁を結ばせていただいた神仏の行で、

去年6月に3週間アティーシャセンターで開催されたのだけれど、

参加できなかった。

今年は、それをやり遂げたいと思っていた。

 

リトリートをして、Fire Pujaをして、セルフイニシエーションを終える。

でないと、せっかくの恩恵もどこか宙ぶらりんで、

区切りがついていないような気がしていた。

残りの人生を生きるために、心を整理するというか、

ジンセイの区切りをつけるというか。

それにあのときイニシエーションの前夜に、

この行に関するアドバイスを仰ぐため

ダライラマ法王から夢見のガイダンスを受けて夢を見たのだった。


それは、ブログにも書いたけど、夢の中で

私は電車に乗ろうと小さな切符売り場で切符を買っていた。

山の中腹にあるプラットフォームまで、かなり長い、急な石段を登ってゆく。

やっと辿り着いたときには既に電車は来ていて、ドアも閉まったところだった。

けれど私は焦るでもなく、のんびりと次の電車に乗ればいいやと思っている。

周囲にはやはり電車に乗ろうと石段を登ってきた人たち。

地元のチベット仏教センターで一緒の友人たちの姿もあった。

石段やホームの端でプラスチックの緑色のバケツに吐いている人たちも。

山の向こうには、すがすがしい青空が広がっていて、とても美しかった。


目覚めたとき、浄化と門出の夢だと思った。

電車のドアが閉まっていたことから、

明らかに自分にはまだ準備が整っていないものの、

浄化をすれば、いずれは大丈夫だというサインの夢だろう、と。

あれから3年、まだあの電車に乗る夢は見ていないのだ。

 

ちょうど7月に昔~書いた長編

『インスタント・ニルヴァーナ』の最終巻を電子出版して

一区切り付いたので、今度こそ実行しようと思った。

そのうち時間ができたら・・・などと思っていたら、

一生やることもなく、人生終わってしまうかもしれないし。

やっと時間ができても、今度は病気になってしまったとか

お金がないとか気力がないとか、そのときはそのときでまた

別の理由で実行する余裕などなくなっているに違いない、と。

来年、娘は高校3年生で大学受験だし、息子も中学に入る。

夫の体調もどうなるかわからないし、

じっくりリトリートをするような時間など10年待っても取れないかもしれないのだ。

 

グルー、私のスピリチュアルな師の一人であるゲシェDとも相談して

パートタイムで日に2~3時間ほど、ひっそりと

一人リトリートを決行することにした。

 

パートタイムでリトリートなんて、ありっ??」と、

ぶつとも(仏教友達)ジェニさんが言っていたことがあるけれど、

背に腹は代えられない。

どっぷりとリトリート三昧3週間とかのフルタイムは

今の私の状況では望みようもないのだから。

 

ゲシェのガイダンスはそんな私の状況でも実践できそうなものだった。

それからアドバイスしてくれた。

 

何よりも大切なのは心である。

いくら祭壇を豪華に飾っても、正式な流儀にこだわっても、

心がこもっていなければ、大した意味も益も生じない。

そういうものはシンプルでいいから、

リトリート神を心の中央に据え、菩提心から実践するならば、

たとえ日に数時間であっても有益なリトリートになるだろう、と。
 

仏友ティナリンは

『リトリート・ダイアリー』をつけることを勧めてくれた。

何か不思議な体験をしたり、メッセージを受け取ったり、

夢を見たら、記しておくといいから、と。

 

こうして私の独りリトリートが始まったのだった。

自宅の書斎で、ひっそりと。

パートタイムとはいえ毎日キツキツの普段の生活から

23時間をひねり出すのは難しかったけれど、

リトリートを終え、心に残っている出来事についてちょっと書き留めておきたい。

 

