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Alice Boy's Pictures

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クリミナルマインド(S3-16) トラウマ

アメリカTVドラマクリミナルマインド(S3-16) トラウマ-Elephant's Memory

胸が痛いエピソードだった。

また、いつものパターンだった。
TVをつけたら、たまたま行き当たった。
いつものように、逆らわずに、見ることにした。



今回のエピソード、原題は Elephant's Memory。おとなしい象がある日突然、暴れ出してひとりの男に襲いかかった。なんとその男は何年も前にその象を虐めたことがあったという故事から、忘れたくても忘れられないような、虐められた記憶という意味で使われる。

クリミナルマインド(S3-16) トラウマ-Elephant's Memory

親はつねに子の側にたってやるべきだと思っている。
過保護か、適切な援助なのか、線引きが難しいのだけれど。。。


「苛め、虐待を行った人間は殺されてしかるべきとは思わない。」
製作者は、出演者にセリフで言わせている。

そして、
「なぜ、気づかなかったのか」
「なぜ、見ているだけで、助けようとしなかったのか」

と、繰り返し強く訴えている。

我が身を振り返って、
見落としていることはないのか。。。
力になってやれているのか。。

と思うと、眠れない。



クリミナルマインドブログの掲載がおわることに備えて、以下に転載しておきます。


2009/4/21放送  S3#16 『トラウマ』

■テロか怨恨か?
テキサスの田舎町ウエストビューンの民家に爆弾が仕掛けられ、主のロッド・ノリスと16歳の娘のジョーダンが死亡、さらに現場に駆けつけた保安官2名が何者かに射ち殺された。当初はテロも疑われたが、現場を見たBAUは、犯人は被害者の行動を熟知している人物で、特に殺された保安官のひとりであるルー・サヴェージに激しい怒りを抱いていると分析。ジョーダンと交際していたサヴェージの息子オーウェンが、捜査線上に浮上した。

BAUはサヴェージの家に向かうが、しかしそこにオーウェンの姿はなかった。保安官のルー・サヴェージは、数年前に妻のホープを交通事故で亡くし、以来、海兵隊を除隊して保安官となりオーウェンを育ててきた。しかし部屋を見たリードは、彼は自分を除隊に追い込んだ家族を恨んでおり、そしてオーウェンもまた激しい自己嫌悪と深い孤独を抱えていたと分析する。
■オーウェンとジョーダン
新たな被害者が見つかった。オーウェンの高校の先輩のカイル・ボーデンが、勤め先の高速近くのコンビニで銃殺されたのだ。コンビニの盗品をチェックしたロッシは、水が盗まれていないことからまだオーウェンが町に潜んでいると睨む。さらに爆発現場のジョーダンの遺体は、服に骨付き肉やハムを詰め込んだものであることが判明、オーウェンとジョーダンは一緒に潜伏していると見られた。一方ホッチらは、オーウェンとジョーダンが通っていた高校で聞き込みを開始。ジョーダンは軽度な知的障害があって特別支援学級に入っていたが、そのことで父親に虐待されていたこと、またカイル・ボーデンが彼女を弄んでいたことが判明する。また、オーウェンは成績不良と無気力な態度を理由にジョーダンと同じクラスに編入させられた。しかしオーウェンの成績表を見たリードは、彼は知能が低いのではなく、空間認知や学習障害が原因でマークシートを埋めたり、運動することが苦手だったことを看破し、教師も父親もそのことに気づかずに彼を追いつめていたことに激しい憤りを見せる。
■復讐
オーウェンのパソコンの中身を調べていたモーガンは、オーウェンに対する虐めの動画を発見した。動画は学校のコミュニティサイトにも投降されたが、騒ぎになることを畏れた学校は、事を荒立てず、虐めた生徒たちを処罰することもなかったという。その後、ガルシアからサイトに新たな動画がアップされたという報告が届いた。それはかつてオーウェンを虐めた生徒たちの銃殺を撮ったショッキングな映像だった。
殺人現場の検証を済ませたBAUは、保安官を集め、オーウェンのプロファイルを発表する。オーウェンは学校で虐められ、教師に見捨てられ、父親には責められていた。学校の銃乱射犯に通じるタイプであり、怒りと絶望から大勢の人間を道連れにして死ぬ道を選ぶ可能性もあった。しかしジョーダンの存在が、彼の行動を押しとどめている。オーウェンはジョーダンを守るために彼女の父親やカイルを、そして自分を追いつめた父親や、虐めに加わった生徒たちを殺害した。しかしオーウェンを追いつめれば、彼がジョーダンを道連れに自殺する危険性が高い。
■さよならを告げるために
その頃、オーウェンとジョーダンは町外れの農場にいた。BAUはアイリーンのメールをつかってジョーダンに接触、彼女にオーウェンの凶行を伝える。オーウェンを信じているジョーダンはその話を信じようとしなかったが、彼が殺した農場主の死体を埋めている姿を目撃、ショックを受け、保安官事務所に出頭する。ジョーダンの証言を受け、捜査陣は農場に急行するが、そこにはオーウェンの「母さんのネックレスを返す」という手紙だけが残されていた。捜査陣は二手に分かれ、母親の墓と自宅に向かう。ところがリードは、オーウェンが撃たれるところを見たくないと言って、捜査から離脱した。実はネックレスを返す相手が母親ではなく、ジョーダンであることに気付いたリードは、彼を殺させないために自分ひとりで対処しようとしていたのだ。リードの分析通り、オーウェンは銃を手に保安官事務所に現れた。「銃を置けば、ジョーダンにさよならを言って、ネックレスを返せるんだよ」リードの懸命な説得を受け入れたオーウェンは、銃を地面に置いた。

