あらかると

二週間のヨーロッパツアーの最終日。

パリからブリュッセル経由で帰る途中のトランジットタイム。

お客さんは、ゴディバのチョコや当時はやっていたベルギーワッフルやらおみやげを求めて、免税店でお買い物です。

こんな時間、添乗員はすることがないのです。
行くときは現地スタッフへのおみやげで一番重いのですが、帰りはそれがないので私自身のスーツケースは殆ど空。
おみやげを買いに走ればいいのでしょうけど、
そんな気力は残っていません。

そんな時、空港の片隅にオイスターバーを見つけました。
以前、パリで食べた牡蠣にあたって苦しんだことがありますが、そんなことお構いなし。やっぱり好きな物はやめられません。

牡蠣だけはなくて、ちゃんとワインも置いてあるではないですか。
それも、私の好きなサンセール。
牡蠣にはシャブリとよく言われますが、
私はこのサンセールの方が好きなのです。

もちろん、ワインとの相性もバッチリで美味しく頂きました。

さて、支払いの時になって。
あらあら、お金がない！というか足りないのです。
ベルギーには2日間の滞在だけで、すぐにパリに移動しました。
実質1日なので、あまりお金を変えていなかったのです。
しかし、ここは国際空港。
フランス、スペイン、イタリア、各国のお金を出したら、
ちゃんと換算してくれました。
ふ～、よかった！。
もっとも、最後はドルで払えばとか、いざとなったらカードを使おうと考えてはいましたが。

まだユーロになる前の事でしたが、各国の通貨で支払われることには、慣れているようでした。
島国とはやはり感覚が違うんだな～と、妙なところで関心しました。

ベルギーというとムール貝の料理が有名ですが、
慌ただしい時間の中でのこのひと時の牡蠣をワイン。
お金のエピソードと共に忘れがたい味とひと時でした。

追記：
このときは、サベナベルギー航空を利用していました。
サベナ・ベルギー航空の東京～ブリュッセル線が２００１年１０月７日東京発のSN２０８便をもって廃止されました。
ほどなく、倒産といニュースを耳にしました。
残念です。

私のちょっとした趣味ですが、乗った飛行機のトランプを集めていました。
探して見たら、その時のトランプがありました。

今となっては、もう手に入らないものなんですね。