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カテゴリ:ファミリー
久~しぶりのブログUPデス。
2019年も早2月も末。 メルボルンに戻ってからもう一月経ってしまいましたが、日本に帰っていました。 1年ぶりに両親と過ごして、妹家族や旧友たちに会って、日本で暮らした6週間。 温泉旅行にも行けたし、神社仏閣も思いのほか参拝できたし、子どもたちの希望でハリネズミカフェや、初めての猫カフェ、犬カフェも体験して―
と、思い出は尽きないのですが、一番心に残っているのは大阪旅行での、 涙の鍵穴事件でしょうか。 今回はその話を。
思い返せば1月7日早朝4時― 私は始発の高速バスに乗るために、あたふたと最後のパッキングをしていた。 やっと着替えを終えた子どもたち(とりわけ息子の支度は6年生になってもこちらの忍耐を試しているかのように果てしなくのろい)のパジャマをスーツケースに無理やり押し込んで、パッキング終了! と思いきや、あまりに詰め込んでしまったせいでスーツケースが閉まらなくなってしまった。。。
こういうことはたまにあることなので、娘にも手伝ってもらって何とか閉めた。 国内旅行では鍵は必要ないかな~とは思ったのだけれど、詰め込み過ぎて実はちゃんとロックがされてなかった、なぁてことが過去に多々あったので。 その鍵をハンドバッグに入れて、急いで他の準備にかかった。
と、慌しく出発した大阪旅行だったけど、東京駅では2時間待ち。 以前、高速バスが遅れて新幹線を逃しそうになったことがあったので、1本余裕をもって到着するようにしていたのだ。 早朝から開いていたスタバでゆっくりと朝茶しながら時間を潰した。 大阪は初めての子どもたち。 ガイドブックを開きながら、 こんなお喋りも旅の楽しさですよね。
さて、そろそろ駅弁でも買いに改札に入ろうかと立ち上がったとき、息子がスーツケースに入れたステロイド系のクリームが欲しいと言い出した。 アトピー性皮膚炎で入院したこともある彼は冬の日本に来ると霜焼けになって、そこから皮膚炎を発症してしまう。 それでオーストラリアの主治医に出してもらったクリームを、手荷物ではなくスーツケースの方に入れてしまったというのだ。
「え~、そういうクリームは自分の手荷物の方に入れときなさいって言ったのにぃ」とブツブツ言いながらスーツケースの鍵を探した。 ところが、 ん? あれっ? なぜかハンドバッグに鍵が見当たらなかった。
でも確かにここに入れたハズ・・・ ???
だけど、どれほどバッグを引っ掻き回してもスーツケースの鍵が見つからないのだ。 探し物をしているとゴミ箱のように思えてくるバッグの中味を探し続ける。 だけど、マジで、 ないっ?
「どうしたの?」と心配顔で私の手元を覗き込む子どもたち。
遂に私はバッグの中身を一つ一つテーブルに取り出しながら、米粒一つも見逃さない覚悟で探し始めてみたけれど、やっぱり、 ない。 (バッグに入れたハズの)スーツケースの鍵が、どこにも、ない…のだ。
頭のなかが真っ白になった。
「ママ、落ち着いて。 バッグのポケットの中は見てみた?
こういうとき妙に冷静になれる娘が、改めて私のバッグを隅々まで探し出した。 「ママ、コートのポケットの中とかは?」
コートも、ジーンズも全てのポケットの中も確認してみたけれど、やっぱり・・・
ひぇ~~~~~~ どうしよう~~~~~~~~~ あの中には私たち家族全員の3泊4日分の荷物が詰まっているのにぃぃぃぃ!?
