【不眠症カフェ】 Insomnia Cafe

2012/01/01(日)16:27

ハレの正月 ケの正月

L 【人生】【死生観】(100)

謹賀新年 今年は、龍の歳か 民俗学の用語で、ハレとケと言う言葉がある ハレは、要するに、非日常 ケは、日常 私の子供の時の正月は、代表的なハレの正月だった 12月に入ると、もう、正月が待ち遠しかったし 晦日・大晦日は大掃除・餅つきなどで忙しい 祖母と母は、お節料理の用意で忙しい 元旦の朝は、近所一帯、物音一つもしない静寂 家族が顔合わせをして、ハレの着物を着て、正月の挨拶をする 本当に、世界が変わったのだという実感がある 時間そのものが、空間そのものが、ハレだった お雑煮を食べて、お節を食べて、お酒も少し戴く 正月2日になれば、物音がし始める 女の子のはねつきの羽子板の音 男の子の凧揚げの感性 年始の挨拶回りの声 お年玉を戴く 正月のテレビ番組を見る 夜には、花札や百人一首を楽しむ 祖母の、百人一首を読み上げる声が響く 火鉢で餅を焼く 火鉢の灰をかき回す 今の正月は、ケの正月である 除夜の鐘が鳴っても、何が変わるというものでもない TVも、下卑た商業的な、芸能人のための正月である 正月にコンビニに行くと、困る 「明けましておめでとうございます」と コンビニの従業員に正月の挨拶をすべきか否か しかし、コンビニの店内は、およそ、そんな雰囲気ではない 往来には、和服の人々など、ほとんどいない 思えば、私は、非常に大きな、世の中の移り変わりを、身を以て経験した世代だと、あらためて思う 正月には、何時も、一球和尚の言葉を思い出すことにしている 元日や冥土の旅の一里塚 メメント・モリ 死を忘れるな! という中世キリスト教の修道院での言葉も、心に刻むことにする 人生とは、ホスピスのようなものだとも思う 生命とは、死亡率100%なのだから それだけに、十分、楽しまなければ    ―――― ◇ ―――― ウィキで、李朝朝鮮の歴史を読んで見ると 実に、反乱と裏切りと反目と嫉妬と・・・ 要するに、なんとも、落ち着いたことのない闘争の歴史である 韓流歴史ドラマをみても、同じだ 隣国だが朝鮮民族とは、大変な人々だな~と、あらためて感嘆 とは言いながら、NHK BS の「トンイ」は、毎週楽しみにしている こんなに面白い(単純だが)ドラマを作る才能は、日本人にはない また、朝鮮の軍人の衣装は、中世欧州の傭兵などのものをさらに派手にしたようなもので、すばらしい 宮廷の貴人女性のチョゴリも素晴らしい その点、日本の時代劇における男女の和服 地味だな~ 負けている    ―――― ◇ ―――― 死を想うと、生ははかない 宇宙を想うと、人生の悩みなど小さい 銀河は約一千億個の恒星で出来ている 宇宙には、約数百億個から一千億個の銀河があるという 私の人生も、小さい、小さい(笑)

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