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父親が倒れてから、もう、半年。 最初の4、5ヶ月、今日は良くなっているかな、って毎日そう思って病院に行っていた。最近の1、2ヶ月、今日は元気かな(あけてびっくり玉手箱の気持ち)、って、毎日毎日、わくわくしながら、病院に行っている。 体の調子が悪い時は元気なくても仕方ないし、老人だし、そういうこともある。今日は特に元気がなかった、体調が悪い風でもなかった、ただ、元気がなかった。 こういうのって、すごく、こたえる。 けど、一番こたえているのは、父親です。 何ひとつ満足に出来ない自分をイヤになっているにちがいない。 障害があって、前向きに生きている人、ありきたりですけど、スゴイです。 もうそろそろ、回復期入院の期限がやってくる。家に帰るまで、いきなり環境が変わるのも父親には疲れるかなと思って今の病院に併設している老人保健施設に申し込んだ。 こちらの看護士が向こうに父親を送ろうとしない。結局、断られた。父親の飲食の介助に合わせられないとのことだった。それが第一の理由じゃない、たぶん、私が「イロウをするつもりはない。」と言ったからだと思う。人出が足りない、飲食に手がかかようになるとイロウで人出不足を解消することになっているのでしょう。要するに、病院の経営方針。ま、なんとまぁ、って所ですけど、この病院の経営方針がそうなんだから別のところを探します。 でも、父親の飲食摂取量を見ていると、どこに移っても遅かれ早かれイロウ案が出てくるに違いないと思っている。でも、私は今のところまだその時期じゃないと思っている(父親がしたいというなら、しますけど)。 父親は、満足にしゃべれない。聞けない。歩けない。立てない。自分一人じゃ動けない。テレビを見て楽しむワケでもない。歌を歌って楽しむワケでもない。これをしたいということも、目標もない。病院にいて、促されることをしている。父親に残された意志のある運動能力的機能食べたり、飲んだりすること。わたしは、父親から、それらを奪えない。父親の意志がはっきり見えるそれらをなくしたくない。 イロウをしないことが、命を縮める結果になりませんように。 あたし、頑張っているから、それまで、おとーさんも頑張って。この思い、おとーさんにつたわりますように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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