「終わったな」と一言、娘。
「どうするんだよ~~~ ママのバカ~~~~~! あんなに僕たちを急かして、結局ママが一番バカじゃないかぁ~~~~~~」と、半泣きの息子。
ごもっともデス。 返す言葉もない私・・・
「だけど、どうするも何も・・・ とにかく新幹線出ちゃうから乗るしかないでしょ」
既に新幹線のチケットとホテル代金込みのツアーを購入してしまっているのだから、とにかくもう出るしかないのだった。
自分を呪いながら、鍵無しではもはや単なる筋トレ用お荷物でしかなくなったスーツケースを転がして、改札口へと向かった。
ダメ元で駅員さんに聞いてみた。 「あのぅ、東京駅近辺でスーツケースの鍵を開けてくれるとことか、ありませんか?」
「はっ? スーツケースの鍵・・・ですか?」
「そーなんです、スーツケースの鍵開けですッ! 家に鍵、忘れてきちゃったんです。どこか開けてくれるとこ、ご存じありませんかっ!?」
ダメ元とはいえ切羽詰まった形相をしていたのだろう。 駅員さんはたじろいだ感じで、 「ちょっとそういう所は、私は存じ上げませんが・・・」
「ですよね・・・」
ガックリ _| ̄|○ と肩を落とし、それでも駅弁はゲットして、ともかく新幹線に乗った。
こんなはずではなかった・・・
開かずのスーツケースは私と息子の間の足元に置き、携帯でグーグルサーチを始めた。 スーツケースの鍵を開けてくれる業者を探した。 すると、 ありました、ありました。
上がってきた業者の中から上位のものをいくつかチェックした。 大阪にも支店があるという全国展開をしている業者を探した。 中の一つに電話をかけてみたのは、ちょうど新幹線が新横浜駅に入ったところだった。
電話口に出たお姉さんは日本の会社らしく丁寧に応対してくれた(海外で暮らしていると、これはとっても嬉しいデス)。 事情を話すと、大阪のホテルまで来てくれるとのこと。 全く勝手のわからない大阪でお店に向かうよりは、来ていただけるならありがたい!
念のため、料金も確認してみた。 HPの料金案内では<スーツケース1個8000円~>となっていたけれど、出張料金とかも取られるかもしれないし。
けれど出張料金等はなく、スーツケース1個につき8千円とのことだった。 細かい料金に関しては物を見てから見積もりを出してくれるとのこと。 希望時間を聞かれ、新幹線の大阪着が1時なので、余裕をもって2時にホテルのロビーということでお願いした。 2時から3時の間にホテルに来てくれると言う。
ようやっと胸を撫で下ろして電話を切ったら、数分後にまた電話がかかってきた。 スーツケースを開けるには身分証明書がいるので免許証かパスポートを用意しておいてほしいとのこと。
なぜっ? と思ったけれど、すぐに盗品の開錠を念頭に置いているのだろうと思い当たった。
そうか、クリミナルかと怪しまれしまう身なんだ、自分ってば・・・ 単なるうっかりものの間抜けな客…なのに…
パスポートも運転免許証も提示できる旨を伝え、とにかくせっかくの旅行なのだから楽しまなくては、と気持ちを切り替えようとした。 けれど不安と、なんなぁく暗ぁい気持ちはなかなか払拭できなかった。
座席に倒した件のスーツケースには息子が足を載せている。 このまま開かなければ新幹線用フットスタンドに持ってきたとしか考えようのない、無駄に重くてでかいスーツケースを眺め、自分を励ます。
まあ、いい。 開けてしまえば、それで解決してしまうような問題のだから。
後半は2月27日の日記でお読みください。 写真は大阪城デス。 にほんブログ村に参加しています。 ポチっと応援クリック、どうぞよろしくお願いいたします(^^♪ にほんブログ村 ************************* 『Tamagoー39歳の不妊治療』 Kindle電子書籍 390円 『Tamago』 単行本1,200円(税抜) 『インスタント・ニルヴァーナ1』 Kindle電子書籍 250円 『インスタントニルヴァーナ2』 Kindle電子書籍 250円 『インスタントニルヴァーナ3』 Kindle電子書籍250円 『Someday, IVF at 39』 Kindle電子書籍250円 『Someday BabyーIVF at 40』 単行本2,572円 詳しくは、マックあつこのHPで お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.03.01 07:50:04
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