障害のあるなしで「分けない」保育園 敷地内では福祉作業所も運営、利用者と交流も 園長が見据える未来は。
障害のあるなしで「分けない」保育園 敷地内では福祉作業所も運営、利用者と交流も 園長が見据える未来は障害の有無に関わらず全ての子どもが同じ環境で育ち合う「インクルーシブ保育」を国は進めている。一方で、東京都東久留米市の「下里しおん保育園」は半世紀以上前から、障害がある子を同じように受け入れるだけでなく、障害がある大人が通う福祉作業所も同じ建物内で運営してきた。「分けない保育」を始めて53年。見えてきたものとは。(浅野有紀、木原育子)◆「障害者」というまなざしがない場所「栄司にいちゃんが、おやつのポンせんべいを作ってくれているよ」「お米のポンせんべい、大好き!」。4月中旬、下里しおん保育園で子どもたちが、障害がある大人が作るおやつの感想に会話を弾ませていた。そこに「障害者」というまなざしはない。園庭で遊ぶ子どもたちの声が響く中で、2階では、障害福祉サービスの就労継続支援B型「しおん学園」に通う利用者が、穏やかな表情を見せていた。 しおん学園では現在、園児たちへのプレゼント用の木製パズル作りに大忙し。やすりをかける人、焼きペンで細やかな線を描く人など、それぞれのスキルに合わせて小分けされた作業を協力して進めていた。◆育んできたのは「共に育ち合う視点」「作業所って社会から隔離されて、どこか暗いイメージがあったけれど、ここは子どもたちに囲まれて落ち着く。子どもが育っていくお手伝いもできる」。2年前から通い始めた高次脳機能障害の森田瞳さん(43)はそう話す。 保育園のおやつのポンせんべい作りを毎日担当する自閉症の栄司さん(56)も「子どものおやつ、栄司の仕事!」と顔を真っ赤にほころばせた。施設長の遠藤勲さん(49)は「法人の創設者は、子どもでも大人でも『分けない保育』を打ち立てて、共に育ち合う視点を育んできた」と話す。 26年前に保育園に入職した遠藤さんは「最初は、障...(この記事は会員限定です。エントリー会員(無料)に登録すると、続きを読めます。)[東京新聞]実に貴重な運営方針、いつまでも創設者の思いが受け継がれますよう、祈るばかりですね。☄にほんブログ村にほんブログ村