2006/01/07(土)01:18
『古畑任三郎 FAINAL』考
う~む...
元日の日記で「無理な目標を立てない」という抱負を立てた途端、4日分も日記に穴を開けてしまいました。
予想どおりの展開...w
ところで、『古畑任三郎 FAINAL』ということで、3夜連続でやってました。
昨夜の最終話はリアルタイムで観れなかったので、先ほど録画していたヤツを観ました。
ファンなものでw
しかし、あえて辛口批評させてもらえれば、この3話はこれ以前のお話に比べてイマイチだったかなって思います。
もう、3話とも終わって一晩経ってるから、内容に触れてもOKかなってことで...
======================以下ネタバレ======================
第一夜のお話...
舞台設定は横溝正史氏へのオマージュのようでしたが、事件の構造はアガサ・クリスティの『カーテン』と同じでした。
そのせいで、物語中盤で、既に真犯人が藤原竜也氏ではなく石坂浩二氏であることがバレてましたねw。
まぁ、あのキャスティング自体が少し不自然でしたし。
第二夜のお話...
今ひとつ、どこに推理性があったのか釈然としない...
サインボールが鍵になるのは前半でわかっていましたが、あれを引っ掛けに使うとは思いませんでした。
基本的には刑事コロンボの『逆転の構図』と同じなんですが、古畑警部補お得意の落し方ですね。
ってか、イチローにあんな演技力があるなんて思わなかった...
こっちの方が意外性がありましたねw。
第三夜のお話...
これまた刑事コロンボの『構想の死角』(若き日のスピルバーグが監督した!)がベースになってましたな。
もともと脚本の三谷幸喜氏が刑事コロンボのファンで、あれを日本の刑事でやりたかったというのが『古畑任三郎』の誕生のきっかけだったと言います。
ってわけで、それが頭にあったために、共同作家が相方を殺すという構図に三谷氏のヒネリが入ると、被害者と加害者の入れ替わりは、事件前のシーンで容易に想像がついてしまい、今ひとつどんでん返しになっていなかったですね...w
冒頭からどっちがどっちを殺すんだろ?って思いながら観てましたしw
私が古畑なら、最後にダンスで追い詰めるというややこしいことをせずに、マンションの掌静脈認証のセンサーに手をかざさせるという、手っ取り早い手段を取っていましたが...w(← 味気ないw)
最後に中森明菜さんが犯人役をした『カリマンタンの城』の話を持ってきたところが面白かったですけどw
そうか...彼女、アメリカで結婚してたんだ...
でもどうせFINALなんだったら松嶋菜々子さんよりも、三谷幸喜氏自身が犯人をやればよかったのにな!
しかし、犯人を脚本家にしたってのは、最初はそのつもりだったのかも...
そのほうが面白かったような気もします...視聴率は松嶋さんより下がるでしょうけどw
ってわけで、今日は推理ヲタクの推理ヲタクによる推理ヲタクためのお話でした!