2006/02/10(金)21:16
【愛の果ての物語】ルイザ・メイ・オルコット著
【愛の果ての物語】ルイザ・メイ・オルコット著/広津 倫子 訳
18歳のロザモンド・ヴィヴィアンはイギリスの小さな島で、愛情のない祖父と二人きりの孤独な生活を送っていた。ある日、祖父のもとを大金持ちのフィリップ・テンペストが訪れる。ロザモンドは自分の倍近い年の、どこか陰のあるテンペストと恋に落ち、二人は結婚してフランスへと旅立つ。しかしやがてロザモンドは、その結婚が罠であり、テンペストの恐るべき秘密に気づき始める―。
あっ!コピアの簡単感想 ★★★★☆
著者の作品で『若草物語』は有名ですが、こんな本も書いてたんだとちょっと驚きでした。
若くて美しくそして強い意志と行動力を持つヒロイン・ロザモンド。
一方のヒーローは(ヒーローと読んでいいのであれば)冷酷で悪魔的なテンペスト。
二人は結婚後フランスで過ごすのですが、その結婚とテンペストには秘密があり、それに気づいたロザモンドはテンペストのもとを去るのです。
彼は執拗に彼女を追っていきます。
結局は彼は哀れな人間なのだと思えました。
とっても切ないラストシーンが印象的でした。