2005/04/25(月)20:27
mint
母は猫が嫌いでした。
子供の頃、猫を飼って欲しいと思っても母のことを考えると最初からあきらめていました。
ある日、会社に子猫が迷い込んできました。
父が餌をやってしまい、母がかわいそうなので飼うと言い出したのです。
しかし、夜は会社を閉めるため、外に出していました。
廃車予定の車を開けっ放しにして暖をとれるようにしていました。
その猫は父になつき、毎朝工場を父と一緒に見回るようになりました。
しかし、去勢をしてすぐ交通事故でなくなりました。
父が習い事から帰って会社に寄ると道に彼女の死体を発見したのです。
常々、思うことは、犬や猫は飼い主の厄を取ってくれているんじゃないか?ってこと。
ミント1は父の災害を避けるために亡くなり、ミント2は母の災害を代わりに受け、ミント3は母の病気を分け合うように腎不全になった。
ひょっとしたら、テディも私の代わりに病気になってくれたのかもしれないと思ったりする。
感謝しないといけないね。
2匹目も会社に迷い込んできた子猫を飼いました。
1週間後、猫の目が飛び出てしまいました。
父が気持ちが悪いと言うほどの顔つきになってしまいました。
病院につれて行くと「もう助からない」と言われました。
それでも母は脳圧を下げる注射をしてもらい、閉じれない目に目薬を差してやりました。
すると10日ほどで元のかわいい顔に戻りました。
しかし、もう彼女の目は物を見ることができなくなっていました。
それでも彼女は家の中では見えているように自在に歩いていました。
外には出さず、外に出すときは誰か見張りがいつもついていました。
母になつき、母もかわいくて仕方がないようです。
しかし、ある日、父と一緒に門の近くでいた彼女がちょっと道に出てしまい、はねられました。
3匹目が今のミントです。
私が自宅付近を通っていると猫の死骸がありました。
死骸は道路脇に避けてやる主義なので車を止めて死骸に近づくと、鼻血を出しながら「にゃー」とか細く鳴いたのです。
急いで同級生がやっている動物病院につれて行くと、
「死んでもうらまんといてな。回復したら障害が残っても飼ってよ。」
と、約束さされました。
5日後、生還。
母は会社の前は車が多くてまた死なしてしまうから元いたところにおいて来なさいと言う。
しかし、獣医さんから後遺症で真直ぐ歩けないかもしれないと言われたと強引に飼うことになった。
飼うことになると一番かわいがるのは母。
私は太らせるといけないので心を鬼にして餌をやらず、点滴をしてやる悪者。
当然、彼女は母大好き猫になってしまった。
3匹目のミントは水を多量に飲み、おしっこの量が犬なみだ。
だから砂の使用量は半端じゃない。
そして、うんこが硬い。
形状はウサギのうんこだけど、私の身長くらいから床に落しても「ゴン」コロコロって転がる。
踏むと水分を含んでおらずこなごな・・・。
腸の中の内容物の水分を取ってしまう体質らしい・・・。
なので、脱水症状を起こしやすく、去勢は無理。
かといって、出産すると死んじゃうかもしれないややこしい体質だと判明。
さらに、母の食べさせすぎによる肥満。
(犬みたいにおねだりする)
で、便がつまってゲロ。
病院に連れて行くと下痢をさせると脱水症状を起こすから・・・と、そのまま肛門からトングみたいなものを突っ込まれて便を掻き出す。
(↑これ、連れて行く私はミントに嫌われる)
動きがが鈍くなって調子が悪そうで病院につれて行くと、腎不全にもなってしまっていた。
そして、今は2日に1回点滴(これも私の仕事だから嫌われる)。
本当は毎日するのがベストだが、お金と私とミントのストレスから2日に1回で済ませている。
最近、母が糖尿病発覚、入院した。
入院といっても糖尿病指導を受けるためのものだ。
帰ってしばらくはインシュリンを打ちながらの食事をしていた。
その様子を見て母に、「ミントとおそろいになっちゃったね」と言うと苦笑いしていた。
常々、動物は飼い主の厄を担いでくれているような気がしていた。
ミント1号は父の厄をとって代わりに事故にあってくれた。
ミント2号は母の厄をとって代わりに事故にあってくれた。
そして、ミント3号は母の病気を半分こしてくれている。
そう思えた。
イクミちゃんは出会う前に事故にあって前足が曲がらないけど、ひょっとしたら先に私の厄をとって待っていたのかも知れないし、テディも私の病気の片棒を担いでくれたのかもしれない。
だから、治療費も手間も犬猫のためではなく自分のためなのじゃないかと思う。
面倒をみてるんじゃなく、みられているんだと思う。