2020/12/06(日)05:18
「はやぶさ2」から分離のカプセル、豪州南部の砂漠地帯で発見 …夜が明けてから回収へ
「はやぶさ2」から分離のカプセル、豪州南部の砂漠地帯で発見
…夜が明けてから回収へ2020/12/06 05:02
読売新聞
はやぶさ2が分離したカプセルが大気圏に突入し、オーストラリアで観測された火球=JAXA提供 日本の小惑星探査機「はやぶさ2」から地球に向けて分離されたカプセルが6日未明、大気圏に突入した。小惑星リュウグウで採取した石などが入っているとみられており、現地に派遣された宇宙航空研究開発機構(JAXAジャクサ)などの回収隊が同日午前4時47分、豪州南部ウーメラの砂漠地帯に着地したカプセルを発見した。 カプセルは5日午後2時半、地球から約22万キロ・メートル離れたところで探査機本体から分離され、秒速12キロ・メートルという猛スピードで地球に接近。6日午前2時半頃、大気圏に突入したカプセルが明るく輝きながら移動していることを、回収隊が確認した。 回収隊が、カプセルから発信される電波などを基に探したところ、カプセルが着地しているのを見つけた。夜が明けてから改めて回収作業が進められるという。 2014年12月に地球を出発したはやぶさ2は18年6月、リュウグウに到着。19年2月と7月の2回にわたってリュウグウの地表への着地に成功した。探査終了後の同11月にリュウグウを出発し、地球への帰路についた。総飛行距離は52億キロ・メートル以上に及び、6年ぶりに地球に戻ってきた。