2021/09/08(水)10:29
過去ログ再録 ● あなたは津波で水没? 自宅の海抜を調べよう
過去ログ再録
● あなたは津波で水没?自宅の海抜を調べよう
今回の東日本大震災では、思わぬ奥地や山地にまで津波が押し寄せて大被害を与えた
今まで地震被害と言えば、建物崩壊だけを考えてきたが、
これからは津波も考慮しなければいけなくなった
いや、むしろ、地震より津波の方が恐ろしいかも知れない
地震では全員死亡とは限らないが、津波にさらわれれば、まず全員死亡である
地震では、家屋が崩壊しても、火事にならない限り、
多少は破壊されながらも、少なくとも内部のものは残る
しかし、津波はすべてをさらって行く
あとには、何も残らない!
ただ、地震は、ところ構わず襲来するが、
津波は、地形的に特殊な地域を除いて、原則として、一定以下の海抜の地域しか襲わない
地震に弱い地形というものはある
もとは、川や沼や湖だったという地形や、傾斜地など、地盤の弱いところは危ない
例えば、「沢」とか【沼】とか「川」の時を含む地名は、危ない地形である可能性が高い
しかし、津波に対しては、ひたすら
● 「海抜」というものが「頼り」だと思う(笑)
私が、こういうことを考えたのも、こういう記事を読んでショックを受けたからだ
―――― 記事 ――――
◆ 地球の表面を覆う岩石の層(プレート)の境界線が集中するこの国(日本)では、
その一つの南海トラフを震源域として、東海、東南海、南海の3巨大地震が同時に、
あるいは数時間から数年のずれで発生し続けてきた。
(中略)
もし今、3地震が個別に、あるいは同時に襲来したら何が起こるのか。
「南海地震がM9・0規模だと、大阪湾を5・5メートルの津波が襲い、
ほぼ大阪府全域が水没します。
大阪城がある上町台地の一部だけが、岬のように水面上に残る」と河田教授。
―――― ◇ ――――
オイオイ!
ほぼ大阪府全域が水没??
びっくり仰天した現在大阪在住の私だが、
すぐに疑問が・・・
ほぼ大阪府全域が水没というが、海抜はどうなんだ?
大阪平野というものは海抜が低い
河内平野など、昔は河内湾だったというし、上町台地を除いて、もとは海だったらしい
と言っても、それは市内や南大阪の話で(と言うか、余りよく知らない)、
私の住んでいる北大阪の阪急宝塚線・今津線沿線は背後に
箕面山系や六甲山系などの低山が連なっている
だから、大丈夫かな?とは思ったが、それでも気になる
なにしろ、東日本大震災の津波の記憶は強烈である
凶悪な津波にさらわれる私の姿が脳裏に浮かぶ
「さよならだけが人生だ」(笑)
そこで、我が家(マンション2階)の海抜を調べようと思った
とりあえず市役所に等高線の資料はあるだろうが、折悪しく週末である
それならば、ネットである
やはり、そういうサイトは、いろいろある
例えば、このサイトである
GOOGLE MAP 標高表示
http://wisteriahill.sakura.ne.jp/GMAP/GMAP_ALTITUDE_II/
私は、別のソフトを使用したので、その条件で話を進めよう
私の居住地域ズームアップすると、見事に、地図と航空写真で、
我が家が(と言ってもマンションだが)が浮かび上がる
航空写真で確認出来るとは、私のマンションも社会的なステイタスは素晴らしい(オイオイ)
そこで左上の「SEA LEVEL」と言うスイッチにバーチャルな津波・洪水の水位計
(つまり、海抜)があるので、それを操作する
「南海地震がM9・0規模だと、大阪湾を5・5メートルの津波が襲い」
と言うことだが、これは、南海地震単独の場合である
東海、東南海、南海の3巨大地震が同時に、あるいはずれて発生すれば、
津波の高さは2倍以上にもなると言う
安全係数を見ておこう
まず、5.5メートルの三倍で試算すると、16.5メートルである
まあ、このへんか?