リトリートを始めてから数日経ったころから毎朝、虫の死骸に気がつくようになった。

たいてい黄土色というか、金色がかった小さな羽虫で、

洗面所とかバスルームで溺れているのだった。

今の家に引っ越してから、その虫をよく見かけるようになっていた。

その子たちはジュースの中や水のある場所で溺れていることが多かったので、

気がつくとティッシュでそっとすくって、そのまま置いておいた。

そうして数時間後に見ると、たいていいなくなっているのだった。

どうやら羽が渇いて活力を取り戻すと助かるらしかった。

それでも助からなかった子は裏庭の仏陀の前、芝生の上に置いて

マントラを唱えて成仏を祈っていた。

 

言葉に書いてしまうと、イッちゃってる感は拭えない (^^;) けれど、、、

ジュースの中とかで溺れ死んでいる姿があまりに不憫だったから。

犬や猫やペットになるような子たちならば

飼い主から祈ってもらえる機会もありそうだけれども、

そこら辺の虫では祈ってもらえる機会などありそうにもなかったし。

そんなことを何年もしているうちに、

いつしか私はその種類の虫を「羽虫君」と呼ぶようになっていた。

 

その羽虫君がリトリートを始めてからは毎朝

目につくところで死んでいるのだった。

不憫なのでそっとティッシュに取って書斎に持ってきて、

リトリートのときにお供養をすることにしていた。

 

 

「リトリート・ダイアリー」の記録では10月7日の朝もまた

水の張っていないバスタブの中で羽虫君が死んでいた。

 

その子は綺麗な金色の花びらのようなものの上にのっていた。

なんだろうとティッシュでそっとすくってみたら、

花弁はすぅっと消えてしまった。

とても綺麗な黄金色の羽虫だったから、花びらに見えたものは

その子の身体の粉か何かだったのかもしれないのだけれど。

とにかくその子を書斎に連れてゆき、机の上に置いておいた。

 

その日リトリートをしたときに、その子にも徳を廻向して供養をしてから

いつものように裏庭の仏陀の前の芝生に置こうと外に出た。

日曜のお昼ごろで、春の空は晴れ渡っていた。

ドアを開けて外に出た瞬間、思いもよらなかったことが起きたのだった。

陽光を受けた羽虫君が一瞬、動いた気がした!?のだ。

 

えっと目を凝らすと、

確かに羽虫君がティッシュの上でもぞもぞと歩き回っている!

もう朝から6時間もそこで死んでいた!というのに。

単に気絶していただけなのかもしれないのだけれども、

あまりのタイミングに、

私は庭でガーデニングをしていた夫に駆け寄ってしまった。

 

「見て見て、羽虫君が息を吹き返したから!」

 

夫にも見せようと差し出したその瞬間、羽虫君は羽ばたいたのだった。

くるくると私の周りを回ってから、青空に飛んで行った。

ありがとう、とでもいうように。

 

羽虫君、良かったね…

声に出したら、涙が止まらなくなってしまった。

現実がどうであろうとも、とにかく羽虫君は息を吹き返したのだった。

 

続きは12月6日の日記
「初めての独りリトリートと僧院ステイと、夢見と②」​でお読みください。

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Last updated  2018.12.10 06:54:36
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こんにちは。オーストラリアからバイリン・インディー作家マックあつこです。ブログ『ユーカリの木陰で里の行』でメルボルンの暮らし、家族や愛犬、本や執筆、チベット密教やスピリチュアルな話なんかを綴っています。
日本では立教大学経済学部を卒業後コピーライター、雑誌ライター、イラストレーターの妹と共著で漫画家をしていました。結婚後メルボルンに移住し、スインバーン工科大学で創作執筆を学び、英語と日本語で小説執筆活動を。オージーの夫と一女一男、愛犬2匹とともに「日々ゆうらり」を胸に、あたふたと暮らしております。

著書にサスペンス長編『インスタント・ニルヴァーナ』、妊活小説『Tamago―39歳の不妊治療』、英語版『Someday, IVF at 39』。
日本PENクラブ、全作家協会、ASAオーストラリア著者協会会員。

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