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ユーカリの木陰で里の行

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2011.06.12
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カテゴリ:チベット仏教
ダライ・ラマ法王14世の講義2日目――。
昨日は午後パブリック・トークだったので
講義は半日だったけど、今日は一日講義です。

近年過去2回の講義はシドニーで開催されましたが
(そのときの話は2008年6月と2009年12月の日記です~)、
今年は久しぶりにまたメルボルンなので(私の記憶がボケてなければ、
2007年以来ね)、ダディンとそろって参加デス。

子どもたちのことは、
今年大学生になった姪っ子が見てくれることになっています。
子どもたちを預けて、今朝も教本とマイカップを手に会場へ。
日曜朝の道は空いていて、予定よりもかなり早く到着することができました。

ちなみにコーヒー入りマイカップは、
以前シドニーで受けた法王の講義初日に、カフェラッテの誘惑に屈し、
講義前のさわやかな朝を台無しにしてしまったという失敗から
(こちらも詳しくは2008年6月の日記に^^)、学んだ英知(?)、ね。
今朝はマイカップを手に、コーヒースタンドに並ぶ列を横目に、迅速に会場入り。
お陰で、講義前の瞑想にも間に合ってしまいました。ふっふ。


ステージでは仏教僧が結跏趺坐を組み、ガイド瞑想を。
この講義前の瞑想は、毎回違った僧が誘導してくれるのですが、
今日は、仏陀のイメージ瞑想でした。

ゆったりと呼吸をしながら、仏陀を目の前にイメージし、
「Buddha」の名を唱えながら深~~~く息を吐き出す、というもの。
 ブ~~~~ッ、ド
 ブ~~~~ッ、ド
「ブ~~~ッダ」ではなく「ブ~~~~ッド」とおっしゃっていて、
纏っていらした袈裟も、チベット仏教の臙脂色ではなく、
黄色と黄土色系だったから、ベトナム仏教の僧侶なのかもしれません。

 ブ~~~~ッド、ブ~~~~ッド――
会場に澄んだ波のように広がってゆく響きに、
私もゆったりと音を吐きながら、黄金色に輝く仏陀を瞑想しました。
心は限りなく穏やかに、落ち着いてゆく。

瞑想を終えたときには、ほぅら、もう準備万端って感じ。
カフェラッテにうつつを抜かさなくて、ほんと~に良かった。^^


そうして今日も昨日と同じ、ワクワクしちゃうほど恵まれた席で、
法王を正面に、講義を拝聴することができました。ぽっ

テーマは昨日同様、チベット仏教の古典、
シャンティ・デーヴァの『菩薩行論』

 不幸な出来事も、英知と訓練で、好機に変わる。
とか、今日も心に訴えるお話、多々ありました。
ですが午前中の講義の終わりに法王が、
チベット仏教が誤って理解されることが多いと危惧してらしたので、
私も教えに関して余計なことを書いてしまうより、
法王の有名な言葉をご紹介することにします。
で、中道―The Middle Way」を。


 The middle way

Moderation should be applied even to our daily meals:
our stomach would be glad if we adopted moderation,
because too much food makes it ill,
and too little damages it.
We should never fall into excess in either direction:
to be too conservative is not good,
and to be too radical isn't either.
The Buddhist philosophy of "the middle way" is
to find the happy medium.


 中道

適度ということは、私たちの食事にも言えます。
適度に食べれば、身体も喜ぶ。
食べ過ぎると調子が悪くなってしまうし、
逆に少な過ぎても体調を崩してしまいますから。
どちらの方向であっても、やり過ぎは禁物です。
保守過ぎてもいけないし、過激過ぎても良くない。
仏教哲学でいう「中道」とは、
幸福な中間を見つけることにあるのです。


「中道」、
釈迦も王位を捨て、禁欲的修行を積み心身ともに疲弊しきったとき、
川辺で弦楽器を弾きながら歌う女性の声、
 弦の線は張り過ぎてもダメ~、緩すぎてもダメ~、
という歌声にハッとしたと言いますよね。

この「中道」の思想は、
2002年の法王の講義で、当時の私の心に深く残ったものでした。
ちょうど初めての子が生まれた数カ月後で、
突然すべてがひっくり返ってしまったみたいに生活も変わり、
目覚める時間とかシャワーを浴びるとか、
それまで当然のように自分でコントロールしていた些細なことまで
できなくなってしまったことに圧倒され、右往左往していたもので。
やりたいこと、やるべきことをやろうと思うとストレスは溜まるばかりだし。
そんなとき「中道」の道は限りなく心に染みたのでした。

中道、中庸――、
やり過ぎてもダメ、やらなさ過ぎてもダメ、
何事もバランスをとって、ほどほどに。
the happy medium―ハッピーな中間を。

そう思うとき、心の中に張ったストレスの弦が、す~~~っと緩み、
なにか、ほ~~~っと温かく明るい気持ちが湧いてきたりしませんか?

思えば、この中道の思想は、
高3の受験のときにも役立ったものでした。
高2の「倫理」(今はもうこんな学科ないのでしょうかね?)にあった
孔子の「中庸」思想が妙に心に迫って。
なるほど、ジンセー、適度なバランス、「ほどほど」がモットーなのかもね、と。
お陰で受験も焦りや不安に圧倒されることなく乗り切ることができた、ような。

もともと私の場合(つーか、それが人間のサガなのかもしけないけれど)、
ともすれば極端に走りがちになってしまうもので。
深夜3時寝9時起きの超夜型生活から、
子育てで9時寝3時起きの超朝型生活に切り替えてみたり、とか。
これは後で反省して10時寝4時起きに変えましたが。^^;
なので、常に中道を心に留めておくことは大切デス。
やっぱ人生バランス、「ほどほど」よね花、と。

ただこの「適切」がともすれば「適当」になってしまう昨今、
改めて今一度「中道」に関して、分析的瞑想していかなくては、デス。


さて、会場の外(といっても屋内だけど)にはいろいろなブースが出ていて、
私たちも講義の合間にちらちらと覗いてきました。
数珠とか仏教画に仏像などなど、心惹かれる仏教グッズ(?)や、
本やCD、DVDに、ヒマラヤのバスソルトなんて癒し系グッズも。

ギュトー僧院GYUTO MONKSの僧侶たちが砂マンダラをつくってらして、
精妙な砂絵がとても美しかったデス。
これ、完成したら、壊してしまうんですよね。
Emptiness―空性を象徴するそうですが、
最終日、見逃してしまったのが残念です。

仏教グループにくわえて、チベットの子どもたちを支援するグループや、
動物愛護協会、環境や人権・人道的支援を目的にした様々なボランティア団体も
ブースを出し、活動を紹介されていました。

私がこの4月に1日だけ参加した、1ヶ月間のリトリート(4月の日記に^^)を
主宰されていたラマ・ゾパ・リンポシェ僧の、FPMT系動物愛護協会のブースでは、
東南アジアの家畜や犬とかの悲しい写真が展示されていました。
目をそむけたくなるようなあまりに酷い状態、胸が詰まりました。。。
その動物救援活動に寄付をして、お礼に小さなタンカをいただいてきました。

タンカは、仏陀の英知といわれる「マンジュシュリー文殊菩薩」。
「マンジュシュリ」のイニシエーションを、
私はありがたいことに、ダライ・ラマ法王から授かっておきながら、
あまり精進してなかったけれど、、、
これからまた心してタントラ行、積んでゆきます。
まずは朝の瞑想でマンジュシュリを黙想してゆくことにして。





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Last updated  2019.10.04 15:19:56
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