それにしても、マンションの前は川である
ただ、堤防はずいぶん高く作ってあるしコンクリートの護岸で丈夫そうである
この川を、津波が、アマゾンや中国黄河の大逆流みたいに
押し寄せてくる図を想像すると、ゾッとする
しかし、まさかここまでは・・・
もっとここより南の尼崎あたりなら、別に水没してもかまわないが・・・(オイオイ)
(この冗談に対して、真剣に怒ってきた投稿があった)
(「いい感じはしません」と)
(別に尼在住の人では無いらしいのだが)
(世の中には、真面目な人がいるものだ)
―――― ◇ ――――
まず、そこまでは必要無いのだが、
試しに、最大の50メートルにしてみる
うわ~~!!
我が家のみならず、この高級住宅街(笑)は、一面、ブルーの色で水面下になる
これでは、半魚人にでもならないと生きて行けない
40メートル/30メートルと、徐々に水位を下げて行く
30メートルになると、我が高級マンションは、ギリギリ水没という境界線にある
あと、ほんの10メートル移動すれば、大丈夫なのに・・・
う~~ん!
しかし、気を確かに
推定の津波の高さは、16メートルに過ぎない
それに、考えてみると、
我がマンションは、川沿いで、
川の堤防に乗っている形であって、廻りの土地より数メートルは小高い
それに、私の階は2階である
1階にくらべて、3~4メートルは高いだろう
1階の住人には悪いが、1階部分の水没は許そう
2階さえ水没しなければいいのである
ということで
例え、30メートルでも、水没から逃れたものと、認定してしまった
これで一安心である(笑)
次のパラメーターは、20メートルである
これはもちろん、難なくクリアー
安心!安心!
―――― ◇ ――――
それにしても、大阪湾を5.5メートルの津波・・・
大阪市内など、完全水没なのではないか?
3連動巨大地震だと、水位も倍なのか?
それなら、なおさら広範囲な水没になる
この SEA LEVELでは、5.5メートルは無いので、6.0メートルとしてみると、
大阪市内をはじめ全滅である
わずかに梅田近辺が残り、その南の上町台地も水没を逃れる
大阪の地下街はほぼ完全に水没するだろう
これは恐ろしいことになる
大阪という街の機能が、中小企業が、全滅である
水都大阪だけに、被害は壊滅的だ
これが、日本の運命なのかと、声もない
まあ、今、私が言ってもしかたがないことだが
―――― ◇ ――――
同じ事を、やはり6メートルで、東京でやってみた
【東京湾は水深が浅く、津波の水位は高くならない】
【だから津波はそれほど怖くない】
・・・という話を聞いたが
とりあえず
東京の場合は、6メートルだと、西半分は助かるが、
下町を中心とする東半分とそれから以北、埼玉に至るまでが全滅である
―――― ◇ ――――
みなさんも、自分が
・ 水没組か?
・ 高所安全組か?
調べてはいかがだろうか?
私の場合は大阪府だが、
地域によって、地形によって、地震の規模によって、水位は違うだろう
もし水没組なら、いそいで半魚人になる手術を受けるとか・・・
方法はあると思う
勝ち誇って、あまり冗談を書くと殴られそうなので、このへんで・・・
―――― 当時、戴いたコメント ――――
alex99 さん
同じ事を東北地方でやってみた
結果は・・・
書くに忍びない
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やまめ さん
津波高さっていうのは海面が上昇する高さです
実際には水平方向の運動量をもっているので津波は遡上しますし、
陸上のモノに乗り上げれば山なりになります。
個別の被害を見積もるならば、津波高さではなく、
遡上高さを調べないと意味がありません。
とくに川沿いなら、ほとんどエネルギーを失わずに遡上するので、
『最大遡上高さ』に近いでしょう。
alex99 さん
やまめさん
コメント、ありがとうございました
そう言えば、そうですね
静かに、均等に、潮が満ちるように津波が押し寄せてくるわけではない
勉強になりました
― ― ― ―
注
まあ、そうは言っても
やまめさんの示唆に加えて
【海岸線からの距離】というポイントもある
いくら最大遡上高さ、があっても
海岸線からの距離が、いくらあっても
なおかつ、最大遡上高さをキープしたまま
と言うことは、考えられない
ある一定の距離があれば、大丈夫な場合が多いはずだ
私の場合は、大丈夫だ
数十キロあるので
と、無理に納得