大学や会社で必要な力を 発達障害のある高校生支援
大阪府教育委員会は、
発達障害のある高校生が進路先で必要になる力を育成するため、
学校での指導法をまとめた教職員向けの本を出版した。
大学や会社で起こり得る困り事の事例を示しつつ、
対応方法を習得させる手順を紹介。
生徒の自己理解を促し、
必要に応じて適切な支援を求める力を育みたい考え。
出版した本は
『高校で学ぶ発達障がいのある生徒のための社会参加をみすえた自己理解~
「よさ」を活(い)かす指導・支援』(ジアース教育新社)。
発達障害は、コミュニケーションを取るのが苦手だったり、
落ち着きがなかったりと、さまざまな特性があり、度合いも人によって違う。
診断を受けていない人も含め、
支援が必要な生徒は2018年度に全府立高校139校1分校で2861人と、
5年間で26%増加し、全生徒数の2・42%を占める。
対応が求められているのを踏まえ、
12年には
発達障害のある生徒でも分かりやすい授業づくりのための本なども出版。
今回は卒業後にスポットを当て、実績のある教諭ら9人で作成した。
大学に進学した際の事例では、
リポート課題の提出や履修登録の場面などを想定。
就職後については、何度も遅刻したり、
整理整頓ができないといったケースを設定した。
できない理由や対応方法は、特性に応じて変化する場合もあるため、
生徒に自己理解を促す重要性を指摘。支援を求める場所や、
支援の求め方が分かる状態にまで育成できるように
ポイントをまとめたという。
府立高校で生活支援のために使っているツールや、
その活用方法も資料として提示。
本は府立高校全校に配布し、校内研修などで使えるようにする。
酒井隆行教育長は2日の定例会見で
「大阪の支援教育のノウハウが凝縮された冊子。府立高校全体で活用したい」
と話した。
A4判、126ページ。2090円。
[大阪日日新聞]
高校で学ぶ発達障がいのある生徒のための社会参加をみすえた自己理解 「よさ」を活かす指導・支援 [ 小田浩伸 ]
ケースの実例で先を見据えての指導が叶いますね。
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