2011/10/21(金)23:14
ガタフィ大佐のニュースの陰で
今日は3週間連続の6日間お仕事が終わり、ホッと一息です。明日明後日は爆睡してそうです(苦笑)。さて、昨日はリビアのガタフィー大佐拘束、そして死亡のニュースが駆けめぐりましたね。3月以降の状況から(なんせ彼の身辺を守っていたのは、外国の傭兵だけで、リビア国民からは見向きもされなくなっていましたからね)、遠からず身柄を拘束されるか、国外逃亡するしかなくなると見ていましたが、あっけない結末でしたね。イラクのフセイン大統領とも通じるものがありますが、独裁者が一端権力基盤を失うとその末路は悲惨なものがありますね・・・。さて、国際面がカダフィー一色に染まっている中、ちょっと気になるニュースを見つけました。ロシアのプーチン首相(次期ロシア大統領選挙で当選確実なお人でもありますが)の発言です。プーチン首相は、ロシアとカザフスタン、ベラルーシの3か国で構成する関税同盟をベースに、ウクライナやバルト3国など、旧ソ連構成諸国に経済同盟への参加を呼びかけています。共通の経済・通貨政策を持つ経済同盟というスタンスですが、実質的には旧ソ連の領域回復を意図した大ロシア政策と見て良いかもしれません。過去を振り返ってみると、1922年に列強諸国の干渉をはねのけて成立したソビエト社会主義共和国連邦は、1930年代後半以降、フィンランドやバルト3国、ポーランド、満洲国(当時)などの周辺地域対して、膨張政策を開始しました。ソ連は1991年に崩壊、解体されましたが、ここ数年来の外交スタンスを見ると、ウクライナやグルジアなどの反ロシア的な旧ソ連邦構成諸国に対する干渉を強め、日本に対しても北方領土の実効支配強化など、外に向けた拡張政策を着々と続けてきていることが見受けられます。そして実質的に旧ソ連領域の復活を意図した経済同盟ですからね。ロシアはロシアの事情で動いているわけですが、時代は100年前に戻りつつあるような錯覚を感じますね。まぁ戦争とかは無いとは思いますが、明るい未来より不安を感じてしまいそうです。それではまた。