未々子のリラクゼーション２

3月11日の今日、東日本大震災が起きました。

あの日、私は父親の車椅子を押して病院の待合にいました。
1度目の大きな揺れで待合の人々が立ち上がりざわめき始めました。

病院のスタッフさんに誘導されて外へ出ました。
足元のコンクリがコンニャクのようにグラグラしていたのを覚えています。
落ち着いたと思い、一旦は病院内へ

早めに診察を済ませて頂き、薬を貰おうと近くの薬局まで行きかけたら
また大きな揺れが！　慌てて病院内へ引き返しました。

父親を捜したけれど、どこにもいない？
スタッフさんに頼んで捜してもらっても見つからず困っていると
他のスタッフさんが連れて来てくれました。

「こんな時にうろうろすると危ないでしょ」と注意するものの
本人は意に介さず、本当に腹が立ちました。

帰りは介護タクシーさんだったので、運よく足がありましたが
当日の帰宅困難者はさぞや大変だったと思います。

でもその帰宅困難もたかが一日の出来事。

二年経って尚、傷跡の癒えぬ被災地の現状に比べればなんでもありません。

家族を、愛する人を失うという苦しみに加え
毎日、大変な思いで生きている人々

その後の原発事故によって
故郷を捨てざるを得なくなった人々

その人達を置き去りにして、一方では景気回復だの
東京オリンピック招致だと浮かれている私達は
もし、東京直下型大地震が襲ってきたら
今のように呑気に生きていられるのだろうかと思います。

決して、決して対岸の火事ではありません。

明日は我が身、他人事ではないのです。

最後に、大切なご家族を亡くされた皆様に心からお悔やみを申し上げます。


花 posted by (C)mimiko