【不眠症カフェ】 Insomnia Cafe

2019/03/08(金)23:31

msk222さんへ 俳句・川柳と短歌の違い

🔴 B 【本・読書・文学】【朗読】(306)

msk222さんへレスが遅くなり申し訳ありません消えたレスでは(笑) 長々と書いたのですが レスがあまりにも遅れたので 独立記事として書き直しました ここでは、短くはしょって(笑) 「短歌の方が作るのが易しい」 こうおっしゃっていましたが 私なりに この理由について 日頃から思っていることを書きます ◇◇◇◇◇◇◇◇ 私見ですが 俳句・川柳は 五・七・五と言う短さながら 七・五の部分で 極めて大きな発想の転換 と言うべきものがあります 一方 短歌においては 五・七・五・七・七 と 下手に長いために(笑) かえって大きな発想の転換が無い おしなべて単一の情景描写・感慨の提示・説明に止まる 言ってみれば 非常に短いエッセイ、みたいなもの そういう印象を持つのですが 例えば 俳句においては 古池や  蛙飛び込む   水の音 【古池や】 この部分では、平凡な情景に過ぎませんが 【蛙飛び込む】で、動的な変化があり 【水の音】では、 ー古池が山深い場所にある池であり 小さな蛙が飛び込むだけで世界が変わるほど -人の気配など無い静寂の中にあったこと ー自然だけの世界 ー水の音による音の世界の開幕 ーそれにより自然界における小さな蛙という  動物が引き起こす自然界のみで無い世界 ー蛙が飛び込んだための池面に波紋が広がってゆき  自然界にもそれなりの変化が ーそれがしばらくしておさまり ーまた、もとの、ひとげのないー静寂な世界に戻る ー一瞬、活性化した世界が、また、もとの完結した静寂世界に戻る ーそういうサイレントの世界からトーキーの世界へ  またサイレントの世界に ー静止映像が動画に、また静止画像に ーズームイン ズームアウトの切り替わり ー平凡な静寂の世界におけるそれなりの big story ー一過性の小さな水音があったために  さらに今更ながらに静寂が強まる山中の世界 そういう多元的な多くのことが語られている しかし短歌はそれに比較すると 多元的なものも無ければ ダイナミックな世界の転換も無い せいぜい、小さな情景描写心理描写にとどまる 余計な 七・七が、足を引っ張って(笑) 平凡な世界しか表出できないそれから 川柳は、いわば 起・承・転・結 俳句は、いわば、起・承・転・余韻川柳は結論を出してしまうが 俳句は結論を敢えて出さず 最後を曖昧にして 余韻で終わる そんな感じ方をしていますだから 短歌の世界は 朝日新聞の投稿欄「声」みたいなもので(笑) 平凡な単一テーマの予定調和に終わる だから作歌しやすいそんな風に 勝手に思ってきました

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