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うたたねの詩

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2018/01/21
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カテゴリ:BLACKLIGHT
もしもという仮定の話なのだから、その場しのぎで「うん」と言えばそれで終わる。
だからといって本当にそうなったときのことを考えると、不安になる自分がいる。
思考は続いていたが、結論を出す前に遮られる。
「わかった。ひとまずお前に預けておく」ビルクはゆっくりと剣を納め、
「悩んだってことは、考える余地が生まれたってことだな。忘れんなよ」
それから部屋を出たビルクは安堵の表情を浮かべ、「結局、情に流されるんだよな・・・」

イグリス・本城。
「作戦通りにゼリクトア・フューリッドともに落ちました」
「いやいや、一部はバフタールが奪っていった、と言う話ではありませんか」
「それは、向こうにも秘策があった、ということです。
 先を越されずに済んでよかったと思うべきかと」
「仮にも同盟を結んでおるのだ、取り分がなくてはかわいそうであろう」
それでも「しかし、これでは向こうにも戦力が・・・」という者もいる。
「それは、取られたところに取り返させるとするか」
そう言われると身を引く。入れ替わりに別の者が前に出る。
「ならば、指導する者を送らねばなりませぬな」
確かに監視の一人もいなければ、好き勝手やられるかもしれない。
「では、そなたが行ってきてくれんか?」
「ご命令とあらばどこへでも」

バフタール・フューリッド国境沿いの戦いは終結、静まり返っている。
突然の停戦要求に戸惑いを隠せずにいる。
イグリスの使者との話し合いはまだ始まったばかりだ。
「話はわかった。だが、北部は我々が押さえている。
 そこは当然、こちらの領地として認めてくれるんだろうな?」
「今後の沙汰については話し合いの場を設けさせてもらいましたので、そこでお願いします」
それから話はフューリッド軍に及ぶ。
「戦いについては決着がついていないわけですから、
 フューリッドに返すべきかと思われますが・・・。あくまで個人的意見です」
「それはおかしなこと。このまま戦っていれば間違いなく制圧できた。
 誰が見てもそう思える状況だと思うが」
「とりあえずは貴国預かりということでよろしいでしょうか?」
そのあと使者は戦場の状態を書き示してイグリスへと戻った。
数日後、三国会議が始まる。





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Last updated  2018/01/21 12:00:18 AM
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