鹿島槍スキー場にて練習しました
鹿島槍スキー場にてスキーの練習会をしました。初日の土曜日は快晴の天気、鹿島槍ケ岳や青木湖などきれいに望めました。練習も成果が上がりました。ところで、練習にはいいのですが、ゲレンデに人は多くいません。スキー離れが進んでいるのでしょう。ボーダーはそれなりにいますが、飛び交う声は中国語が多いようです。外国からの訪問客に期待しなければなりません。スキーの趣味にかける時間やお金が依然として厳しい状況なのでしょう。昨今の趣味とお金について考えてみました。 趣味もマンネリ化すれば興味も失せて趣味ではなくなってしまう。これで良い、これで十分だという気持ちは向上心を阻害する。興味の中に含まれている要素として、うまくなっていく、貴重な体験ができる、知らないものを知ることができるなどの要素があれば趣味は長続きする。年齢を越えて楽しみながらこのような満足感が得られると長続きする。興味の中に学問的興味が含まれているとなおさら良い。 ところが今は趣味の節約に気を使わなければならない。お金のあまりかからない趣味もあるが一般的にはお金がかかる。趣味にどの程度のお金をかけるか。好きであるからこそ好きなものにお金をかけるのが一般的である。人は働いて収入を得て収入の範囲内で生活と趣味を楽しむ。これが一般的な姿である以上、趣味にかけるお金も収入に左右されざるを得ない。日本もようやくデフレ脱却が視野に入ってきたといわれているが、日銀の金融政策によって金利は異常な低金利に誘導されている。素人が考えてもインフレが進めば給料が上がって金利も上がるのが普通である。貯蓄と消費は逆のように思われるが、実はそうではない。貯蓄は将来の消費を前提にしているので消費が増えていくときは貯蓄も増えていかなければならない。ところが今は将来への見通しが立ちにくい。年金や社会保障に対する期待が持てない。そこで人々は不安解消のために蓄財に励む。低金利なので株などに投資しようということになる。株価は高騰しているが実体経済を反映したものではない。貯蓄は安全資産であるが低金利では目減りする。リスクを伴う投資が推奨される理由である。しかし30年ぐらいの超長期で見た場合、お金を貯蓄と株で運用したときの勝敗はどちらにあがるのだろう。 将来への期待インフレ率が上がればお金が消費に回るというのは、庶民の生活感覚からはかけ離れている。将来不安は消費を前提としない蓄財に向かうことになる。 ネットを見ていて興味深い記事を読んだ。以下に内容の一部を引用する。http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0LY24H20150302?rpc=188ビル・グロス氏が低金利リスク警告、「成長阻害の恐れ」ニューヨーク2日 ロイター 著名債券投資家でジャナス・キャピタル・グループのビル・グロス氏は2日、超低金利は多くの中銀が意図しているような成長支援を提供するのではなく、むしろ世界経済の成長を阻害する恐れがあるとの認識を示した。 グロス氏は月次の投資見通しで「低金利は、現代の経済が機能する上で欠かせない金融ビジネスモデルを世界的に破壊している」とし、「マイナスまたはゼロ金利は、貯蓄率の上昇と消費手控えを招くことで、低い成長率を刺激するのではなく、さらに下押しする可能性がある」と指摘した。 この意見に私も賛同する。趣味を削ってまで消費を前提としない蓄財に向かっている。日本はおもてなしする側で収入を増やしているが、おもてなしされる側での消費は低迷している。