2022/09/15(木)14:48
ロシアは壊滅的なダメージで二流国に
ロシアは壊滅的なダメージで二流国に
私は今回のプーチンの侵略は
これがどのような決着なろうとも
ロシアに
「回復不可能な壊滅的ダメージ」
を与えると思っている
その結果、ロシアは
軍事的にも、経済的にも、大国としての要件を喪失二流国に成り下がる事、確実である
ただまあ、見方によればもともと、現在のロシアは世界有数のエネルギー資源国ではあるものの宇宙産業を除いて、産業力には見るべきもの無く総合的には、現状すでに
二流国であるという認識も正しいかもしれない
―――― ◆ ――――
今回のウクライナ戦争によるロシアの凋落について考察してみる
(1)ロシアは、今回の侵略とそれへの経済封鎖によってせっかく獲得した
「信頼できる安定した大量エネルギー供給者」
としての地位を自ら徹底的に壊滅してしまった
その結果、ロシアは
命綱である「エネルギーの西側大型市場」を半永久的に喪失これはほかに大きな収入源のない
「資源国ロシア」の経済にとっては致命傷
(2)このロシアという国家に対する
今回の西側の信頼喪失は
一時的なものではないし、小さなものでもない
それはすでに、半永久的な不信感であるし
裏切られた信頼のショックは甚大である
たとえプーチンが失脚して、彼の後継者として
ソフトな顔の後継者が登場しても
西側は、時間は要するだろうがエネルギー供給者を変更する(せざるを得ない)
この変更は、ロシアの指導者が変わったとしてもロシアのエネルギーに再び依存する特に以前のように、TOTAL に依存するなどという可能性はあり得ない
(3)もともと、欧州に底流していたソ連および共産主義に対する
伝統的な強い不信感・違和感がある
「ロシアはヨーロッパではない」という伝統的な肌感覚「タタールのくびき」「残酷なモンゴルの血」という恐怖
これらの警戒感が
共産主義ロソ連の衛星国の筆頭であり
忠実な優等生であった東ドイツその東ドイツ出身ながら、EUのほぼ独裁者となったメルケルのほぼ個人的な強力な推進によって、一時的にかき消され結果的に
● 大リスクであるほぼ全面的なエネルギーのロシア依存● ロシアをソ連から生まれ換わった友邦として受け入れ
その見返りが今回の● その誤った信頼と甘えをいきなり思い切り裏切る侵略● 今や欧州の生命線にさえなったガスパイプラインの停止
これらは、欧州、特に依存度が高かったメルケルのドイツにとっては驚天動地の出来事
れゆえに、その反動で
今後はロシアに対する信頼は、今度こそ(笑)
金輪際持てないこれは、ロシアが今後、いかに努力したところで
何世紀もかけても修復できないだろう(4)しかし、私から見れば、プーチンという人物は「旧帝政ロシア・旧ソ連」の栄光を求めて、その夢冷めやらず
その手始めに同胞とも思うウクライナへの侵略だったのだが
この私が指摘するロシアが失った二つの、取り返しのつかないほど、大きなものi.e.● 西側エネルギー市場● 欧州からの信頼これらの喪失およびそれらが、将来のロシアにとって致命傷に近いこと
そういう歴史から見て、最重要なことがあまり理解できていないこれは、政治家として、ありえないほどの欠格驚いた(5)戦争終結以降も、ロシアへの西側制裁は
一定レベルで長期継続
その結果としてのロシア経済産業のさらなる衰退これは、火を見るより明らかな事
(6)ロシアの軍備戦力は長期戦闘で摩滅し半減、軍事的二流国となり
軍需産業も制裁継続で生産能力大幅ダウンで十分な補充は無理
恐らくさらに長期化するウクライナ戦争が決着する時期にはもはや、NATOが恐れる軍事大国ロシアの姿はそこにはなく摩滅し疲労し、軍事的な資源の大半を消費してしまった軍事的2流国と成り下がった、こじんまりしたロシアが
そこにあるだけだろう注目すべきは
このウクライナ戦争で、戦い消耗しているのはロシアとウクライナの当事者・二か国だけであるということ
西側各国の軍事力に低下は無い
むしろ、このウクライナ戦争に多くを学んでいる
武器の実地検証もできた
この往復びんた、プラスマイナスも大きいますますロシアはNATOに対して劣後一途である
(7)ロシアは今後
軍事敵対国として東西冷戦時レベルでの抑圧・包囲の対象となり
大国としてのステイタスを失うこの21世紀にこのような、多大な死傷者、残虐行為、国土の荒廃、である当然であろう
ただし
東西冷戦時のソ連は、対等で巨大な一方の雄、であったしかし、今回は事情がまったく異なる
尾羽打ち枯らしたロシアに、どの国からも、畏怖もリスペクトも無い
(8)NATOは新規参加国増加
旧共産衛星国はロシア離反を加速
これは(7)の結果ということだがまさに、四面楚歌のロシアであろう