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2020/05/04(月)22:34

コロナ禍で「iPad」がついに最強ツールになった ​会議から娯楽まであらゆるシーンで使える

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   ーーー 記事 ーーー​ コロナ禍で「iPad」がついに最強ツールになった ​会議から娯楽まであらゆるシーンで使える​ The New York Times 2020/05/04 8:05 (執筆:Brian X. Chen記者、翻訳:村井裕美) (c) 2020 New York Times News Service​ 新型コロナウイルスの感染拡大による不況下では、400ドルしないアップルの新しいiPhone SE(日本での価格は税別で4万4800円)は魅力的に映るかもしれない。だがパンデミック(世界的大流行)期におけるガジェットとして考えると、オススメなのはアップルのタブレット、iPadだ。 iPadの存在なんてすっかり忘れていた? だとしても誰もあなたを責めたりしないから大丈夫。 iPadを見直すべきときがやってきた アップルは昨年、エントリーレベルのiPadの新しいモデルを発売した。価格は329ドル(日本では3万4800円)だ。だが、それに先立つ9月の華やかな新製品発表イベントでは、最低価格699ドルの新型iPhoneにばかりスポットライトが当てられ、 iPadについての言及はほとんどなかった。iPadはこれまでつねにパソコンとスマートフォンのはざまのおまけのように扱われてきた。 だがやっと、そんなiPadを見直すべきときがやってきた。4月半ば、私は新型コロナウイルスが現代人にとって必要不可欠なテクノロジーは何かをあぶり出すとともに、そうでないものを淘汰しているという内容の記事を書いた。 私たちが日々、頼っているテクノロジーとはつまり、コンピューティングデバイスでありコミュニケーションツールであり、娯楽であり、インターネット接続だ。iPadはそうしたニーズすべてを満たすばかりか、スマートフォンより使いやすい。 iPadの画面はiPhoneよりも大きいから、フェイスタイムやズームといったアプリを使ったビデオ会議もやりやすい。ネットフリックスやユーチューブで映画やテレビ番組を見るにもぴったりだ。 出来のいいキーボードをつなげれば、高速でネットにつなげてウェブを見たりメールを書いたり書類を作ったりするにおあつらえ向きな、安価なのに使い勝手のいいパソコンに早変わりする。それも普通のiPhoneの半分の価格でだ。「比較的、手に入れやすい価格で、さまざまな機能がついていてたいていの人のニーズを満たすというのだから、まさにツボだ」と、ニューヨーク・タイムズ社の製品テストなどを扱うメディア「ワイヤカッター」のライターであるニック・ガイは言う。 だから新しいiPhone SEも、たとえ処理速度とカメラの性能が向上していたとしても今は買い時ではないかもしれない。そもそも、家の外に出られないのにいいカメラがあったところで仕方ない。 ビデオ会議には欠かせない存在 実のところ、コロナ禍の最中にテック製品の購入を勧めるのはやや気が引ける。だが、手持ちの機器では前述の分野のいずれかにおける自分のニーズを満たせないなら、そしてつぎ込む金があるなら、実用性の高いiPadはお勧めできる数少ない機器の1つだ(アップルからコメントは得られなかった)。 私はブラックフライデーのセールで100ドル割引でiPadを購入した。この数週間、実に便利に使っている。私がiPadをパンデミック時代のガジェットと呼ぶ理由はここにある。 もともとはビデオ会議アプリを頻繁に使うタイプではなかったのだが、今回のパンデミックではほぼ誰もが、大切な人や仕事相手とビデオ会議をすることを余儀なくされている。 当初、私は会社支給のノートパソコンのほうがビデオ会議はやりやすいと思っていた。画面の角度が変えられるからだ。だが1週間もすると、ノートパソコンを使ったビデオ会議の欠点が見えてきた。とにかく”電気食い”なのだ。30分間、グーグル・ハンドアウトを使ってビデオ通話すると、私のノートパソコンのバッテリーは25%も目減りするのだ。 おまけに今いちばん人気のビデオ通話アプリであるズームは、セキュリティ上の大きな脆弱性がいくつも発見されている。ただしこれはパソコンの話であって、iPadのようなモバイル機器は関係ない。