山口周『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』(光文社新書)
こういうとどんだけ上から目線という感じなんだけれど、この本はそれほど刺激的なものではなかったのが個人的な印象。「そだねー、そだねー」くらいな感じ。というのも、おそらくそれは著者の山口と同じような勉強をしてきたからだと思うんだけど(哲学→美学)、彼の取り上げている問題意識は、私にとっては全く珍しいという感じではなく、当然のことばかり。でも、だからこそ哲学も、美学も勉強していなかった人にとっては、新鮮な、かつ刺激的な本に違いない(別の言い方をすると、この本が刺激がないという経営者は、ちょっとまずいのではないかと思う)。世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 光文社新書 / 山口周 【新書】