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ユーカリの木陰で里の行

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2010.01.15
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カテゴリ:愛犬

ムムが逝く日に見た夢と、娘の強い希望から
年が明けたらワンちゃんと縁組しようと決めていた。

去年ブログにも書いたけど、
夢は、私たちが捨て犬の保管所から
捨てられて辛い境遇にある犬を一匹、引き取って飼うというものだった。

夢の中で、その犬を家族の一員として
自分の子どものように大切に育てることが、
その犬のためだけじゃなく、
私や、私たち家族にとって大切なのはもちろん、
何か動物に関する宇宙的プロジェクトにとっても大切なのだ、と言われた。

そのとき夢の中で引き取っていた犬は、
ホワイト・ハイランド・スコティッシュ・テリアみたいな犬で、
それは昔こっちで犬を飼おうと決めたとき、私の欲しかった犬種だった。
その犬種を引き取るというよりも
そこに私の欲しい犬がいることを象徴しているみたいな印象を受けた。

犬をロスト・ドッグ・ホームから引き取ることは
考えていなかったのだけれども、
その朝、ムムが亡くなって、偶然とは思えなかったのだった。

年明けに、と決めたのは、
モモとムゥが逝って、せめて年内だけでも喪中にしたかったことと、
オーストラリアで、もっとも捨てられるペットが激増してしまうのが、
クリスマスから新年のホリデーに入る、この時期だから。

私はRSPCAという動物愛護協会をサポートしているのだけれども、
そのボランティア団体からも11月に、
例年この時期は8万匹以上の捨て犬や猫が出てしまうので、
それを救うためのキャンペーンのお知らせと、
サポートを呼び掛ける手紙が来ていたのだった。
なんでも子どもたちに犬や猫をクリスマス・プレゼントしたものの、
後に続く旅行のさい、泊まる場所に困って(オーストラリアも日本同様、
ペットお断りの宿泊施設が多いので)、捨てていってしまうのだそうで……


さて、ホリデーから戻って来た私たちは早速
うちのワンちゃん探しに乗り出していた。
そうして、オリー君という
1歳半の♂のマルチーズ×クロスを見つけたのだった。
ちなみにマルチーズ「クロス」とは、
マルチーズと何かの雑種って意味である。

早速アドプト(養子ならぬ養犬縁組)を希望する申込書を送ったのだけど、
三日後にオリーくんのおうちは決まってしまったとの連絡を受けた。
残念だけど、オリー君、お家が決まって良かったね。

それからうちのワン・ダーリンを探すべく、毎朝
私はビクトリア州各地のロスト・ドッグ・センターのHPをチェックするのが、
ダディンは電話で問い合わせをするのが日課となったのだった。

で、15日の金曜の朝に発見したのだ。
チャールス君という、1歳、♂のマルチーズ×を。
ネット上でチャールス君の写真を見せるや、子どもたちもダディンも大喜び。
このボランティア団体は直接、電話でアポを取ることができたので、
9:00を待ちかねダディンが早速
事務所に電話をして、チャールス君と面会することに!

車を飛ばし、事務所でチャールス君との縁組希望を告げると、
担当スタッフが連れてくるから、
ケンネルの並ぶ裏庭で待つようにと言われた。
外に出るや別のスタッフに声をかけられたので、
チャールス君との縁組を告げると、
「ああ、チャールスならこっちよ」
と、彼女が白い小型犬を取り出してくれた。
かわいい、なんてかわい~の。

「あれ、でも、チャールスって4歳だった?」と、ダディン。
犬舎の掲示板には、なるほど、「4歳」と表示されている。
「チャーリー、4歳、♀、マルチーズ×」
ん? メス???

訝る間もなく向こうから白い小型犬を抱えた、別のスタッフが。
どうやら「チャールス」と「チャーリー」と名前が似ているうえに、
どちらも「マルチーズ×」と犬種まで似ていたために、
スタッフに間違えられたらしかった。

スタッフに誘われ、
奥の芝生でチャールス君と私たちファミリーとの対面が始まった。
はしゃぎ飛び回る子どもたち以上に
チャールスはものすご~く元気で、大はしゃぎである。
「この子、大好き! この子、引き取る!」
と、メェはお散歩をさせてもらいながら宣言する。

だけど、周囲からは犬の吠える声。
犬舎に入れられた何十匹もの犬たちが、
「出して、出して、ここから出して」と不安げに、哀しげに吠えている。
その声を聞いているのが堪らなかった。
1匹だけでいいのっ!?と、心が叫び始めていた。

堪りかねてスタッフに、
兄弟や同じ飼い主からきたのではない成犬を
2匹同時に引き取ってもいいものか?と聞いてみた。と、
芝生で引き合わせて問題がないようであれば大丈夫だ、と言う。

これも何かのご縁かもしれない、と
私はさっきのチャーリーちゃんの犬舎へ戻った。
だけど、チャーリーは4歳となっていた。
友達が6歳の犬をロスト・ドッグ・ホームから引き取ったところ
実は十数歳の老犬だったため、引き取ってから二年目に危篤状態になっていた。
また愛犬を失ってしまうのでは…と恐れる彼女を間近に見ていたので、
できるだけ若い犬を探していたのだった。
4歳といっても、その年齢以上に年をとっているかもしれないこともあるわけで…。

チャーリーちゃんは犬舎の奥で眠っていた。
私に気づいて立ち上がったものの、
来ようか、どうしようか、迷っているようだった。
「この犬はものすごくシャイだから」、とスタッフ。

出してもらって、チャーリーちゃんを抱いた瞬間、
この子だ!と思った。
3年前に逝ってしまった、大好きなロリィちゃんに似ていた。
その子は小さくて華奢で、
ロリィはがっちりとおデブ犬だったのだけれども、
なぜかロリィちゃんにそっくりだ、と思った。

芝生で引き合わせると、
チャールス君は尻尾を振り振り、チャーリーちゃんにすり寄った。
2匹は喧嘩することもなく、一緒にじゃれていた。

それから縁組のための手続きをして、
犬を飼育する際の一般的話や
チャールスとチャーリーに関する医学上の注意や情報を受け、
縁組金(ほとんどが医療上の理由でかかった実費)を払って、
2匹と一緒にロスト・ドッグ・ホームを後にした。

1匹だけ引き取った子を、大切に大切に育てるつもりだったけれども、
結局、私たちは2匹を連れて家路に着いたのだった。

チャールスとチャーリーでは紛らわしいので、
チャーリーはポーポーと改名した。
どちらも捨て犬だったので、とりあえず付けられた名前だったそうなので。
写真で右がチャールス君、左がポーポーちゃんデス。

チャールス、ポーポー、
うちに来てくれて、ありがとう。
これから末長~く、どうぞよろしくお願いします!







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Last updated  2010.01.23 09:56:36
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