2006/01/24(火)00:45
痒み対策&スキンケア No.3:赤ちゃんのアトピー性皮膚炎
前回は、食事・衣類・入浴法でした。今回はその続きを書きたいと思います。ダニや埃(ハウスダスト)対策も入ります。ダニやハウスダストは呼吸器系に症状をもたらすことが多いのですが、痒みや湿疹の誘発因子にもなりますので、ご用心♪
<寝具>
・皮膚刺激を与えない生地(木綿または麻)を選ぶこと
・のりづけは生地がごわごわするので避けること
・毛羽立った冬のシーツは肌を刺激する可能性が高いため、毛布などには布地カバーをつけること
・毛布や掛け布団の襟にタオルをつける家庭もありますが、タオル地が皮膚に刺激を与えていないか検討をしてからの使用にすること
・月齢が高くなると、ダニやハウスダストに対する感作の可能性が高くなり、これらが皮膚に付着して、湿疹や痒みの原因となることがありますので、寝具類は日光(できればビニルなどで被う)、布団乾燥機で乾燥させたり、ダニ予防の布団やシーツの利用、掃除機やコロコロなどでの埃とりを行うこと
・布団は最低でも年に3-4回洗濯ができるようなものが良いそうです(可能ならば、1-2か月に1度)。年に1度は業者を利用しても良いかもしれません!
・枕の中身にも要注意。特に、羽毛、そばがらはアレルゲンとなりやすいので避け、プラスチックビーズ、綿などにすること
★おすすめの布団・シーツ類
・ヤマセイ防ダニ布団・シーツ「ダニゼロックSP」
・ミクロガード 掛け布団カバー
★おすすめの布団干しカバー・布団丸洗い・掃除機用ヘッド
・布団干しカバー
・布団丸洗い
・ミラクルJET
<住居>
・最近は密閉性が良いため、季節に関わらず、通気性を良くして、定期的に換気を行うこと。この場合、部屋の対面となる窓を全開することが理想
・部屋掃除こまめにすること。掃除機を使う場合は、窓を全開にすること。拭き掃除が効果的
・掃除を行いやすくし、埃の蓄積を少しでも減らすために、家具や荷物類を最低限にすること。おもちゃも同様。
・カーペット、ジュウタンなどはなるべく使用せず、なるべくフローリング部分を多くすること。ウッドカーペットなどの利用がおすすめ
・ソファに埃がつきやすいカバー類の使用はなるべく避けること。布地のソファーはなるべく置かないこと
・カーテンはこまめに掃除・洗濯をすること。持ち家では、ロールスクリーンに変更して、子どもがカーテンで遊んだりしないようにするのも良いかも…
・ぬいぐるみはできるだけおかないこと
・埃・ハウスダストの対策のみならず、カビ対策も忘れないこと
・湿度が低すぎても、乾燥肌状態になるので、痒みの原因となるため、湿度は50~60%が理想ですが、高すぎると、カビの繁殖の原因となります(冬場の部屋の温度設定は18~20度くらいが理想)。肌の乾燥状態は、湿度が50%より下がると悪化しやすくなり、最低でも35%をきらないようにします。
*カビ対策
・洗濯物を部屋の中でなるべく干さないこと
・通気性を良くして、換気に注意をすること。特に冬場は加湿することが多いので、要注意。
・風呂場や洗濯槽内のカビに注意すること
★おすすめの住宅環境整備グッズ
・洗えるロールスクリーン 消臭 防炎品 抗かび"
←洗濯タイプ
・ミクロガード・安心ぬいぐるみ TEIJIN (アレルギーのお子様に)
など…
<ペット>
・ペットの上皮(皮垢)や毛にアレルギーがあると、湿疹や痒みが悪化する場合が多いので、ペットとの直接的・間接的接触をなるべく避けること
・動物によってはアレルギーに感作されやすい場合があるので、アレルギー体質である場合は毎日長時間の直接的・間接的接触を避けること(せめて、隔日)。参考までに、感作されやすい動物は、ウサギ、ハムスター、モルモットなどのげっ歯類、およびネコや犬、鳥です。
・室内飼育をしている場合は、必ず別の部屋にすること、掃除をこまめにすることが重要で、症状が強い場合は、飼育断念も考慮に入れないといけない場合があります。特に、長年家族のように飼育されている場合は、家族で険悪な状態になりかねないので、話し合いが重要となります。
・ペットに対する症状が強い場合は、動物園やペットを飼育している家庭への訪問も避ける必要性がでてくる場合があります。
・強力空気清浄機の設置(動物クリニックにあるようなもの)
<運動>
・ひどい炎症がない限り、OK
・ほてり・日焼け・汗などは、運動による悪化因子となる場合があります。汗を長時間放置すると、痒みの原因となるので、こまめに濡れた木綿生地などで拭き取ること。
・運動終了後、入浴・シャワーをして、スキンケア・保湿剤の塗布などを忘れないこと
・プールは水の塩素系消毒剤が刺激となる場合があり、症状が悪化する場合はNGです。ただし、最近、塩素系消毒剤を用いないプールも増えてきているようなので、そういうプールの利用をおすすめします。
(2005.2.15追記)
痒み対策に役に立つサイトがありますので、追記したいと思います。
★かゆみ*ナビ
痒みをもつ疾患、スキンケア、薬物療法、Q&Aなど、役に立つ情報が満載です。ぜひ、1度ご覧下さい。