【不眠症カフェ】 Insomnia Cafe

2008/10/14(火)12:36

モノ地獄

L 【人生】【死生観】(100)

モノ地獄 ・・・・・・・ このところ朱鷺子さんの「病室隅っこの生活 」を発端として、tak-shonai さんの「モノ地獄からの脱出」と続く、『物欲を排した簡素な』生活論が続けて語られている 物欲の強い私は非常に居心地の悪い思いをしている(笑) 加えて、私自身も昨日、「遊牧の哲学」  私の遊牧民度 【復刻日記】 で、『もの」を持たない遊牧民の生活態度』を論じたばかりである 要するに『もの モノ』をどの程度持つべきか? が問題なのである http://plaza.rakuten.co.jp/tokiko6565/diary/200810060000/ http://tak-shonai.cocolog-nifty.com/crack/2008/10/post-b44b.html http://plaza.rakuten.co.jp/alex99/diary/200810060000/        ―――― ◇ ―――― そのtak-shonai さんのブログの「モノ地獄からの脱出」 実は、このtak-shonai さんの文章をイントロにして、私の物欲の「現状と対策」を書こうと思ったのだが、tak-shonai さんの文章を読んでいて気が変わった 今日はtak-shonai さんの文章に私なりのコメント(いちゃもん?)(笑)をつけるということにしたい では、はじめよう        ―――― ◇ ―――― tak-shonai さんのブログはこ~ゆ~文章で始まっている ・・・・・・・・ 朱鷺子さんが 「病室隅っこの生活」 という記事を書いておられる。 以前、ご主人が入院されたとき、20日間ほど病室に泊まり込んだときの経験だ。 私は若い頃にしょっちゅう、背中にバックパックを背負ってあちこち放浪したり山登りをしたりしていたので、本当に 「モノは少ない方がいい」 と思っている。 ・・・・・・・・ ちょっと待った! (笑) 私とtak-shonai さんは出身大学がおなじであるところを始め、よく似ているのだが、それでも(当たり前だが)ちょっとちがう・・・という箇所がある 私も学生時代は高校・大学と山関係のクラブに属していた人間である これも似ている しかし、私は「モノは少ない方がいい」とまでは割り切れない いや、できるだけあれもこれもと携行したい人間である tak-shonai さんは放浪や登山をしても、おそらく山岳部には属していなかっただろうと思う この山岳部というのが「モノは少ない方がいい」という tak-shonai さんと 空港で見かける旅行者で荷物が非常に少ない人がいる 国際線のチェックインなのに小型トランク一つという人が多い 私にはまねのできない事である 少なくとも私は旅行などでは非常に荷物が多い人間である 海外出張ではスーツケースは2個以上だった 中にはカメラが2台に交換レンズ多数、それに本が10冊など それに衣類も多い 受託荷物が重量超過するのもいつものことだった 自慢ではないが(やはり自慢なのだが)、私は単独で中東の支店の無い国に出張して、プロジェクトハンティングと入札参加をこなし、発電所や海水淡水化工場など、数十億円から数千億円の大型プラントを受注することが多かった だから、この超過料金も会社が払ってくれたと言う特殊条件があったのだが、それにしても荷物が多い人間である この「荷物が多い」ということは、自分の自宅での環境を旅先にも求めるという事だと思う 旅先にいても自宅環境なのである 本当の放浪とはそういうものでは無いだろうと思う 山のような荷物を持った放浪というのも想像できない(笑) やはりミニマムな荷物、またはほとんど何も持たずに、目的地も持たず動く事である 川の流れに任せるような、漂泊である tak-shonai さんは「私は若い頃にしょっちゅう、背中にバックパックを背負ってあちこち放浪したり山登りをしたりしていた」と語っている 私は山には登ったが放浪した事はない つまり私は上下移動はしたが、水平移動はしなかった(笑) 登山は山頂を極めれば下山である しかし放浪にはそ~ゆ~けじめがない 出発はあるが帰着の予定は立っていない 「椰子の実」という有名な歌がある この歌は柳田國男が「海上の道」という最後の著作で日本文化南方論を唱えている事を思い出させる 柳田國男が伊良湖岬に遊んだ時、浜辺に漂着した椰子の実の話を島崎藤村に話した 藤村はそれを詩にして、椰子の実という曲が生まれた ・・・・・・・・ 「椰子の実」 島崎藤村作詞・大中寅二作曲 名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実一つ 故郷(ふるさと)の岸を 離れて 汝はそも 波に幾月 旧(もと)の木は 生いや茂れる 枝はなお 影をやなせる われもまた 渚を枕 孤身(ひとりみ)の 浮寝の旅ぞ 実をとりて 胸にあつれば 新なり 流離の憂 海の日の 沈むを見れば 激(たぎ)り落つ 異郷の涙 思いやる 八重の汐々 いずれの日にか 国に帰らん ・・・・・・・・ いい詩である 放浪という感じである 私は私自身の昨日の日記「遊牧の哲学」  私の遊牧民度」の中で、「若い頃は『みんなは農耕民族タイプだが、私は遊牧民タイプだ』と豪語していた事を書いた しかし、ここでいろいろ書いているように tak-shonai さんの文章を読んで、本当に私は遊牧民族タイプなにか?という疑問を感じた 私は中学生時代から、当時流行っていた「無銭旅行」というものに憧れて、頭の中でさんざん空想の無銭旅行をしたものである 夜は米軍の放出品だった寝袋で自宅の庭で寝てみて、無銭旅行のシミュレーションをやったりもした しかし、私は良家の子弟だから(大ウソ)実際に放浪はしたことがない いや、そういう勇気がなかったということだろう tak-shonai さんの方が本当の放浪者、遊牧民なんだろう ・・・・・・・・ 放浪者は英辞郎によるとこうである <  >の内部は私のコメント ○放浪者 bindle stiff〈俗〉 bohemian〔時にBohemian〕 <ロマ(ジプシー)はボーヘミア地方を経由して欧州に入ったのでボヘミアンとも呼ばれる> dinger dosser drifter fugitive 逃亡者 gipsy ジプシー(同じ場所に長く居たがらない) gypsy ジプシー(同じ場所に長く居たがらない) knight of the road〈英俗〉 <かっこいい俗語だな~> knockabout nomad overlander〈豪〉 pilgrim <巡礼者という意味だと思う> ranger  roamer〔【動】roam〕 rogue rover <英国のジープでランドローバーというのがある> scat stroller sundowner tramp vagabondage〈集合的〉 vagabondism〈集合的〉 vagabond〔赤塚不二夫の漫画「天才バカボン」の語源〕 <おいらバガボンドというシャンソンがあった> vagrant wanderer <ドナ・サマーの歌で 「The wonderer」 というのがあった> 放浪者風の旅 vagabond-style trip〔事前に十分な計画を立てないでするような旅〕 ・・・・・・・・ tak-shonai さんはvagabond-style tripをしたわけだ うらやましい

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