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うたたねの詩

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2014/04/06
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カテゴリ:今日のシメイ
孫権は周瑜の遺志のとおり、魯粛を後釜に据える。
「魯粛、これからもよろしく頼む」
「はっ、周瑜殿に心配されぬよう全力を注ぎます」
「それと軍略については呂蒙も使える、
 ということらしいがどう思う?」
「周瑜殿がそう申されたのなら問題ないかと、
 ならば様子を見てくるとしましょう」
魯粛は出立の途中で子明の家を訪ねる。
「魯粛殿、いかがなされましたか?」
初めて会って以来、あまりかかわっていなかった魯粛は
子明の雰囲気の変わりように驚いた。
「何か聞きたいことがあるのであれば、何でもおっしゃってください」
そう言う子明に魯粛はあれこれと質問してみる。
それに対して子明はすらすらと答えた。
「なんと、そこまで学ばれましたか。
 今度は益州について聞いてもよろしいですか?」
そう聞かれた子明は、
「益州の劉璋は漢中の張魯と交戦中です。
 今までならば苦戦することはなかったのですが・・・」
話の続きは、直前に起きた曹操と馬超の戦いから始まる。
強大な騎馬隊を率いる馬超は、曹操軍を蹴散らし有利に進めていた。
だが、曹操の策により戦況は一変、
馬超は敗走して張魯の元へ逃げていった。
思わぬところから猛将を得た張魯は劉璋に攻めかかる。
進退窮まった劉璋は援軍を求め、曹操の元へ使者を送ったが、
曹操は首を縦に振らず、使者は追い返された。

援軍要請を託された使者は、君主とは違う意思も持っていた。
(この乱世に劉璋様では心もとない。
 曹操に任せようと思っていたが・・・。
 やはり、あの御仁にお任せするしかないようだな)
「曹操に断られた使者はおそらく劉備を頼るでしょう」
「そうだな、これで劉備は難なく益州を得るだろう。
 そこでだ、残る荊州を任せられるのは・・・」
「関羽」
魯粛の聴きたいことはまさに関羽対策だった。
「そう、関羽にどう対応すればいいか問いたい」
「関羽は義に厚く、兵士にも信頼されています。
 ですが、自尊心が高い。
 これにより、将軍格には厳しく当たる傾向にあります」
「なるほどな。離間の策が効きそうだ」
「また勉学にも通じるところがあり、それをひけらかす癖があるようです」
さらに子明は続ける。
おだてに弱いこと、孫権を下に見ていること、
そういう傾向があると述べたうえで、
「益州を奪った後、おそらく諸葛亮は益州に行くことになるでしょう」
「治安を整えるためには諸葛亮が行くのが一番だろう」
「そうなれば、関羽を抑える者はいなくなります。
 それが行動として現れた時が付け入る隙になります」
子明の意見を聞いて魯粛は感嘆する。
「見事な意見だ。もう、呉下の阿蒙に非ず」
「士別れて三日、即ち更に括目して相対すべし」
日頃鍛錬をしている人は三日もすれば見違えるように変わっている、
という意味を示した。
「呂蒙、そなたの母にあいさつしたいのだがよいか?
 これからは友として付き合っていきたいのだ」
「はっ、母上も喜びます」
こうして魯粛は任地へと赴いていった。


二人の話で出た劉備は荊州を抑え、天下三分の計の足掛かりを作った。
荊州の名士や武将たちが劉備の元に集まり、
今やその勢いは三国一といえる。
その中にはあの龐統もいたのだが・・・。





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Last updated  2014/04/06 12:09:10 AM
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