モバイル用のアプリはパソコンよりも厳しく制限された環境で動いており、限られたデータにしかアクセスできないようになっているからだ。そんなわけで私はビデオ会議はすべてiPadで行うようになった。こっちの方が断然、快適だ。そもそもiPadのバッテリーの持ちはノートパソコンよりずっといいし、スマホと比べて画面も大きいし、カバーを付ければ簡単に立てておくこともできる。 妻と私は最近、ゲームをしながら義理の兄とフェイスタイムで2時間にわたっておしゃべりをした。それでもiPadのバッテリーは70%以上残っていた。 iPadにオススメのキーボードは iPadでビデオ会議をやるようになってから、メールを書いたりメモを取ったりといった仕事関係のタスクもかなりの部分、iPadへ移行した。バッテリー持ちのよさはありがたいし、ほかのアプリ画面が見えないから作業に集中できる。 使いやすさのすべてをiPadが単体でもたらしているわけではない。例えばキーボード1つ取っても、iPadには画面上のバーチャルなキーボードしかないのだが、液晶画面の上でタイプするのは快適とは言えない。 幸い、私はパンデミック前にいくつかiPad用のキーボードを試す機会があり、その中からロジクールのスリム・フォリオというキーボードを選んだ。価格は100ドル(日本では1万4080円)。取り付けは簡単だし、打つときの感じも普通のキーボードとほぼ同じ。おまけにケースがiPadを立てて使う場合に保護してくれる。 今も書く仕事の多くはノートパソコンでやっている。理由はパソコンのソフトウェアのほうがマルチタスク向きに作られているからだ。だが驚くくらいの量の仕事をタブレットでこなすこともできる。使いやすいキーボードが見つかったのが大きな要因だ。 私は普段は大量に本を読む人間だが、最近は漫画を読んで頭を休めたい気分だ。iPadにはコミックソロジーやコミック・ジールといった電子版の漫画を読むためのアプリがあり、紙のコミックよりも読みやすい。コマを拡大して見ることもできるし、画面が明るいから読書灯を付けずに読むこともできる。動画についてはさすがにテレビ画面で見るほうがいい。でも、妻がテレビで恋愛ドラマを見ている最中にiPadでHBOが配信中の番組を見るのは悪くない。 最近は1日に数時間、料理から日曜大工までさまざまなユーチューブの動画を見て過ごしている。おかげでピザ生地をうまく扱えるようになったし、オートバイのパーツの取り付け方も覚えたしトイレにビデを設置することもできるようになった。その間も、iPadは動画再生の友としてそばにいてくれた。 タブレット界で頭1つ抜きん出た存在 ではなぜiPadであってほかのタブレットではだめなのか? アマゾンのFire HD 8(50ドル)のようなもっと安いタブレットでも、同じようなタスクの多くはできてしまうのに。 だがほかのタブレットはおしなべてもっと処理速度が遅いし、画面の質も劣る。結局のところiPadは、今市場に出ているタブレットの中でベストの存在なのだ。 ただし言っておかなければならないことが2つだけある。いずれもiPadの導入費用がかさむ要因になる。まず、外付けキーボードを買うと費用が100ドル程度増えてしまうこと。もう1つは、容量の大きいものを──32ギガバイトのものより128ギガバイトのものを買った方がいいということだ。たった100ドル余計に払うだけ(日本での価格は4万4800円)で、たくさんのアプリやゲームを入れられる。 全部合わせるとしめて529ドルになる(日本では約6万円)。 そこで及び腰にならないで欲しい。それでもiPhoneのたいていのモデルよりは安いし、レノボやデル、HPの500ドル程度のノートパソコンよりもお買い得だ。 テクノロジー関連ブログ「アンドロイド・ポリス」の編集を手がけるリニー・ヘイガーは、クリスマスに恋人にiPadを贈った。恋人の使用頻度はロックダウンになって以降、家族とのビデオ通話などでさらに上がっているという。アンドロイド・ポリスでは通常、アンドロイド関連製品の記事以外は掲載しないが、ヘイガーはその慣行を破り、パンデミック下でiPadを買うべき理由について記事を書いた。あまりに使い勝手がよくて価格も手ごろだったためだ。 「さまざまなちょっとしたことで、使い勝手が非常によくなっている」と彼は言う。「それはこのご時世ではとても貴重だ」。←

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