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チャップリンの父親は酒飲みで働く気がまるでなく、母親は幼い彼を連れて離婚した。 チャップリンの母は酒場の歌い手として生計を立てることとし子供を養った。 ある晩、母は歌ってる途中で声がだんだん出なくなり、とうとうかすれて舞台にならなくなった。観客からは野次が巻き起こり母は舞台監督に、そでに連れ戻されてしまった。 急遽その場をしのぐべく舞台監督の苦肉の策は、毎晩、舞台の袖で見ていた当時5歳のチャップリンを観客の前に立たせることであった。 それは彼の生まれてはじめての舞台であった。 チャップリンはすぐに母の真似をして歌い始めたり、モノマネをしたりして、観客から多くの歓声と拍手を浴びた。 多くのおひねりが舞台に投げられると、貧しい彼は、おカネを一生懸命拾うために、一旦歌を中止させてください、と観客にお願いしたところ、まわりのみんなはどっとうけた。 あわてて、舞台監督がおカネを拾うのを手伝うと、少年はネコババされるんじゃないかと、心配で、母親に無事におカネが渡されるまで、付いて歩いていったことが、一層、お客の笑いを誘った。 しかし、その晩のチャップリンの演技で一番受けたのは、母親のかすれた歌声のマネであった。 チャップリンの自伝より お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年10月31日 21時13分45秒
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