■□ 驟雨来たりなば、幸遠からじ □■

2004/10/28(木)21:47

■□【Step55】ヨーロッパフットボール道10“各国ビッグマッチレビュー・勝敗のポイント”□■

フットボール(71)

(あらすじ)  先週末は、レアルマドリードvsバレンシア、ミランvsインテル、マンチェスターUvsアーセナルとフットボール界でも3強といわれるスペイン、イタリア、イングランドを代表するクラブチーム同士の試合がありました。2004/10/20付けの日記では帆日多課長がこの3試合について予想していますが、果たして結果はどうなったのでしょうか?勝敗を分けたポイントを含めて課長が振り返ります。 須: あっ、課長、課長。この間言ってた各リーグのビッグマッチなんですけど、一応結果は知ってるんですけど、内容的にはどうだったんですか? 帆: 晴れのち曇りのち、豪雨ってとこかな。 須: なんですか、それは。じゃあ、まずはレアル対バレンシア。結果は1対0でレアルの勝利ですね。課長はレアルの勝利を予想してましたけど、この試合のポイントはどこでしたか? 帆: バレンシアのゲームメイカー・アイマールの後半出場だね。コンディションが悪かったのかもしれないけれど、アイマールが前半から出場してチームにリズムを与えられてれば、少なくとも負けることはなかったよ。前半は全くジダンとグティを中心としてレアルの中盤を押さえられなかったからね。後半アイマールが出場したことで、ジダンもグティも守備を意識しなければならなかったからね。 須: ではミラン対インテルはどうでしたか?0対0のスコアレスドローということになったんですが。 帆: そうだね。スコアレスドローを以外だったけど、内容的にはミランの圧勝だったね。やっぱり試合を決められる司令塔カカがいるミランが一枚上手だったね。 ただ、ミランのスタメンで疑問点がひとつだけあるんだよね。 須: なんですか? 帆: それはクレスポがシェフチェンコと2トップだったということ。クレスポは確かにすごい選手なんだけど、怪我による開幕からの出遅れ、それによるコンビネーション不足を考えるといきなりインテルとの大一番にスタメンという選択肢はなかったと思うんだよね。やっぱり、シェフチェンコと息のあったインザーギ、彼が怪我で駄目ならトマソン。そして、途中交代の切り札としてクレスポという選択肢が妥当だったと思うんだよね。 須: なるほど。確かにそう言われると疑問ですね。コンディション不良による監督のやりくりなんですかね。 帆: 分からないなぁ。でもミランやインテルは3日間隔での試合だから、そこら辺が考慮されたのかもね。 須: では、最後にマンチェスターU対アーセナル。いや~、アーセナルの無敗記録はついに49でストップしましたね。その立役者はルーニーということなんですけど、どうですか? 帆: 荒れに荒れたね、この試合。今はチェルシーも好調だけど、やっぱりイングランドを代表するのはこの2チームだと改めて痛感したよ。ただ、良い子のみんなは見ない方がいいほど、ラフプレーといがみ合いの多い試合だった。 須: その点は課長も予想段階で言ってましたよね。精神的に安定して戦える方が有利だと。予想ではアーセナルが勝利ということでしたが。 帆: うん。事実、試合を支配してたのはアーセナル。疑惑のPKさえなければ、マンチェス―はやばかったと思うよ。ただ、アーセナルも途中から会場の雰囲気に完全に飲み込まれたのも事実。それが主審のジャッジに微妙な影響を与えたかもね。 須: PKは明らかにルーニーの演技でしたもんね。 帆: ただ、ルーニーと主審が悪者にされてるけど、フットボール界ではあんなこと 当たり前じゃない?試合がマンチェスターとアーセナルということで問題視されてるけど、今に始まったことじゃないし、演技も立派なテクニックのひとつだよ。それを受け入れられないようじゃ、ヨーロッパではやっていけないんじゃない。 須: き、厳しいですね。 帆: うん。でも、アーセナルはすっかり切り替えてるみたいだよ。ほんとに強くなったよ、アーセナル。特に精神的に。 須: じゃあ、無敗記録ストップもそんなに影響は無いですかね。 帆: アーセナル自身にはね。ただ、他のチームも調子を上げてきてるし、これで「アーセナルは倒せる!」という自信めいたものが根付くと思うから、これまでのようにいかないのは事実だと思うよ。 須: うーん、ますますヒートアップしてきたヨーロッパフットボール!目が離せないですね。

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