2020/05/09(土)21:13
日々にメリハリがある人の「4色リスト」の秘密
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日々にメリハリがある人の「4色リスト」の秘密
「やる気」だけで続けられる人はたった2%
池田 千恵 : 朝イチ業務改革コンサルタント
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2020/05/04 7:50https://toyokeizai.net/articles/-/347475(前略)池田千恵さんに
集中力がUPするコツを聞いてみました。
「集中できない」と嘆く人々に足りない習慣
今まで、会社で仕事をする人の多くが
「通勤」や「対面での仕事」といった
“強制力”により、
仕事の生産性を上げてきました。そのため、家で仕事をしているとなかなか捗らず、
「意志が弱い」「時間の使い方が悪い」と
自分を責めてしまう人も少なくないようです。
しかし、「意志」や「やる気」で物事を進めることは難しいもの。
行動科学の専門家によると、
運動や勉強、または何かの習慣を
「意志」や「やる気」だけで継続できる人は
わずか2%だといいます。
必要なのは、
「1日にやるべきタスクに優先順位をつけること」です。そこでおすすめしたいのは「朝1時間」でのタスク管理です。
「朝1時間」のタスク管理には、
毎日の習慣、
毎週の習慣、
毎月の習慣、
3カ月〜半年ごとの習慣
があります。基本動作は同じなので、
今回は「毎日の習慣」を説明します。主な手順は以下の3つです。● 1. 頭に浮かんだ今日のタスクを洗いざらい頭の中に出し切る
● 2. 4色に色分けして「種まき」を見極める
● 3. 「種まき」を細かく仕分けし、すぐに取りかかれるようにする
順番に説明していきます。まずは今日進めておきたいタスクを、
紙やノートに全部出しきります。● 紙やノートを使うのは、
貴重な脳のキャパを使わないようにするためです。「思い出したけどこれは今日じゃなくて明日でもいいや」
「来週のこれが気がかり」
といった、
1日にとどまらないタスクも、
● まずはいったん、そのまま書き出してください。
「忘れないようにしなければ」
「やらないといけない」
というぼんやりとしたプレッシャーが心の負担になり、
すべきことを後回しにしてしまったりするのは
よくあることです。漠然とした頭のなかのモヤモヤを
出しきるつもりで書き出してみましょう。
移動中など限られた時間しか取れない方は、
メモアプリのCaptio(有料)などを活用して
自分にメールを送っておくのもいいでしょう。「なんでもいいから頭の中を書いて」
と言われてもなかなか思い浮かばない場合は、
次の項目をリスト化してみるところから始めてみてください。● ・連絡したい人
● ・今後進めたいプロジェクト
● ・将来やりたいこと
● ・提出する課題
● ・読みたい本・資料
● 優先順位は4色で「見える化」するつぎに、それぞれの項目を、
例外なしに次の4色に色分けしていきます。● 「種まき」の”赤”
緊急ではないけれども、重要なタスクをここに入れます。
忙しさに流されてついおろそかにしがちですが、
サボると将来へ大きく影響してしまう、
最も重要なものです。
新規顧客の獲得や、
プライベートで達成したい目標
などがこれにあたります。● 「刈り取り」の”緑”
緊急かつ重要なタスクが、ここに入ります。
目の前の生活や仕事に直結するものです。
重要取引先からの連絡や、
日時が決まっているプレゼン、
会議の資料作成などが
これにあたります。● 「間引き」の”青”
緊急だけど、さほど重要ではないタスクが入ります。
やらなくても大きな影響はないけれど、
目の前の状況のせいで、
すぐに取りかからねばならない気持ちにさせるものです。
すぐに返す必要のない電話やメールなどを指し、
空いた時間にまとめてこなせば結構です。● 「塩漬け」の”黒”
緊急でなく、重要でもないタスクです。
そもそもやっている意味がないまま
思考停止で続けている、
雑用や暇つぶしを指します。* * *
4色に色分けすることにより、
視覚的に優先順位が分かりやすくなります。
色分けに慣れないうちは、
1日のタスクを黒でパパっと書いた上で、
色分けした下線を引いたり、
色がついた○をつけたり、
マーカーでしるしをつけたりしてください。
ポイントは、迷っても「えい!」と優先度を決めてしまうことです。
もちろん、迷ったり、間違った判断をしてしまったりすることも
あるでしょう。
それでも反省点も色で把握できるので、
黒だけで書くよりも振り返りやすくなります。