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2016.04.25
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カテゴリ:アット・ランダム

 

 

 

長男と同じ障害、おなかの赤ちゃんに 夫婦で悩んだ末



 香川県で暮らす4人家族。休みに散歩を楽しむ。


会社員の夫(46)はよく笑う長女(5)と手をつなぎ、

主婦の妻(50)は音楽が好きな長男(9)とつなぐ。


兄妹には重度の知的障害がある。


長男のときは出産後に染色体検査を受け、

長女のときは受けたうえで産んだ。


 「白く映るはずの胎児の脳が見えません」。

妻が、医師から告げられたのは、2003年9月。

妊娠4カ月の健診で、超音波検査を受けたときだ。

37歳だった。


 精密検査を受け、医師から

「死産になるかもしれない。生まれても、人として生きることは難しい」

と告げられた。

翌月に陣痛誘発剤を使用し、胎児を体外へ出した。

両手におさまるほど、小さい女の子だった。

妻は前の年に流産したばかりだった。


 05年夏、4度目の妊娠で、順調に成長する胎児が確認できた。

経緯を知る医師から、胎児の染色体検査を勧められたが、夫婦は断った。

「やっと育った命なんです。何があってもあきらめたくない」

 長男が産声をあげたのは、06年4月。

足の指が6本あり、医師から長男の染色体検査を勧められた。

生後1カ月で、染色体に異常があり、知的障害の可能性が高いと告げられた。

「スプーンを使って自分で食べますか」

「自分の名前が言えますか」。

母子手帳に記された子の成長を問う質問に、

「いいえ」の回答が少しずつ増えていった。


 もう1人子どもがほしい。そう望んだのは夫だ。

夫婦が老いた後に長男を支えてほしいとの思いだった。

妻は戸惑った。

「その子に同じ障害があったら育てられないよ」

 09年夏、43歳のときに妊娠。

今度は、妻が胎児の染色体を調べたがった。

経緯を知る医師が、

大阪で出生前診断の専門クリニックを開いたと聞き、訪ねた。

 絨毛(じゅうもう)検査で、胎児に長男と同じ障害があるとわかったのは秋だった。

医師からは「障害はあるけども、生きられる命だ」と説明された。

胎児は女の子だった。

中絶が認められる妊娠22週まで、残り10日ほどに迫っていた。


香川に帰る約3時間の車中、ハンドルを握る夫の目には、

03年に中絶した子の顔が浮かんでいた。

超音波検査の画像で映された胎児の顔と、そっくりだと思った。

助手席の妻に声をかけた。

「命をあきらめないでほしい」。

妻は「自信がない」と答えた。

 妻は両親と話し合うため、徳島の実家に長男を連れて帰った。

両親からは「あきらめるんだろう」と念押しされた。

「うん、そうやね」

と返しながら、胎児の姿を思い浮かべた。

ドクドクと動く心臓を止めることが怖かった。

 長男を寝かし、部屋でひとり正座して考えていたときだ。

自分のすぐ右側から、ささやくような声が聞こえた気がした。

「今度はちゃんと産んでね」。

中絶した子の声だと思った。心が傾き始めた。

 医師への回答期限の前夜、食卓で母が口を開いた。

「そんなに悩んどるということは、産みたいからやろ。

ほな産んだら。

『この世のことはこの世で』って言うしな」。

後悔するなと、言われたように感じた。

 翌朝、妻は医師にメールを送った。

「私、産みます」。悩んだ末の答えだと思えた。

 兄妹はまだ言葉を話さない。

おむつも外れていない。

一人で食事できない。

夫婦は、いつまで面倒をみることができるだろうと考える。

 長男のときは産んでから障害がわかり、戸惑った。

長女のときは、障害があるとわかって産んだ。

妻は

「出生前診断を受けたことで、

長女を産む半年前に悩み、覚悟を決めることができた。

それは今を生きる上でも支えになっている」

と話す。


 もし互いに結婚相手が違ったら。

そう考えた時もあるが、

すぐに「違う違う」と思った。

「私はこの子たちに会いたかった。会えてよかったと心から思います」(浜田知宏)



■検査法は様々 採血での診断も

 出生前診断は、

染色体や遺伝子の異常による疾患や胎児の奇形の有無について、

出産前に検査すること。

受精卵の時点で調べる着床前診断

妊娠中に胎盤の絨毛(じゅうもう)を採取する絨毛検査、

羊水から胎児の細胞を採る羊水検査などがあり、

妊婦検診で行われる超音波検査も含まれる。


 2013年4月には各地の病院が、

妊婦の血液から胎児の染色体異常などを高確率で判定できる新型出生前診断を導入した。

検査は採血で行うため、

羊水検査などと比べて安全性は高いとされるが、確定診断ではない。

十分な情報がないまま診断を受け中絶が広がれば、

生命の選別につながりかねないとの指摘もある。

 新型を実施する病院グループ「NIPTコンソーシアム」のまとめでは、

昨年9月までの受診者は、少なくとも延べ2万3656人。

339例が陽性(偽陽性を除く)で、結果が把握できた329例中、

270例は中絶、53例は子宮内で胎児が死亡した。

陽性結果を受けて妊娠継続を希望したのは、6例だったという。


[朝日デジタルhttp://www.asahi.com/articles/ASJ3X5R5JJ3XPTFC019.html ]





いろいろな医学の検査が進む中でも、

生かされる命の息吹を感じずにはいられませんね。星 きらきら






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Last updated  2016.05.09 06:47:12
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