【格言】
「悲しみは病原菌よりも素早く、人を死に追いやる」
アメリカの作家ジョン・スタインベックのトラベルエッセイ『チャーリーとの旅』(1962年)の一文。スタインベックはノーベル文学賞も受賞したアメリカの作家。「20年目の決着」(S3#14)でも、代表作『ハツカネズミと人間』が発達障害がある人物の例として使われている、『チャーリーとの旅』は58歳のスタインベックが、アメリカを知るために特注のキャンピングカーで各地を回る、愛犬のチャーリーとのふたり旅の様子を綴ったエッセイ。引用箇所は第2章「ニューイングランドを地方を北へ」の中の一節。トイレからコップまで除菌された小綺麗なモーテルで、無気力なウェイトレスの態度に気力を吸い取られた著者が得た教訓である。
「我々は橋に行き当たるとそれを渡り、焼き落とす。進歩の証となるのは煙の匂いの記憶と、かつて目に涙したことがあったかもしれないという推測だけだ」
トム・ストッパードの戯曲『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』(1967年)の第一幕のギルデンスターンのセリフ。この作品はシェイクスピア『ハムレット』を下敷きに、原典では脇役で、あっさりと殺されてしまうハムレットの友人ふたりが主人公にしたメタ戯曲。ふたりはハムレットの行動を分析し彼を操ろうとするが、結局、ハムレットも彼らも原典と同じ運命を辿るという皮肉なストーリーだ。
【ゲストスター】
「父の過去、娘の秘密」(S3#12)での一件以来、ストレスから再び薬物の渇望症状に悩まされるようになったリード。そんな彼が「正しい警官の集い」で出会ったのがFBIの高官ジョンだ。ジョンを演じるマイケル・アイアンサイドは、TVシリーズ版「V」のハム・タイラーや、『トータルリコール』でシュワルツェネッガーを追いかけるリクター、「ER」のスウィフト部長(モーゲンスタインの後任)など、悪役すれすれな役で圧倒的な存在感を見せる名優。ジョンはリードにメダルをくれるためだけに登場したのか、いつかBAUの前に立ちはだかる前触れなのかが気になる。オーウェン・サヴェージを演じているのは「デスパレートな妻たち」で、メアリー・アリスの息子ザック・ヤング役のコーディ・カッシュだ。
【常に忠実たれ!】
サヴェージ家で写真の額に塵一つないことを確認するリードのつぶやき「常に忠実たれ(Semper Fi!)」は、海兵隊のモットーでラテン語のSemper fidelisを縮めたもの。また海兵隊には、一度海兵隊員となったものは、生涯、海兵隊員であり、除隊しても常に国民の模範たれという理想がある。ルー・ザヴェージが除隊後に保安官になったのも海兵隊精神の現れなのだろう。
【ジョニー・キャッシュ】
ジョニー・キャッシュ(1932年~2003年)は、日本ではあまり知られていないが、「ロックの反逆性と、カントリーの哀愁、フォークの語り口」で多くの人々を魅了しつづけた、アメリカ音楽史上にその名を残す超有名な歌手。常に黒い服を着用していたことでも知られており、オーウェンの服装もキャッシュの影響だと思われる。冒頭と、川辺で3人を殺害する動画にオーウェンがインサートした曲は、キャッシュのオリジナルのThe Man Comes Around。2002年に発表されたアルバム AMERICAN IVに収録されている曲で、ヨハネの黙示録を題材にしている。リードが語る「ずらりと並んだ名前から、許す者と罰する者を決める。情け容赦はない」というのはこの曲の冒頭の歌詞。また冒頭の風で唸る木に向かってノリスが毒づくシーンも、この曲の歌詞「風が棘のある樹を吹き抜ける」という部分に由来している(のかな)。終盤、オーウェンが保安官事務所に車を走らせるシーンでかかるのは同アルバムに収録された Hurt。こちらはキャッシュのオリジナルではなく、ナイン・インチ・ネイルズのカバー。この曲を収録したナイン・インチ・ネイルズのアルバム「ザ・ダウンワード・スパイラル」は、チャールズ・マンソンがシャロン・テイトを殺害した家でレコーディングされたことでも知られる。
【エレファント・メモリー】
今回のエピソード、原題は Elephant's Memory。おとなしい象がある日突然、暴れ出してひとりの男に襲いかかった。なんとその男は何年も前にその象を虐めたことがあったという故事から、忘れたくても忘れられないような、虐められた記憶という意味で使われる。




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