■□　驟雨来たりなば、幸遠からじ　□■

ジョン・トラボルタ、ホアキン・フェニックスと名だたる俳優が出ていながら、他の大作に飲まれ、なかなか宣伝されてなかった「炎のメモリアル」。
でも、なかなかの秀作です。

９・１１テロで亡くなった消防士の方々に捧げるということで、９・１１の話かなぁと思っていたら、そうではなく、ひとりの消防士が配属されて最後の大きな事件に望むまでの生活と葛藤を描いた作品です。

ストーリーの展開は王道というか、主人公の消防士が凄腕のボスと出会ったり、火災で同僚を亡くしたり、恋人に心配をかえるあまり自分の将来に悩んだりとそんな展開がわかりやすく、テンポよく構成されています。
だからこそ、王道だから、ひとりの消防士の生活が、人生が伝わってきます。

消防士の映画としては有名な「バックドラフト」とは違うテイストの本格社会派ドラマとして、是非お楽しみください。