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2019.06.23
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カテゴリ:自閉症関連
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社会のあり方を問い返す「自閉症学」のすすめ



4月30日に『<自閉症学>のすすめ』という本が刊行された

(野尻英一ほか編、ミネルヴァ書房。
2015年から早稲田大学で開催されてきた
「学際的自閉症研究会」の成果である)。

 「自閉症(正しくは「自閉症スペクトラム障害」=ASD。

多様性と個別性があり幅広さをもつことを含意)学」

(Autism Studiesオーティズム・スタディーズ)とは、

哲学・精神医学・社会学・文学等々

さまざまな学問からのアプローチの「束」を総称して

執筆者たちが作り上げた概念である。


その含意は、「障害の社会モデル」と呼ばれる、

「impair=インペア(機能の障害)」と

「disability=ディサビリティ(能力の障害)」を区別して、

障害を後者の観点から捉えようとする見方から、

自閉症も見ていこうとする点にある。


​​「別の方式によってアプローチできる人」と考える​​

 裸眼視力が低く(インペア)ても、

眼鏡やコンタクトで一定視力が出れば

社会的生活は可能(ディサビリティの解消)なのであり、

「障害」とは、車椅子の人が移動できないような

バリアフリーの欠如(ディサビリティ)という社会的問題であるとするものである。


つまり、自閉症はその発達特性が理解され、

知覚過敏に対する配慮や、マルチタスク課題からの解放、

作業の見える化等々のディサビリティの解消によって

社会生活が生きやすくなる。


「コミュニケーション能力の欠如した人」と見るのではなく、

「別の方式によってアプローチできる人」と考えることを意味する。


​​​​ 野尻は、

それは「定型発達の当事者研究の始まり」でもあるという(365p)。


すなわち、「非定型発達」とされる「自閉症」が

社会でどう生きづらいか(能力を発揮できない

「ディサビリティ」の状態に置かれているか)を考えるということは、

同時に私たち「定型発達」(=「ノーマル」)者が自明としている日常を、

現象学的に言えばカッコにいれること、

いちいち問い直してみるということを意味するからである。

[RONZA]






〈自閉症学〉のすすめ オーティズム・スタディーズの時代 [ 野尻 英一 ]





こうして自閉症を中心に

社会を捉えると

見方に捉え方ももかなり変化してくるのでしょうね。







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Last updated  2019.07.21 04:22:02
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