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カテゴリ:BLACKLIGHT 再起
レイトは一足先に城に戻って話し合いを始めている。
その内容に一同は驚くが、すぐさま冷静を取り戻して考えることに集中する。 「これで目標値に届くことができる。あとは予定通り進めていくだけだ」 レイトはあえて鼻につくような言い回しをする。 様子を見られているゲイドモールは沈黙を保っている。 フューリッドとバフタールの取引はイグリスとの取引にも影響する。 価格もさることながら、その量も当然改めることになる。 全体の総量が変わらなければ、価格を下げた分だけ利益が減るということ。 そう考えれば、そこまで損をするという話ではない。 はたしてイグリスを意識するあまり我を失っているのか、 わかったうえでの提案なら、真の目的が隠れているはず。 「どちらにしても報告しなければなりません。 取引したいという許可をもらえるように連絡します」 それからレイトはゼリクトアとの取引についても議題に挙げる。 「実は先行して話をつけに行っている。問題なくまとまるはずだ」 「そうですか、とりあえず今は連絡を待つしかありません」 数日後、ヨーディはナキュアに戻っている。 「よくやったな、なんかあったらまた頼む」と言われて任務を終える。 ヨーディは部屋に戻ると、どっと疲れを感じてくる。 そこまで久しぶりではないが、レイトに呼ばれたあの日から、 あちこち行っていたことに感慨深くなる。 いつのまにか無意識のうちにヨーディは眠りにおちている。 レイトたちの前で報告を終えたヨーディは、異様な空気を感じ取っている。 その空気感の原因は、エインテルの名を無断で使ったことだ。 「そのことについて、何か言いたいことはあるか?」 ヨーディは無断で使ったことを謝罪したうえで、こう答える。 「エインテルの名を穢さないよう、言動には注意したつもりです」 そのあとは、ヨーディを置き去りにして話は進められていく。 賛成も反対もどちらの意見も出るが、 最終的には名前の使用を認めるという方向に流れていく。 決定的となった理由は、他国から認められたからだ。 「今後もさらに精進するように」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/05/03 12:00:13 AM
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