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2006年03月10日
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カテゴリ:医療
医師ら6人を書類送検 横浜労災病院の患者死亡
 横浜市港北区の横浜労災病院(藤原研司院長)で2004年、神奈川県小田原市の無職女性=当時(63)=が死亡した医療事故で、港北署は9日、業務上過失致死容疑で当時の集中治療室(ICU)副部長(43)と当直医ら医師3人、看護師3人の計6人を書類送検した。

 調べでは、女性は同年4月13日、交通事故に遭い病院に搬送された。ICUで継続治療を受けていた22日未明、看護師2人が体の向きを変えた際、気管を切開して取り付けていたチューブがずれ、修正した後に容体が急変。当直医が治療したが、女性は30日午前に死亡した。

 司法解剖の結果、死因は交通事故の負傷、慢性肝炎、チューブがずれたことによる低酸素脳症など、複合的要因での多臓器不全とみられる。


人間は死亡率100%の生物だ。
どんなに足掻いても必ず死ぬ、さて、上の記事を読むと、多くの方が「また病院で人殺しか」と言う感想を持たれるのでは無いだろうか?

気管切開で喉に穴を開ける様な場合(酸素吸入と言うより人工呼吸器を使用してたと思われる)自発呼吸が無い場合が多い。
この患者さんは交通事故で入院されたとの事、此の様なケースでは重傷と言うより重体と呼ばれる状態で、死の淵から生還するには高度な治療が不可欠だ。

今ほとんどの大病院では情報開示が進み、隠し事が出来ない。
この件においても、チューブがずれた事が看護記録として残され、それが問題となった。
きっとこの病院の看護婦さん達は必死に治療に当たり、自分達の些細なミスも隠すことなく誠実に看護に当たっていたと思われる。

仮に、完璧な治療を行ったとして、果たして治る見込みがどれくらい有ったと言えるだろうか?

普通に考えてチューブがずれたくらいでは人は死なないが、あえて死亡の原因を突き詰め、「弱った患者に負荷を掛けたではないか」と言われてしまえば否定するのは難しい。
書類送検という事件になる前の段階でも、病院が受ける風評被害、当事者とされたスタッフが受ける精神的経済的負担は計り知れないうえ、裁判で白黒を付けるとして、上手く行けば巨額な賠償金を手に入れられる遺族側に対し、病院側が払う労力は馬鹿にならないし、勝ったとしても得る物は何もない。

真面目に患者に向き合い、必死に治療に当たっている人達にたいしてはまるで殺人犯の様に扱い、医療ミスと断定出来ない事例でも大げさに報道する一方で、滋賀県長浜で幼児を殺した殺人犯に対しては、中国まで取材に行き、生い立ちや環境を事細かに取材し、同情を誘う報道をする。

病院は健康な人を捕まえて、人殺しをする訳ではない。
何もしなければ死んでしまう人達を何人助けられるか、その課程で全くミスを許さないと言うので有れば、病院など行かず、加持祈祷に頼るのが一番であろう。





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最終更新日  2006年03月11日 01時17分36秒
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